大河ドラマ軍師官兵衛・(10)毛利襲来 〜迫り来る大軍勢を撃退せよ!〜
「天下布武」を掲げ、天下統一を目指す織田信長。
対抗する毛利は、足利義昭を備後鞆の浦に迎え入れます──。
「余が来たからには、毛利は鬼に金棒じゃ。オッホッホッホ」
足利幕府再興という大義名分を得た毛利は
一向宗の本山・石山本願寺と手を組み、
信長包囲網を形成しようとしていました。
一文字に三ツ星……。
毛利水軍が、今まさに迫らんとしていました。
天正4(1576)年・姫路。
毛利襲来の報はまたたく間に国中に広がり
兵士たちは戦の準備で慌ただしく動き回ります。
屋敷内では、女たちが兵糧作りに懸命です。
光の侍女・福は、毛利水軍で埋め尽くされているであろう
姫路の海を想像すると、恐ろしくてかないませんが
光は「あなたが弱気でどうします!」と叱咤激励します。
英賀の浜に、毛利軍が上陸してきました。
別所家、赤松家には援軍を請うのろしを上げて知らせたし、
羽柴秀吉と荒木村重にも毛利襲来を伝えています。
ただ、浜に上がって来ている毛利軍が5,000の大軍と知り
緊張で手が震える黒田(小寺)官兵衛ですが、
自ら言い聞かせるように、自軍に下知します。
そのころ摂津では、信長が自ら軍勢を率いて
一向宗石山本願寺と戦っておりました。
馬上の人・信長は全軍の前に出て奮闘していましたが
流れ弾を左足に受け、落馬してしまいます。
そこへ襲いかかる敵兵……。
すると、無数の銃弾が彼らを襲います。
秀吉の軍勢です。
この後も、信長と本願寺との戦いは
果てしなく続くことになります。
播磨では、毛利軍が一向宗の拠点の一つである
英賀御堂(あがみどう)に本陣を構えます。
毛利方と一向宗が合わされば5,000の大軍となります。
こちらはわずか1,000。
赤松や別所にも急報を知らせましたがすぐには来れず
織田からの援軍は来る様子もありません。
織田に味方するのが早すぎた、と
政職たちは官兵衛の失策を責め立てますが、
だからといって手の打ちようがありません。
官兵衛はとりあえず、
善助を毛利軍に潜り込ませて様子を探らせています。
毛利軍にはあまり戦う意欲は感じられず
数を見て小寺は震え上がっている、と楽観視。
しかし陣を離れようとした時、善助は
黒田家に働きにきていて、
織田に味方すると黒田家を離れた
下働きの女(お道)と目が合って見つかってしまいます。
官兵衛は、敵が明日攻め込んで来るという善助の情報を受け
濃い霧を利用して、翌朝に毛利軍に奇襲を仕掛けます。
そして村人を使って無数の旗を掲げさせ、太鼓を打ち鳴らし
兵の数を多く見せかけて敵の戦意を喪失させます。
逃げて行く毛利軍を見て、黒田軍は勝利を確信します。
一度は黒田を離れた下働きのお道・おゆう・お竹ですが、
重傷の身体で、恥を忍んで黒田家に戻ってきました。
お竹は残念ながら手遅れで亡くなってしまいますが、
残る2人も、一度は黒田家を裏切った形になる女たちですので
早くここを出なければと考えています。
しかし、だからといって行く当てもありません。
このような身体で出ることも出来ません。
身の振り方はゆっくり考えればいいこと、と
官兵衛は、まずはじっくり傷を治せと励まします。
お道は、不自由な身体で井戸から水をくみ上げますが
うまく力が入らず、失敗ばかりしています。
見かねた善助が水をくみ上げてくれるのですが、
ちょっと芽生えた恋心?(笑)
もし、毛利の陣中でお道が「敵だ!」と叫べば
敵陣に潜り込んでいた善助はたちまち捕らえられ、
殺されていたでしょう。
善助は、その恩も感じているわけです。
お道は、父も母もかなり前に亡くし、兄弟もいないので
身寄りのない独り身であります。
それは善助も同じ環境でありまして、
しかも生まれた村は隣同士!
こりゃ弊害がなければくっつきますわな(^ ^)
ただ、その様子を遠巻きに見ていた井上九郎右衛門は
門徒衆であることを理由に、あまり関わるなと忠告しておきます。
秀吉の浮気を知ったおねは、たいそう怒って
土産をたくさん持って船に乗ってでかけてしまいます。
向かうは、琵琶湖畔の安土城──。
弁明のために長浜城に戻った秀吉ですが、
おねがいないことを知ると、顔が真っ青になります。
「よもや上様のところではあるまいな……!!」
この年、信長は安土城に城を築き
完成を待たずして、そこに居を移していました。
信長は、おねに「一段と美しくなったのう」と褒め
おねはデレデレですw
しかし、出来すぎた嫁・おねがいながら
浮気に走るとは言語道断! と、信長は
おねに請われてその言葉を文にしたためることにしました。
天正4(1576)年7月、摂津の木津川の河口で
石山本願寺へ兵糧を運び込もうとする毛利の水軍と
それを阻止せんとする織田の水軍が激突。
「織田が……負けた?」
この、木津川での織田の敗北が
天下を揺るがす新たな危機をもたらすことになります。
天正4(1576)年5月、
黒田官兵衛が毛利軍5,000の兵と英賀で戦い、
少数の軍勢ながら勝利する。
慶長3(1598)年8月18日、
太閤・豊臣秀吉が波乱の生涯を閉じるまで
あと22年3ヶ月──。
作:前川 洋一
脚本協力:穴吹 一朗
音楽:菅野 祐悟
題字:祥洲
語り:広瀬 修子
──────────
[出演]
岡田 准一 (黒田(小寺)官兵衛)
中谷 美紀 (光)
谷原 章介 (竹中半兵衛)
内田 有紀 (お濃)
高岡 早紀 (お紺)
吹越 満 (足利義昭)
田中 哲司 (荒木村重)
眞島 秀和 (顕如)
濱田 岳 (栗山善助)
速水 もこみち (母里太兵衛)
高橋 一生 (井上九郎右衛門)
金子 ノブアキ (櫛橋左京進)
田中 圭 (石田三成)
江口 洋介 (織田信長)
──────────
片岡 鶴太郎 (小寺政職)
鶴見 辰吾 (小早川隆景)
黒木 瞳 (おね)
竹中 直人 (羽柴秀吉)
柴田 恭兵 (黒田(小寺)職隆)
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制作統括:中村 高志
プロデューサー:勝田 夏子
演出:本木 一博
◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆
NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』
第11回「命がけの宴」
デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜
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