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2014年5月 4日 (日)

大河ドラマ軍師官兵衛・(18)裏切る理由 〜乱世に激震! 謀反の主は?〜

播磨平定のため、黒田(小寺)官兵衛たちは
三木城の攻略に取りかかっておりました。

三木城の周辺、要所要所に付け城を40ほど築き
その要所同士を土塁で繋いで、
アリの子一匹入るすき間もないほどの囲みを作る。

これは、土塁の内なる敵を外に逃がさぬためでもありますが
外なる敵を内に入れないためのものでもあります。
つまり、毛利は三木城に兵糧を運び込もうとするはずですが
土塁でそれを拒み、三木城を干上がりさせるというわけです。

奇想天外な策、と羽柴秀吉は
大笑いして官兵衛と竹中半兵衛をねぎらい
その普請を石田三成に命じます。

官兵衛も半兵衛も、普請を三成が担っている間
旗色を鮮明にしない宇喜多攻略に新たに動き出します。


「案ずるな、長治。毛利が我らを見捨てるはずがない」
織田を裏切り、毛利に寝返らせた別所賀相が
城を囲まれた焦りを見せる甥の当主・別所長治をなだめます。

フーッと深いため息の長治です。


荒木村重は、神吉城主の叔父・神吉藤太夫を助け
あろうことか逃げられていた(逃がしていた?)わけですが、
小姓の万見仙千代は、その失態を織田信長に報告します。
それで、播磨に布陣中の村重は信長に呼び出されて安土へ。

村重の弁明を一通り聞いた信長は
秀吉の下で働くことを嫌い、やる気を出さなかった武将が多い中で
村重は村重なりに懸命に策を練り、降伏に導いたわけで
その判断を認めて「こたびのことは許す」と言い渡します。

仙千代は無駄に村重を責め立ててきましたが
それに臆することなく信長に堂々と申し開きをしました。

信長は、追いつめられた時こそ本領を発揮する
村重のその力量を見抜き、そこを好いていたからこそ
浪人の身であった彼を登用し、国主にまで育てて来たわけです。
天下布武には村重の力は必要だ、と内心ニンマリ。

ともかく、
柴田勝家や滝川一益などよりも信長の信頼を得た村重は
身命を賭して働きまする! と大声で叫び平伏しますが
内心、とても安堵しています。


宇喜多直家のいる岡山城を訪れた官兵衛は
直家のおかげで毛利が撤兵したと持ち上げますが
直家は特にこれといって何をしたわけでもありません。

ただ、九州の大友と対峙している毛利家は
今は三木城救援にも出られません。
そのうちに毛利の力も弱まり、
織田と戦うことになるでしょう。

織田が勝ってから、宇喜多が味方についても遅すぎます。
つまり、織田の味方につくなら
今しかない、と官兵衛は言いたいわけです。

ただ、直家は全国に忍びを放っていて
全国で繰り広げられる謀略と裏切りは全て
直家の元に情報が寄せられるようになっています。

それらの情報を総合すると、
織田の勢いがそう勝っているというふうにも思えません。
直家は、不気味な笑みで官兵衛に忠告します。
「西の方ばかり気にしておると、背後をつかれる」


信長と本願寺との戦いは膠着状態が続いています。

本願寺を包囲した織田軍は、
運び込まれる兵糧を絶とうとしていたのですが
月の出ない夜を狙って、
監視の目をかいくぐり運び込もうと画策。

ただ、それを運び込もうとしていた兵たちは
村重の配下・中川清秀の兵たちだったそうです。
逃げた兵たちを懸命に探索していますが未だに見つからず。
口封じに処分してしまわねば、えらいことになります。

中川は、もしものために籠城の支度を、と村重に勧めますが
まずは逃げた兵を捕まえるのが先だ、と怒鳴ります。

しかし、ウワサは人よりも早く届くもので。

摂津で米の値が上がっていることを知った細川藤孝が、
謀反を起こすべく兵糧を買い占めているのではないかという
ウワサを信長の耳に入れたわけです。

初めこそ、村重は謀反を起こすような男ではないと笑う信長でしたが、
中川の茨木城には兵糧が確かに運び込まれているのを知り
明智光秀と仙千代に、事の次第を確かめさせます。


村重に謀反の疑い、と知った秀吉。

もし村重が謀反を起こしたならば、摂津全体が敵に回り
秀吉軍は東西から敵に囲まれる形になります。
信じられない官兵衛は、村重に直接会って確かめようとしますが
半兵衛に危険だと止められます。

その代わり、秀吉が安土に行くことになりました。

「このことだったのか──!!」
直家が言っていた、背後の敵。
官兵衛がそのことに気づいて地団駄踏んでいるとき、
またも半兵衛は吐血して倒れてしまいます。


光秀の勧めで、弁明のために安土城に向かうことにした村重。
しかし、出発しようとしたところで
逃げていた中川の兵が織田方に捕まったことを知ります。

このまま安土に行けば、間違いなく殺される。
中川の強い説得で、村重は安土行きを取りやめます。

ただ、秀吉は村重が敵に回れば挟み撃ちになってしまうし
光秀も、親戚である村重の謀反は信じられないため
再度、2人で有岡城に赴いて
村重の翻意を確かめてくることにします。


村重の元には、毛利の……
安国寺恵瓊の調略の手が伸びて来ていました。

毛利には天下を取るつもりなど全くないゆえに
織田が倒れた暁には、村重が天下人になるがよい。
それを毛利が支える。

だしとの間に生まれたばかりの赤ん坊を前に
村重は、この子のためにどう生きれば良いのか
懸命に思案します。

「これより我らは……織田信長を討つ!」
家臣たちの前で、信長に対して反旗を翻すことを宣言。


村重謀反の報は、彼が各地に出した手紙によって
知るところとなります。
毛利や本願寺は、村重はついに心を決めたかと喜び
小寺政職や黒田(小寺)職隆は、村重の謀反に衝撃です。

「村重さま、謀反にございます」
探りに有岡城に赴いていた井上九郎右衛門は
播磨に戻って官兵衛に報告します。

血の気が引いていく官兵衛──。


天正6(1578)年11月3日、
荒木村重による謀反が決定的となり、
織田信長は明智光秀、羽柴秀吉を有岡城に向かわせる。

慶長3(1598)年8月18日、
太閤・豊臣秀吉が波乱の生涯を閉じるまで


あと19年9ヶ月──。


作:前川 洋一
脚本協力:穴吹 一朗
音楽:菅野 祐悟
題字:祥洲
語り:広瀬 修子
──────────
[出演]
岡田 准一 (黒田(小寺)官兵衛)

中谷 美紀 (光)

谷原 章介 (竹中半兵衛)
内田 有紀 (お濃)
春風亭 小朝 (明智光秀)

生田 斗真 (高山右近)
田中 哲司 (荒木村重)
桐谷 美玲 (だし)
眞島 秀和 (顕如)
濱田 岳 (栗山善助)
速水 もこみち (母里太兵衛)
高橋 一生 (井上九郎右衛門)
田中 圭 (石田三成)
山路 和弘 (安国寺恵瓊)
勝野 洋 (丹羽長秀)
近藤 芳正 (柴田勝家)

江口 洋介 (織田信長)
──────────
片岡 鶴太郎 (小寺政職)
陣内 孝則 (宇喜多直家)
鶴見 辰吾 (小早川隆景)
黒木 瞳 (おね)
竹中 直人 (羽柴秀吉)
柴田 恭兵 (黒田(小寺)職隆)
──────────
制作統括:中村 高志
プロデューサー:勝田 夏子
演出:大原 拓


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』
第19回「非情の罠(わな)」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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