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2014年5月16日 (金)

プレイバック黄金の日日・(20)聖母昇天

天正4(1576)年 春・安土──。

普請奉行所には、瓦師・沢 秋斉の手による黄金の瓦が
美緒によって持ち込まれます。
奉行の丹羽長秀は、その輝くばかりの瓦を見て満足げです。
というわけで、安土城の瓦はこれで決定です。

安土城の普請場に織田信長が足を踏み入れますが、
羽柴秀吉の安土屋敷の屋根に使う予定の
助左が運んできた奇抜な青瓦を見つけます。

琵琶湖のようなキレイな青色の瓦に興味が引かれたか
1枚もろうていくぞ、と信長は笑みを浮かべて去っていきますが、
それからすぐに、秀吉からのお召しがありました。

秀吉の屋敷に使うはずだった青瓦は召し上げ──。

渡来人が持ち込んだ瓦を使ったのがマズかったかと
助左は顔面蒼白ですが、必ずしもそう言うわけではなく。
“主より立派な瓦を使うとは何事だ!”とご立腹なのだとか。

信長は、安土城の天守閣に上葺きすると命じたそうです。

収まらないのは美緒です。
自信を持ってお勧めし、採用も決まったはずなのに
それが“空のように、琵琶湖水のように青くなければならぬ”と
紺青色を指定してきたわけです。

日本国内にはそんな技術はなく
明へ買い付けに行けと無理強いするのかと
美緒は鼻で笑いますが、丹羽は申し訳なさそうに言います。
「それが一人いたのだ。名を一観という唐人で」

しかも、その請負人が今井の元奉公人・助左というので
美緒は目が飛び出るぐらいに驚いています。


「そうか……助左はやはりワシが見込んだとおりの男だったか」
美緒からの文を読んだ今井宗久は、天井を仰ぎ見ています。

秋斉に紺青色の瓦が焼けないとなれば、
助左経由で一観から分けてもらうしかありませんが、
助左の後ろ盾には秀吉がおります。

とはいえ、もともと安土城の瓦は宗久が請け負ったので
自分が果たさなければというプライドだけはあります。
宗久は、その青瓦は今井が貰い受けなければならないと
鼻息荒いです。


そうとは知らず、相変わらず一観の瓦窯で瓦作りを手伝う助左ですが
そこに秀吉の妻・ねね自ら、彼らの握り飯を運んで激励に来ました。

案内役の石田左吉は、そのねねの
尾張なまりの言葉がどうも好きになれません。
助左に言わせれば、堺では南蛮人や唐人らとも
交易で渡り合わなければならないため
言葉で好き嫌いが出るというのはないそうです。

長浜から安土へ船で瓦を運び、
助左も一緒になって荷下ろしします。
その瓦を受け取った相手を見て助左は仰天します。
……石川五右衛門です。

五右衛門は、未だにモニカを探しまわっていました。
しかし見つかりません。
これだけ探しまわっても見つからないということは
モニカは死んだとしか思えません。

助左は五右衛門に長浜に来ないかと誘います。
一観から青瓦の技術を受け継いでほしいというのです。
瓦師になれというのか、と鼻で笑う五右衛門ですが、
最後には長浜に連れて行ってほしいと答えます。

「やり直すんだ。ぬしがそのつもりならやり直せる」
時間が経てばモニカのことも忘れる、と
助左は五右衛門を励まします。


美緒が、助左の留守中に長浜の一観の瓦窯にやって来ました。
今井のために焼いてくれるのであれば一観の望みは聞き届けるとし、
一観の希望であれば、
助左の損になるようなことだけはさせないと約束する美緒ですが、

助左は自分が困っている時に瓦を買ってくれた恩人なのだと
いう一観は、助左の留守に訪ねてきて
このように話をしているだけでも裏切り行為だと
美緒の話を断ります。


木箱に入った1枚の青瓦を持って
助左は五右衛門に高槻へ向かわせます。

本当は助左自ら赴く予定でしたが、お手伝いしたいのだという
五右衛門の心に根負けして任せることにしたのです。
ま、五右衛門は元飛脚番でもありますし(^ ^)

五右衛門が運んだ青瓦を見て、高山右近は
信長の許しが得られたら、
次に建設するセミナリオの屋根に使いたいと答えます。

この日は復活祭。

十字架にかけられた神の甦りのお祭りということで、
各地のキリシタン600余名がこの教会に集まってきています。
右近は五右衛門に、復活祭へ参列するように誘いますが
帰りを急いでいるからと辞退します。

五右衛門が頭を下げると、真横にある噴水の水面に
見た顔が写っています。
あれは……モニカです。

復活祭があると知ってここまでたどり着いたようで
何も知らない右近はモニカの手を取り
建物の中に入っていきます。

五右衛門は、それがモニカだとはっきり分かると
死んだと思い込んでいたモニカが生きていたからか、
ここまで追いかけてきた(ように思える)
モニカの呪縛が恐ろしくなったか、

酷く動揺して、持って帰るはずの青瓦も持たずに
船着き場まで一目散に走って逃げます。

ハアハア……と息切れしてうずくまっていると
乗ってきた小舟からモニカが現れます。
「お告げは当たった……高槻の復活祭に行けばお前に会わせると」

悔やんでなどいない。
この世に生を受けたことも、お前に会うたことも
今、召されていくことも……。

モニカは胸で手を合わせたまま船に横たわり
小舟は流れに任せて流れていってしまいます。

教会の鐘の音が、五右衛門の頭に響き渡り
頭を押さえてもがき苦しみます。


「遅いな」
夕方になっても五右衛門は帰ってきません。

振り向くと、そこには美緒の姿があります。
宗久からの言づてで、
助左には今井に戻ってきてもらいたいと
願っていることを伝えますが、

助左には、今井の奉公人に戻るつもりはありません。

今井の交易船1隻を助左に任せる、という条件で
食い下がる美緒ですが、その気持ちの根底には
青瓦を何としても手に入れたいというものがありまして、
助左はすぐにそれを見抜きます。

「青瓦、すべて今井様にお譲りするつもりでおりました」
必要なだけ焼いてもらって、
それを自分が請け負って運べればそれで充分です。

美緒は、今井の面目が立ったと涙ながらに礼を言います。


もう船を出さないといけない刻限です。
五右衛門は気が変わったのだ、と思うことにして
長浜へ向けて船を出します。

途中、1隻の船がすれ違いますが
それにはモニカらしき女性が凛として座っています。
すれ違いざまに軽く会釈するモニカ。

あ、と思った助左ですが
同じ小舟に乗っている手下の者たちは
すれ違った船なんか無かったと言います。

助左はモニカの死を悟ります。
そしてモニカは、二度と戻れない世界へ
五右衛門を連れて行ってしまったようにも思えます。

五右衛門……!!

──────────

原作:城山 三郎
脚本:市川 森一
音楽:池辺 晋一郎
語り手:梶原 四郎
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[出演]
市川 染五郎 (助左)
栗原 小巻 (美緒)
根津 甚八 (石川五右衛門)
鹿賀 丈史 (高山右近)
夏目 雅子 (笛(モニカ))
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高橋 幸治 (織田信長)
近藤 正臣 (石田左吉)
三国 一朗 (一観)
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緒形 拳 (羽柴秀吉)
十朱 幸代 (ねね)
丹波 哲郎 (今井宗久)
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制作:近藤 晋
演出:岡本 憙侑

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