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2014年6月 1日 (日)

大河ドラマ軍師官兵衛・(22)有岡、最後の日 〜遂に奇跡の生還!〜

有岡城の土牢に幽閉されて半年──。

新人の家来として有岡城内に潜入した井上九郎右衛門は
見張りの兵たちに酒の差し入れをし、
彼たちが持ち場を離れたスキを狙って栗山善助に指笛で合図。
善助は、塀をよじ登って侵入に成功します。

土牢の表側には見張りが数名いるので
見張りのいない裏手から回り込むしかないのですが、
裏には堀があって、泳いで渡らなければなりません。

堀を泳いで渡った善助は、小さな声で黒田(小寺)官兵衛の名を呼び
土牢から、弱り切った官兵衛の声が聞こえてきました。
「殿……よくぞご無事で」

その有岡城内では、軍議で
援軍を出すと言っていた毛利家が来ない苛立ちが
家来たちの間から噴出していました。

しかし、毛利は必ず来る! と荒木村重も激昂。
雰囲気は最悪です。

だしはだしで、官兵衛を呼び寄せた責任を感じているのか
精のつく食べ物を食べさせようとしますが、
村重に見つかり、叱られてしまいます。


官兵衛が生きていたことが、
善助から姫路の黒田(小寺)職隆と光へ知らされます。
職隆も光も、よくぞ生きていたと涙を流して大喜びです。


美濃菩提山の竹中半兵衛は、
病が癒えていないにもかかわらず床上げをし
播磨に戻ることにします。

恐らくは、今回が最期の出発となると覚悟してのことでしょう。
自分が長年使って来た軍配を松寿丸に預けて
父・官兵衛に渡すように頼みます。

そして播磨・平井山の羽柴秀吉本陣に戻ってきました。
そこには、官兵衛が生きていたことを知らせる
職隆からの文が届いていて、半兵衛とともに安堵します。

さらに半兵衛は、成敗したとされていた松寿丸も
半兵衛の庵で匿って生きていることを告白。
「お主はまこと、天晴れな軍師じゃ!」
秀吉は、大きな口を開けて大笑いです。

そこで、一刻も早く官兵衛を救い出すための作戦を練ります。
何だかんだ言いながら動かない毛利をそのまま留め置くためには
備前美作の宇喜多直家を毛利から裏切らせ、
コチラ側の味方に付けておく必要があります。

蜂須賀小六を使者に立て、
本領安堵をちらつかせて引き込もうという策略です。
秀吉は、せっかく身体が良くなったのだから、と
半兵衛に行かせることにします。

ただ、やはりと言うべきか半兵衛は倒れてしまいます。

死期を悟ったのか、半兵衛は石田三成に
“知恵が回るがそれに頼りすぎる、人心を察しよ”と言葉を残し
羽柴小一郎と小六、そして慌てて見舞いに来た秀吉が見守る中
静かに息を引き取りました。

天正7(1579)年6月13日、死去。
36歳という若さでした。


「今日を限りに毛利を捨て、織田につく」
半兵衛の言う通り、小六が備前岡山城に赴き
直家に会って本領安堵を約束したところ、
その言葉をもらえました。

その実は、最近身体の調子が思わしくなく
彼自身、先は短いと感じ取ったからかもしれません。


なかなか来ない毛利軍に業を煮やした村重は
あろうことか自ら毛利軍を呼びに行こうと言い出します。
城主自らの談判では、いくら毛利と言えども
無下には出来ないだろうというのが村重の考えです。

城主が城を抜け出すことで
城内の士気が落ちるのを恐れるだしに、村重は
お前たちを救い出すにはコレしかないのだ、と
強く手を握ります。

9月2日の夜、村重は
織田軍の厳重な包囲網をかいくぐり
ひそかに有岡城を脱出。

尼崎に入った村重は、スキを見て海路を西に進む予定でしたが
海路は織田水軍に阻まれ、陸路はさらに西進するには難しく、
しかも隣の宇喜多は織田に寝返ったとの噂もあり
村重は八方ふさがりになってしまいます。


村重逃亡(←本人はそうは思っておりませんが)の報は
たちまち安土城の織田信長の耳にも入ります。

一歩遅れて、宇喜多の調略成功を報告しに
秀吉がやってくるのですが、
村重逃亡のことで大激怒の信長のとばっちりを
秀吉は受けてしまいます。


10月15日、織田軍が有岡城になだれ込み、町を占拠。

だしは、十字架の前で懐刀を手に自害しようとしますが
キリストの精神がそうさせません。

もし村重が降伏すれば、
城中の者の命は助けるとの織田の条件に
だしは一筋の光を見いだして
十字架に向き直って懸命に祈ります。

ただ、織田に負けたくないという村重は、
それを伝えに尼崎城にまで来た
家来の荒木久左衛門に会わぬまま追い返します。

村重が応じぬと知るや、
決死の覚悟で尼崎までやって来た家来たちは
皆逃亡し、行方知れずに。

村重が、そして家来たちが戻ってくることを信じ
有岡城内で待っていただしたちは
結局は裏切られたことになりますが、
城に残って最期まで戦うことにしました。

それは牢番の加藤又左衛門も同様でありまして
彼も有岡城に残ることにしました。
だしの命令で、土牢の錠を外し
織田軍が攻めて来た時に逃げることを勧めます。


織田の総攻撃が始まりました。

だしは、生まれたばかりの子を侍女に預けます。
「お方さまは?」との問いに、だしは答えず
ただ城内から出るように侍女たちを促すばかりです。


善助、九郎右衛門、そして母里太兵衛は
敵を倒しながら真っ先に土牢に向かい
官兵衛を救出。

「……待っておったぞ」
弱々しい主君の言葉は、しかし
一度は主君の死を覚悟した彼らにとっては
喜び以外の何ものでもありません。

数ヶ月ぶりに浴びた日光に、
官兵衛は眩しそうにしながらつぶやきます。
「……生きておる」


天正7(1579)年10月19日、
有岡城土牢に幽閉されていた黒田官兵衛が
栗山利安に救出される。

慶長3(1598)年8月18日、
太閤・豊臣秀吉が波乱の生涯を閉じるまで


あと18年9ヶ月──。


作:前川 洋一
脚本協力:穴吹 一朗
音楽:菅野 祐悟
題字:祥洲
語り:広瀬 修子
──────────
[出演]
岡田 准一 (黒田(小寺)官兵衛)

中谷 美紀 (光)

谷原 章介 (竹中半兵衛)
内田 有紀 (お濃)

田中 哲司 (荒木村重)
桐谷 美玲 (だし)
濱田 岳 (栗山善助)
速水 もこみち (母里太兵衛)
高橋 一生 (井上九郎右衛門)
田中 圭 (石田三成)
勝野 洋 (丹羽長秀)
──────────
江口 洋介 (織田信長)
──────────
陣内 孝則 (宇喜多直家)
黒木 瞳 (おね)
竹中 直人 (羽柴秀吉)
柴田 恭兵 (黒田(小寺)職隆)
──────────
制作統括:中村 高志
プロデューサー:勝田 夏子
演出:田中 健二


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』
第23回「半兵衛の遺言」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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