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2014年8月19日 (火)

プレイバック黄金の日日・(31)竜虎相撃つ

行列を助左のものと知らず、
それを襲おうと待ち構える石川五右衛門ら盗賊たち。
そして、この先に五右衛門が待ち構えていることを知らず
ゆっくりと進んでゆく助左。

先に気づいたのは五右衛門です。
言葉は発せずとも、アッという表情を見せます。
行きますか、という手下の言葉を「待て」と遮ります。

逸る仲間たちを無視して
助左をじっと見つめる五右衛門。
「助左……偉くなったのう、アイツも」

五右衛門は黙って退散します。


無事に大坂城普請場に到着した助左は、羽柴秀吉と再会。
助左はアゴーの村人たちのために
イスパニアからの攻撃をかわすべく
大砲を貸し与えてほしいと願い出ますが、

秀吉は、アゴー村に武器を貸すということは
つまりイスパニアの敵になれということだと
助左を問いつめます。

アゴー村を守ったところで、
イスパニア軍を追い出さなければ勝ったとは言えない。
大砲一門という小さな単位ではなく
日本を上げてアゴー村を守ろうではないかと秀吉は提案。

さすがは武将、秀吉はこういった理解が早いです。

ただ、そのためには足元の地固めを急がなければなりません。
秀吉に敵対する武将……といえば。


前年末に正四位下に昇進させられ、
今度は従三位に上がったという
三河の徳川家康であります。

織田信長の後を継ぎ、天下人の階段を上っている秀吉でさえ
従四位下という位ですので、
家臣の位が上という見事な逆転現象です(笑)。

しかも、それを朝廷に奏上したのは他ならぬ秀吉というので、
彼の思惑としては、家康を持ち上げられるだけ持ち上げて
自分の臣下になってほしいというのでしょう。


桔梗と再会しました。
桔梗は、今井宗久が手をつけた女中・しまの娘で
加賀国で育って美しい女子に成長していました。

しばらく面倒を見ていた杉谷善住坊は、桔梗に
もし堺に行くことがあったら、まず最初に
助左を訪ねるように固く言い聞かせていたそうです。

助左は桔梗を自分の店に連れてきました。
そして今井兼久に実の妹だと引き合わせることにします。

今井館の前で兼久を待っていた助左は
お仙の屋形船の前まで兼久を連れ出して
桔梗と対面させますが、兼久は桔梗を邪険に扱い
失望した桔梗は飛び出していってしまいます。

とはいえ、兼久は桔梗を一目見て
今井宗久の娘であることを見抜いていました。
どうやら、助左がふたりの仲介に立ったことが
癪に障ったようです。

そんな兼久は、助左に荷駄の運搬を依頼します。
行先は尾張信勝の領内、小牧山の砦の資材です。

出立日は追って知らせる、と兼久は去って行きます。
小牧山の方角に向かえば悪いことが起きる、と
お仙は助左に忠告しますが、
秀吉の敵対する相手に資材運搬ということで、
助左は頭を抱えてしまいます。

桔梗は、助左の店の前で立って待っていました。
桔梗が加賀から堺に来たのは、今井へ行くためではなく
助左に会いたかったからであります。

「さ、中へ入ろう」
助左は微笑んで、桔梗を店の中に入れます。


家康が、突如として秀吉討伐の兵を上げます。
天正12(1584)年3月7日、
家康軍8,000が浜松城から西へ向かいます。

その報を受け、秀吉も30,000の大軍で
大坂から近江路から東山道を経て美濃、岐阜へ。

そして同じ日、助左の荷駄隊も堺を出発。
奈良から上野、柘植、亀山、四日市、
桑名を経由して小牧山砦へ。

荷駄隊が小牧山に到着したとき、
家康本隊も小牧山砦に到着しました。

数ある戦の中でも、特に名人戦として名高い
羽柴秀吉 対 徳川家康の「小牧・長久手の役」は
家康の小牧山占拠から始まります。
3月15日のことです。

両軍はにらみ合いのまま4月に突入、
前線はこう着状態のままです。

家康は、そろそろ羽柴勢が動き出すころだと見ています。
かといって、こちら側が動くわけにはいきません。
この戦いは、先に動いた方が負けなのです。

小牧・長久手の決戦は、この日
ついに幕を開けます。

──────────

天正12(1584)年3月15日、
池田恒興が犬山城を占拠したため、
対抗して徳川家康が小牧山城に着陣。

慶長3(1598)年8月18日、
太閤・豊臣秀吉が波乱の生涯を閉じるまで


あと14年5ヶ月──。


原作:城山 三郎
脚本:市川 森一
音楽:池辺 晋一郎
語り手:梶原 四郎
──────────
[出演]
市川 染五郎 (助左)
栗原 小巻 (美緒)
林 隆三 (今井兼久)
根津 甚八 (石川五右衛門)
──────────
竹下 景子 (桔梗)
桜木 健一 (三好秀次)
李 礼仙 (お仙)
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児玉 清 (徳川家康)
緒形 拳 (羽柴秀吉)
──────────
制作:近藤 晋
演出:高橋 康夫

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