« いかんいかん | トップページ | 方向幕考(111)改 »

2014年8月 5日 (火)

プレイバック利家とまつ・(32)炎上、勝家と市

天正11(1583)年4月11日、
前田利家は賤ヶ岳で羽柴秀吉に敗れ、
越前府中城へ退きます。

それを知った秀吉は、
何とも言えない気持ちで天を仰ぎます。


利家は、越前府中城に無事に戻りました。
直後、柴田勝家が府中城を通りかかったので
城内に案内します。

ただ、村井又兵衛は
秀吉と戦って彼の本当の強さを思い知りました。
勝家の首を取って秀吉に仕えるように利家に言いますが、
実直な利家がそれを許すはずもありません。

利家に追放を命じられ、利家は勝家のいる庭へ。

「武門の心得を知らぬ馬鹿者、けれど頼りにしております」
どこへも行ってはなりませぬ、とまつは又兵衛に命じます。

庭で牡丹の花を眺めていた勝家に、
利家はこの府中城で秀吉との抗戦を主張しますが、
勝家はそれには耳を貸さず、秀吉の素晴らしさを並べ立て
世の中はしばらく安泰じゃ、と笑います。

勝家は、府中城を出て北の庄城に戻って行きました。


秀吉が単身、府中城門外に現れました。
丸腰です。

まつが秀吉を招き入れ、朝餉を用意します。

「今後ともずっと、五分と五分で願いたい」
以前、秀吉と利家が大ゲンカした時に
利家が秀吉に言った一言です。
ケンカは五分と五分でなければならぬ、と。

利家は、秀吉の人たらしさに負け
秀吉に従って行くことに決めました。

翌日、秀吉は大軍を率いて北ノ庄城を取り囲みます。
初めは不破光治を派遣して勝家に降伏を促しますが
勝家は笑ってその申し出を蹴ります。


4月24日早暁より、秀吉は
北ノ庄城の総攻撃を開始します。

夕刻。
前田軍が城下まで迫って来たことを知ると
勝家は市と3人の義娘たちに城外へ出るように命じますが
市は頑として受け入れません。

さらぬだに
 うちぬる程も 夏の夜の
  別れを誘ふ ほととぎすかな

来世もまた夫婦になって仲良く暮らしたい。
だからこそ、市は勝家との運命を選んだのかもしれません。

夏の夜の
 夢路はかなき 跡の名を
  雲居に上げよ 山ほととぎす


利家は勝家を討つべく天守閣に駆けて行きますが、
天守閣から下りて来た茶々・初・江の娘たちと
麻阿とゆうとすれ違います。

利家は、彼女らには構わず天守に向かおうとするのですが
ゆうが利家を止めて行かせません。
「おふたりの……旅立ちにござりますれば……!!」


「麻阿?」
翌朝、庭の牡丹を見ていたまつは
駆けて来た麻阿を見て驚きます。

両手を広げると、麻阿が飛び込んできました。

しかし、再会の喜びもつかの間
勝家と市が自害の道を選んだことを聞かされて
まつは両手で顔を覆って泣き崩れます。
「お許しくださりませ……」


天正11(1583)年4月24日、
賤ヶ岳の戦いで羽柴秀吉に敗れた柴田勝家は、
越前北ノ庄にてお市とともに自害した。享年62。

慶長3(1598)年8月18日、
太閤・豊臣秀吉が波乱の生涯を閉じるまで


あと15年3ヶ月──。


原作・脚本:竹山 洋
音楽:渡辺 俊幸
語り:阿部 渉 アナウンサー
──────────
[出演]
唐沢 寿明 (前田利家)
松嶋 菜々子 (まつ)
香川 照之 (羽柴秀吉)
加藤 雅也 (浅野長吉)
田中 美里 (市)
伊藤 英明 (前田利勝)
及川 光博 (前田慶次郎)

松原 智恵子 (安)
的場 浩司 (村井又兵衛)
原田 龍二 (石田三成)
羽田 美智子 (ゆう)
──────────
三浦 友和 (前田利久)
名取 裕子 (つね)
五木 ひろし (不破光治)
赤木 春恵 (うめ)
松平 健 (柴田勝家)
──────────
制作統括:浅野 加寿子
演出:佐藤 峰世

|

« いかんいかん | トップページ | 方向幕考(111)改 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« いかんいかん | トップページ | 方向幕考(111)改 »