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2014年9月28日 (日)

大河ドラマ軍師官兵衛・(39)跡を継ぐ者 〜誕生……喜びが人を狂わせる〜

官兵衛に12万石しか与えなかったのは
このワシが生きているうちに
あやつに天下を奪われると思ったからじゃ──。

豊臣秀吉は、天下を狙う人物について
前田、上杉、毛利、そして徳川家康の誰でもない
黒田官兵衛を恐れているようです。

官兵衛は、家康が次の天下人だと疑っているわけですが
その家康から「お主じゃ」とするどい眼光で言われては
官兵衛は、たとえ違うとはいえ一言も返せません。


秀吉は、大坂から京の聚落第に駆けつけます。
茶々が懐妊したというのです。

その知らせは、九州豊前の中津城にいる
官兵衛の元にも届きます。

光は、まるで自分のことのように茶々の懐妊を喜びますが
官兵衛にとっては少し違った感想を持ったようで
妻は、夫の異変に気づきます。


おねは、茶々からの報告を受けて
一通り茶々のみを案じて優しく接しますが
それを見透かしているかのような茶々。
「豊臣家の跡継ぎを、無事に産んでみせまする」

そして、母の気鬱はお腹の子に差し障ると
これからは気兼ねなく過ごしたいと言う茶々です。

子のないおねにはイチイチ癪に障りまして
一瞬表情が強張りますが、
引きつったままの笑顔で何とかやり過ごします。
これまで誰かに気兼ねしていたのか? と
おねの侍女・マグダレナは皮肉の一つも言いたくなります。


官兵衛は、黒田家家臣団を集めます。
そして黒田長政を上座に呼び、
自分が隠居し長政に家督を譲る宣言をします。

その直接的な原因には、やはり秀吉が絡んでいるわけで
秀吉は自分に対して疑い深くなっていて、その上
茶々の懐妊で秀吉には守るべきものが増えることになります。
官兵衛曰く、守るものが出来ると人は一層疑い深くなる、と。

嫡子誕生とあらば、どんな手を使ってでも
豊臣の天下を狙う者を排除すべく動くのは
ある種当然のことでありまして、
黒田に対してそれがいつ始まるか、時間の問題です。

そして黒田家が生き残るためには、官兵衛自身が隠居して
秀吉の覚えめでたい長政を当主に据えた方が
今後、何かとやりやすいわけです。


「似ておる」
光に酒を注いでもらいながら、官兵衛は感慨深げです。

官兵衛が父・黒田職隆から家督を継いだ時も。
まだ将軍となる前の足利義秋から全国の諸大名に書状が発せられて
御着城の小寺政職と同じように、その家臣たる職隆にも書状が送られ
それだけ有望な人物だと見られていることに嫉妬を覚えた政職は
職隆に対して乗っ取りの疑念を抱き始めました。

小寺家重臣・棚橋左京亮の娘・力(=光の姉)と
官兵衛との縁組みを進めてくれているとはいえ、
それで政職の疑いが晴れそうにないと読んだ職隆は
黒田家を残すために、官兵衛に家督を譲ったのでした。
「官兵衛、これが黒田家の生き残る道なのだ」

(詳細は第4話「新しき門出」を参照くだされ)


ただ、官兵衛の隠居を秀吉は認めません。
断じて認めません。
官兵衛より9つも年上の秀吉が
天下のために働いているというのに
年下の官兵衛が隠居するのは、曲げても認めません。

石田三成は、目の上のたんこぶだった官兵衛が
隠居を言い出したことを心の底から喜び
秀吉にも、隠居を認めるように進言しますが、

今回ばかりは、いくら秀吉のお気に入りの三成とはいえ
秀吉にこっぴどく叱られてしまいます。
「これ以上、わしと官兵衛のことに口を出すな。よいな!」


秀吉は天下人として絶頂を迎えつつありました。
奈良東大寺をしのぐ巨大な大仏を京に造り
その絶大な権力を誇示していたわけです。

事件が起きたのは、そんな中
天正17(1589)年2月のことであります。
奉行職の増田長盛が城門に落首が貼られていたのだとか。

大仏の
 功徳もあれや 槍かたな
  くぎかすがひは 子宝恵む

ささたへて
 茶々生ひしける 内野原
  今日はけいせい 香をきそひける

大仏を造ったことをからかい
茶々にぞっこんな秀吉を揶揄しています。

それを知った秀吉は、あてこすりか、と笑いますが
自分のことを笑うのはともかく
茶々をからかうのだけは許せないと、

城門の番人17人を拷問した上で死罪とし
年寄り、女子ども、匿ったものまでもが
容赦なく責めを負わされ、その数100人以上……。

「……天下人の座は、ここまで人を狂わせるのか」
秀吉は、こんなことをするような人間ではなかったはずなのに
それを狂わせてしまう恐ろしさ。
嘆き悲しむおねは、豊臣家への不安を口にします。


おねに上洛を求められた官兵衛は
秀吉と三成の前に現れ、落首の一件を追及します。
罪人が出て来ないからといって、
直接には関わりのない門番たちを死罪に追い詰めたことを
言っているわけです。

秀吉はかつて、人を殺さず抱き込むことで急成長を遂げ
信長なき後、わずか数年で天下を手にしました。
しかし今回の一件で、人心は秀吉から離れてしまいました。

秀吉と茶々の子の誕生を、みんなが待ち望むような
世の中にしなければ豊臣家の屋台骨は揺らぎ、
産まれて来た子が成長した時まで
豊臣家が続いているかどうか不安であります。

秀吉は、だから官兵衛は手放せぬ! と大笑いし
茶々懐妊の前祝いとして金を振る舞うことにしますが、
三成は、しゃしゃり出て来た官兵衛に対して
面白くありません。

この時、金6,000枚、銀25,000枚が
諸大名たちに配られます。

秀吉は、官兵衛の隠居を取り下げさせようと
なおも説得を続けます。

長政への家督相続は認めるが、その代わり
黒田家当主としてではなく、官兵衛個人として
自分(=秀吉)に仕えてほしいというところまで譲歩して
官兵衛も、そういうことならばと受けることにしました。


5月27日。
数ヶ月前に完成し、茶々も移り住んだ淀城で
茶々はついに男子を出生しました。

捨てられた子はよく育つという言い伝えから
秀吉は産まれて来た子に『棄』(すて)と名付けます。

棄丸誕生を機に、三成はますます権力が増大し
豊臣家を我がもののように操縦します。


そして関東にも、嵐が吹き荒れようとしていました。

小田原城の北条氏政は
家康や井伊直政らの説得にも応じず
上洛しようとしないのです。

覚悟はできているようだ、と家康は
これ以上は何も言うことがないと引き下がることにします。

秀吉との戦が確定してしまいました。


天正17(1589)年5月27日、
棄丸が豊臣秀吉の長男として山城の淀城で誕生する。
このとき秀吉53歳。

慶長3(1598)年8月18日、
太閤・豊臣秀吉が波乱の生涯を閉じるまで


あと9年2ヶ月──。


作:前川 洋一
脚本協力:穴吹 一朗
音楽:菅野 祐悟
題字:祥洲
語り:広瀬 修子
──────────
[出演]
岡田 准一 (黒田官兵衛)

中谷 美紀 (光)

寺尾 聰 (徳川家康)

松坂 桃季 (黒田長政)
二階堂 ふみ (茶々)

濱田 岳 (栗山善助)
速水 もこみち (母里太兵衛)
高橋 一生 (井上九郎右衛門)
塚本 高史 (後藤又兵衛)
田中 圭 (石田三成)
高畑 充希 (糸)
石野 真子 (マグダレナ)
東 幹久 (井伊直政)
伊吹 吾郎 (北条氏政)
──────────
伊武 雅刀 (千利休)
黒木 瞳 (おね)
竹中 直人 (豊臣秀吉)
──────────
制作統括:中村 高志
プロデューサー:勝田 夏子
演出:田中 健二


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』
第40回「小田原の落日」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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