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2014年10月26日 (日)

大河ドラマ軍師官兵衛・(43)如水(じょすい)誕生 〜生死賭け潔白を示す大勝負!〜

黒田官兵衛蟄居の命は
たちまちのうちに、黒田家大坂屋敷の光や
朝鮮に渡って戦を続けている黒田長政、
家臣団の知るところとなります。

ただ、何がどうなって蟄居に至ったのかは分からず。
その事の重さが計り知れないだけに、切腹……と
最悪の事態も考えておかなければなりません。
ともかく、分かっているのは黒田家の危機ということだけです。

光はおねに秀吉の怒りを鎮めるように掛け合っておりまして
おねも何度も書状を出すなど最大限努力しているのですが
今回ばかりは、どうやっても秀吉の怒りは解けません。


文禄2(1593)年8月3日、淀殿がまたも男子を出産。
秀吉にとっては待望の男子であります。

かつて「棄」と名付けた鶴松は夭折したこともあり
その真逆を取って「拾」と名付けられます。
この男子こそ、後の豊臣秀頼となるのです。

拾の顔見たさに、肥前名護屋から大阪に戻ることにした秀吉は
朝鮮に残る兵については石田三成らに任せ、
処罰が残っていた官兵衛には、翌日登城するように命じます。


秀吉の前に現れた官兵衛は、なんと剃髪していました。

身は毀誉褒貶(きよ ほうへん)の間にあるも、心は水の如く清し。
(人にどう思われようと、心は澄み切った水のように静かである)
「本日を以て、名を如水円清と号しとう存じまする」

官兵衛は、蟄居の間いろいろと考えていました。

これまでの秀吉への忠誠、武功を考えても
死に値するほどのこととは思えないわけです。
また、千 利休のように意地を通して死を賜るのも
自分の性には合いません。

ここは、何としてでも生き残る。
ここで死ぬわけにはいかないのです。
官兵衛は畳に這いつくばり、頭を下げます。

秀吉によれば、加藤清正や福島正則、
小早川隆景らによる官兵衛助命の書状が大量に届き
それに加えて、淀殿からも「血で汚してくれるな」と
書状が届いたのだそうです。

秀吉は、官兵衛を許すことにしました。

官兵衛は、自分が秀吉の家臣として残っていれば
お奉行衆が何かとやりにくかろうと
隠居の願い出をし、それも認められます。

8月15日、朝鮮に大量の兵を残したまま秀吉は大阪へ戻り、
二度と名護屋の土を踏むことはありませんでした。

三成の冷淡な笑いが不気味さを煽ります。


助命嘆願のお礼言上のため、如水と光はおねの屋敷を訪問。
おねは、官兵衛を追い詰める方がどうかしている! と
逆にふたりに詫びを入れます。

如水は、隠居の身ではあるものの
何か役に立てることがあれば何なりと、とおねに伝え
おねは、関白・豊臣秀次の
相談相手になってやってほしいと言います。

拾が産まれてから、秀吉の言動は少しずつ変化していきまして、
最近では、立派にこの国を治めようと考えている秀次に対し
日本を5つに分け、うち4つは秀次に治めさせ
残り1つを拾に治めさせるという案を提示したというのです。

親心として、子を天下人にさせてやりたいという気持ちは
秀次にも充分理解できまして、

拾が無事に成長した暁には
いずれ関白の位を譲ることには異存はない秀次は、
自分の2歳の娘を拾の妻としてほしいと秀吉に書状を書き
秀吉を安心させておきます。

ちなみにこれは、如水のアドバイスです。


文禄3(1594)年・夏。
朝鮮から、長政と家臣団が帰国します。

侵略という戦の側面より
飢え・病・寒さで命を落とした者の方が多く、
国すら滅びかねない無謀な戦でありまして、
栗山善助らは、口々に不満を漏らします。

さらには三成への恨みも、
酒が入った勢いで言い出す始末。

何もそれは黒田家に限った話ではなく、
三成と対立する武将たちを
徳川家康は一人ひとり取り込もうと画策していました。

三成らが朝鮮出兵組の働きを認めないために
彼らは何の恩賞にも預かれず、
しかも官兵衛は三成のワナで失脚させられました。

家康は、そんな若手のホープたちに
なるだけ寄り添って同情します。

家康に、幼児期に人質となった経験を持つことで
他人とは思えぬと嬉しい言葉をもらった長政は
すっかり家康の虜になっています。


文禄4(1595)年7月3日。
秀次の住む聚楽第に、三成ら奉行衆が
秀吉の使者として訪問します。

秀次に謀反の疑いあり──。


文禄2(1593)年8月3日、
大坂城で豊臣秀吉と淀殿の子・拾が誕生。
秀吉57歳。

慶長3(1598)年8月18日、
太閤・豊臣秀吉が波乱の生涯を閉じるまで


あと5年──。


作:前川 洋一
脚本協力:穴吹 一朗
音楽:菅野 祐悟
題字:祥洲
語り:広瀬 修子
──────────
[出演]
岡田 准一 (黒田官兵衛)

中谷 美紀 (光)

寺尾 聰 (徳川家康)

松坂 桃季 (黒田長政)
二階堂 ふみ (淀(茶々))

濱田 岳 (栗山善助)
速水 もこみち (母里太兵衛)
高橋 一生 (井上九郎右衛門)
塚本 高史 (後藤又兵衛)
田中 圭 (石田三成)
高畑 充希 (糸)
東 幹久 (井伊直政)
中尾 明慶 (豊臣秀次)
──────────
黒木 瞳 (おね)
竹中 直人 (豊臣秀吉)
──────────
制作統括:中村 高志
プロデューサー:勝田 夏子
演出:田中 健二


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』
第44回「落ちゆく巨星」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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