2019年11月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

バックナンバー

お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

無料ブログはココログ

« vol.154・かまってコンシェル (後編) | トップページ | 当選! ですが »

2014年11月21日 (金)

プレイバック黄金の日日・(46)五右衛門刑死

肥前・多久島に帰って来た納屋助左衛門と石川五右衛門。

そこで助左衛門は、豊臣秀吉が朝鮮出兵の指揮を執るために
彼を乗せて御座舟が九州へ下向するらしいという噂を耳にします。
今や秀吉憎しで固まった助左衛門は、秀吉が乗ったその御座船を
襲撃することしか頭にありません。

慶長2(1597)年6月、助左衛門は堺に戻ってきます。
今井館に入った助左衛門は、遺髪を見せて
美緒と小太郎に桔梗の死を知らせます。

ただ、もしルソンへは行かずに日本に残れば
豊臣秀次関係者ということで数日後に捕らえられ、
三条河原で刑死されていたかもしれません。
そう考えると、少しの間でも助左衛門のそばにいられて
幸せだった、と思いたい……いや、思うしかありません。


7月2日、秀吉が名護屋に着陣するという知らせを受けて
助左衛門は急いで取って返し、赤間関に船団を集結させますが
いくら待っても秀吉の御座船はやってきません。

実はそのとき、秀吉は前日から体調を崩し病床にありました。
肺結核であったと言われています。
結果的に、御座船襲撃は未遂に終わります。

とはいえ、助左衛門の気持ちには変わりはありません。
今後もいろいろな方法で太閤と戦をするつもりです。
しかし、それを聞いた五右衛門ら一派は
助左衛門に脱退を申し出ます。

天下人に戦を仕掛けるよりは、元の夜盗に戻りたい。
そんな気持ちが芽生えてきたのかもしれません。

そんな言葉を聞くとは思わなかった、と
助左衛門は大ショックですが、
五右衛門は、ギリギリのところまで助左衛門に付き合って
精一杯やったんだ、と苦渋の決断です。

ついでながら、宣教師ルイス・フロイスが
2日、長崎で没しました。


7月25日、マイニラからサン・フェリーペ号事件の使節が
平戸経由で堺に上ってきました。
彼らの目的は、土佐浦戸に漂着した際に没収された積み荷の返還と
長崎で刑死されたイスパニア人修道士たちの遺骸の引き取りを
秀吉に求めることでした。

27日、一行は秀吉に謁見するため伏見城に入ります。
そしてなぜか、五右衛門が一行についていきます。

その日の夜、五右衛門は手下たちと戦略会議です。
秀吉の寝所までいくつもの部屋を突っ走り、
たった一人でいいので何とかしてたどり着き
秀吉の命を奪う、というものです。

「地獄で会おうぜ」
五右衛門は、フッと笑みを見せます。

ヤーッ!! という叫び声とともに
5人の男たちが伏見城の長い廊下を
秀吉の眠る寝所を目がけて駆け抜けて行きます。

無数の武士たちが彼らの前に立ちはだかりますが
すでに命がけの遂行になっている彼らには
武士の数など関係ありません。

斬って斬って斬りまくり、前に突き進んでいきます。

しかし、一人倒れ二人倒れ、
ついには五右衛門一人となりました。

いくつもの部屋を駆け抜け、襖を乱暴に開き
寝所が次第に近づいていきます。
そして、虎の絵が描かれた襖までたどり着きます。
ここを開ければ秀吉の寝所です。

短く息を吐き、前進しようとした五右衛門は
天井から降ってきた網に足元をすくわれて
たちまち捕らえられてしまいます。

隣の寝所で休んでいた秀吉は
大きな物音でさすがに目が覚めますが、
増田長盛の報告で、侵入者を捕らえられたことを知ります。
「なんだ、ネズミ……ネズミか」


伏見城へ五右衛門が忍び込み、
秀吉の命を狙ったことを聞いた助左衛門。

脱退したいということを言い出した五右衛門の本音は
自分たちが身代わりになって太閤を攻撃するから
助左衛門には足を洗え……ということでしょうか。
実はこれだったのか、と助左衛門は悔います。

ただ一人、生け捕りにされた五右衛門は
堺に行ったことも、船に乗ったことも一切喋らないまま
釜茹での刑に処せられることになりました。

京都七条河原に五右衛門の刑場が設けられます。
大きな釜には沸騰した湯が張られ
湯気が辺り一面立ちこめています。

助左衛門は、見届けに行くというお仙に竹筒を持たせ
末期の水として飲ませてやってくれと頼みます。
中身は、助左衛門と別れる際に
交わせなかった別れの杯、南蛮酒です。

刑場でお仙は慈悲を請い
五右衛門に“末期の水”を飲ませます。


ちょうど同じとき、助左衛門も南蛮酒をグイッと飲み干し
キリスト教が禁止されて10年間開かずの間であった
礼拝堂の鐘の部屋に入ります。

カラーンカラーン……。
カラーンカラーン……。

今まさに生涯を閉じようとしている五右衛門に向けて
助左衛門は禁制の鐘と知った上で鳴らし続けます。


カラーンカラーン……。
カラーンカラーン……。

五右衛門の耳に、鐘の音が聞こえてきました。
「モニカ……そうか、迎えに来てくれたか」

釜に背中を向けた五右衛門は、
そのまま後ろ向きに倒れて釜の中へ。


助左衛門は、目に涙を浮かべながら
鐘を鳴らし続けます。

──────────

文禄3(1594)年8月24日、
安土桃山時代の盗賊の首長・石川五右衛門が捕えられ、
京都三条河原で一子と共に煎り殺される。

慶長3(1598)年8月18日、
太閤・豊臣秀吉が波乱の生涯を閉じるまで


あと3年11ヶ月──。


原作:城山 三郎
脚本:市川 森一
音楽:池辺 晋一郎
語り手:梶原 四郎
──────────
[出演]
市川 染五郎 (助左衛門)
栗原 小巻 (美緒)
江藤 潤 (小太郎)
──────────
根津 甚八 (石川五右衛門)
李 礼仙 (お仙)
──────────
近藤 正臣 (石田三成)
緒形 拳 (豊臣秀吉)
──────────
制作:近藤 晋
演出:原嶋 邦明

« vol.154・かまってコンシェル (後編) | トップページ | 当選! ですが »

NHK大河1978・黄金の日日」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« vol.154・かまってコンシェル (後編) | トップページ | 当選! ですが »