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2014年11月30日 (日)

大河ドラマ軍師官兵衛・(48)天下動乱 〜東西激突 決死の大坂脱出行!〜

慶長5(1600)年7月。
佐和山城で蟄居していた石田三成が
徳川家康を討つため大坂城に入ります。

上杉討伐に向かう家康は江戸城に戻っていました。
「三成が、罠にかかりました!」

家康は東から、三成は西から味方を募っていました。

一方、黒田如水は豊前中津城で新たに兵を集め
来たる決戦に備え始めています。

如水に仕えたいという者たちは、
武士と言わず農民と言わず
全て雇い入れることにしていまして、

雇い入れれば賃金を与え、
武具のない者には支給する。
それを村々に評判として広めさせます。

如水が立ったという噂を九州一円に広めさせるのです。


豊臣方として石田三成とともに戦ってくれる諸大名は
毛利、宇喜多、小早川、島津、小西の総勢10万以上。
淀は、あの憎たらしいタヌキを速やかに討ち果たせと
三成に叱咤します。

三成は“内府ちかひ(=違い)の条々”という文章を諸大名に送り
太閤殿下の遺言を家康がいかに踏みにじってきたか
その非を訴えて、この戦いの大義は自分たちにあることを
世に知らしめておくのです。

その上で、家康に従って関東に出兵した大名たちの妻子を
人質の名目で大坂城に出頭させます。


如水が新たに雇い入れた兵は、
黒田長政率いる黒田本隊5,400を
凌ぐ勢いで増え続けます。

如水の元に、三成から書状が届きます。
味方につけば、恩賞は望みに任せるのだそうです。
「九州のうち7ヶ国を約束すれば味方する」と
返答しておきます。


天満の黒田屋敷にも、三成から
やはり大坂城に入れというお達しであります。
妻子が逃げぬように、奉行衆が屋敷を取り囲むほどで
この黒田屋敷ももうまもなく囲まれるでしょう。

光と栄は、俵にくるまれて
それを母里太兵衛がひょいと担いで屋敷の外に出るという、
誰もが考えもつかない方法で逃げることにします。

光と栄が俵から出たのは
黒田家に出入りする商人・納屋小左衛門の蔵の中でした。
ここなら、しばらく隠れ続けるにはいい場所です。


数日後、細川屋敷から火の手が上がっているそうで
周辺が大変ザワザワしています。
この混乱に乗じて蔵から港へ急ぎ、
船で大坂を脱出することにします。

ただし、堂々と歩いていては見つかってしまいかねないので
今度は大きな箱の中にふたりを隠しての移動です。
まぁ、関所のようなところで見つかって止められて
荷を改める! などと言って危機を迎えるのはお約束ですがw

それ以降はかなり省略されまして(笑)、
光も栄もどうにか中津に戻ってくることが出来ました。


大坂では、毛利輝元を総大将に据えた西軍が
京や大坂周辺の東軍への攻撃を始めていました。

一方、上杉討伐に向かう徳川軍は
下野国まで兵を進めていました。
7月25日、上杉討伐に加わった大名たちが集まり
小山で軍議が開かれます。

三成が奉行職を追われ、家康に蟄居させられた
遺恨を晴らそうと謀反を起こしたこと、
三成方の軍には毛利輝元、宇喜多秀家という
大老職2名が同心していること、

三成は豊臣秀頼のためと称して戦を起こしたこと、
諸将の妻子が人質として大坂城にあることを伝え、
三成に味方したいと思う者は
遠慮なく陣を払って大坂に戻れ、と選択肢を与えます。

長政や福島正則らが先頭を切って
「内府殿にお味方いたす!」と主導権を握り
他の諸将もそれに同調。

家康は、ここ小山から西に取って返し
逆賊石田三成を討ち果たすことにします。


安国寺恵瓊は、如水の動きに着目しています。

如水の兵たちは長政とともに関東に向かっているので
如水のところには兵は少ない……と思っていましたが、
如水を慕って農民や町民たちが次々と兵に志願していて
その数は1万にも及ぶ、というのです。

三成は、クックックッと笑います。
その如水対策もしっかりと考えていたのです。

三成は、かつて豊後を支配していた大友吉統を呼び出し
如水を倒せば豊後を差し上げる、という話をして
大友をけしかけます。


上善は水の如し
水は善く万物を利して争わず
衆人の悪む所におる
故に道に近し

官兵衛の天下取りへの策──。

家康と三成が戦っている間に、まずは力を蓄えておきます。
三成に味方する者たちが多い九州を平定し
増えた味方の数で中国へ攻め入る。

大国毛利は大坂に出陣しているのでがら空き、
そうして次々と侵攻していく先には
我らが故郷・播磨姫路があります。

ここまで来れば、大坂は目と鼻の先。
家康と三成のどちらか勝者と直接決戦!

30年近くも如水の近くにいたのです。
改めて策を言われなくても、分かっています。

如水は、栗山善助、井上九郎右衛門、そして太兵衛を宝と言い
自分は3つの宝に恵まれた! と言って家臣たちを感動させます。

長政たちは、現在は徳川方についていますが
自分たちがしたたかに動いて天下を取れば
自分たちに従わざるを得なくなります。

「わしは長政を信じておる」
如水はニッコリと笑います。


東西両陣営のキーマンが京を訪れていました。
北政所の甥・小早川秀秋であります。

小早川の名跡を継いでいるので、
何もしなければ石田方と見なされますが
秀秋自身、それでいいのかどうか迷うところです。

はっきりなさい! と北政所にカミナリを落とされます。

それでも、どうしたらいいのでしょうか、とつぶやく秀秋。
北政所は、最も信頼している男に書状を出しておくので
しっかり相談しなさいと諭します。
「ただし、最後に決めるのはあなたですよ」

その“最も信頼している男”というのは
もちろん如水……ではなく長政でした(^ ^;;)
秀秋が徳川方に寝返りたいのだろう、と意を酌んだ長政は
天がワシに味方しておる! と高笑いです。


江戸城に戻った家康に、
井伊直政から出陣を仰ぐ書状が届きます。

そろそろ出陣するか、と
家康は江戸を出立することにします。


黒田潰しに、大友が兵糧や武具を揃えて
大坂を出発しようとしている話を受け、
如水は、その勢いが大きくならないうちに
たたき潰そうと支度を始めます。

日本史上、最大の決戦が
いよいよ始まろうとしていました。


作:前川 洋一
脚本協力:穴吹 一朗
音楽:菅野 祐悟
題字:祥洲
語り:広瀬 修子
──────────
[出演]
岡田 准一 (黒田如水)

中谷 美紀 (光)

松坂 桃季 (黒田長政)
二階堂 ふみ (淀)

濱田 岳 (栗山善助)
速水 もこみち (母里太兵衛)
高橋 一生 (井上九郎右衛門)
塚本 高史 (後藤又兵衛)
田中 圭 (石田三成)
東 幹久 (井伊直政)
山路 和弘 (安国寺恵瓊)
忍成 修吾 (小西行長)
吉本 美憂 (栄)
──────────
黒木 瞳 (おね)
寺尾 聰 (徳川家康)
──────────
制作統括:中村 高志
プロデューサー:勝田 夏子
演出:大原 拓


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』
第49回「如水最後の勝負」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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