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2015年3月14日 (土)

プレイバック徳川慶喜・(09)恋の闇路

村田新三郎と早川の決闘──。

剣の使い手である早川によって
ピュッ! と斬りつけられる新三郎ではありましたが、
転倒して早川が大きく振りかぶった瞬間、
新三郎はスキを見つけて早川を倒してしまいます。

「早く逃げな!」
心配になったガンツムが、どこかで見ていたのでしょうか。
誰にも見られないうちに、と逃がそうとするのですが、
新三郎は座り直し、ここで切腹して果てると言い出します。

もう(怒)。
新三郎って自分のことしか考えない、ホントバカ。

そんなこと言ったらみよはどうなるんだい! と
ガンツムが見事に代弁してくれまして(笑)、
ふたりを連れて帰ることにします。


美賀が懐妊しました。
一橋慶喜はクールにしていますが、実は大喜びなのです。


相変わらず、自分が腹を斬って
このことを終わらせようと考えている新三郎と、
新三郎に従って、自分も命を捨てる、というみよ。

二人のために人がひとり命を落としている。
「潮時だと思わないかい?」
れんはゆっくり新三郎とみよを諭します。

ふたりで死ぬか、死ぬまで逃げるか。
そこまで覚悟が出来ているんなら、と
新門辰五郎はふたりを無事に逃がす方法を考えます。

旗本を斬ったわけですので、
その下手人探しの手が伸びる江戸内は
まず脱出しなければなりません。

かといって、大坂商人に紛れるっていう手も
話し言葉が関東なまりであるならばすぐにバレてしまいます。

ここはれんの発案で、
生麦村で旅籠屋をやっている兄の与兵衛に頼むことにします。
先日、辰五郎邸を訪問したばかりで、その場で顔合わせした
長屋住まいの貧乏武士、中山五郎左衛門にれんの文を届けさせれば
周囲にも、そして与兵衛にも怪しまれることはないでしょう。

辰五郎やれんの親切心に、頭を下げるふたりです。


旗本早川が斬殺されたという知らせを受けて
新三郎を召し出す慶喜ですが、すでにいなくなっています。

慶喜は、新三郎の捜索に当たらせます。


一橋家に、実兄・徳川義篤が訪ねてきました。
兄としては、弟の生活が気がかりだったのですが
慶喜は慶喜なりにやっていっているようなので、
ひとまずは安心です。

そこで、と義篤。
頼みたいことがあるらしいのです。

水戸徳川家では、斉昭が隠居して義篤が家督を継いで以降
2派あった派閥の対立も少しずつ収まり
穏やかに進みつつあったのですが、

斉昭が幕政参与の職に就いてからというもの
水戸家の藩政にも口を出すようになり、
それが結果的に、一度は消滅した派閥復活にもなって
また藩を二分するようになってきているわけです。

慶喜から斉昭に、藩政に口を挟まないでほしいと
伝えてくれないか、というわけです。

しかし、言ったところで斉昭の怒りに触れるのは
充分に分かり切ったことであります。
「兄上からお伝えすればよいではありませぬか」

そんなことができるならお前には頼んでいない! と義篤。
ただ、それは弟の立場でもそれこそ同じですw


(『篤姫』では「(18)斉彬の密命」付近)


脚本:田向 正健
原作:司馬 遼太郎「最後の将軍」より
音楽:湯浅 譲二
──────────
[出演]
本木 雅弘 (徳川慶喜)
菅原 文太 (徳川斉昭)
若尾 文子 (吉子)
石田 ひかり (美賀)
内野 聖陽 (徳川義篤)
──────────
堺 正章 (新門辰五郎)
清水 美砂 (よし)
山下 真司 (ガンツム)
水野 真紀 (たみ)
一色 紗英 (みよ)
──────────
藤岡 琢也 (中山五郎左衛門)
花柳 錦之輔 (孝明天皇)
寺脇 康文 (岩倉具視)
宝田 明 (鷹司政通)
大原 麗子 (れん(語り))
──────────
制作統括:高橋 幸作
演出:富沢 正幸

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