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2015年3月29日 (日)

大河ドラマ花燃ゆ・(13)コレラと爆弾 〜身近に迫る脅威に兄は吠え妹は覚悟〜

嘉永6(1853)年、黒船来航──。

200年以上に及ぶ、鎖国状態にあった日本に
欧米列強が開国を迫ります。

江戸幕府大老に就任した井伊直弼は
通商条約締結は避けられぬもの、と
開国へと舵を切ります。

一方、開国に反対する勢力は
天皇を中心として京に集結。
外国を打ち払うことを主張します。

開国か、攘夷か。
途方もない嵐が、この国に吹き荒れようとしていました。

そのころ、萩の松下村塾で祝言を挙げた杉 文と久坂玄瑞。
しかしほどなく、久坂は渦中の江戸へと旅立っていきます。


久坂が江戸に去って、松下村塾には
一旦は退塾した前原一誠が萩に戻って再入塾し、

また長崎に洋式砲術を学んだ
小野為八という少し変わった塾生は、
「地雷火」という爆弾を吉田松陰に紹介します。

そして、文の姉で小田村伊之助の妻である寿が
次男の久米次郎を産んだなど
松下村塾周辺の現況を手紙で伝えてきました。

久坂は微笑みながら、その文からの手紙を読みますが
「ついてこい」と桂 小五郎が久坂を無理矢理外に連れ出して
ゆっくりと手紙を返信することが出来ません。


市場で、久坂への手紙に使おうと
キレイな柄の美濃紙を選んでいた文ですが、
母親とはぐれた少女を見かけます。

そこを通りかかった為八は、もしかしたらと
ふたりを町医者に連れて行くわけですが、
出てきた町医者(=為八の父親)は
“コロリ”という病名を告げ、近づくなと怒鳴ります。

コロリとはいわばコレラのことで、腹を壊し
三日三晩吐き続けて衰弱し、死に至る病気です。
アメリカ船・ミシシッピ号で発生し、
そこから東に広まりつつあります。

何とかして治す手だてを探ろうと、文は
伊之助の実兄である初代長州藩洋学所師範で藩医の
松島剛蔵に相談してみますが、

コロリに聞く薬はほとんどなく
「いささか効力があるらしい」というキニーネという薬も、
とても高価で品不足であり、とてもとても手に入りません。

コロリを治す手だてよりも、
まずは自分がコロリに罹らないために
コロリに近づかないことを剛蔵に強く言われます。

松陰は、コロリが恐ろしいことはもちろんですが
コロリという異国からもたらされた病気に
その場しのぎの策しか持たないこの国に
ひどく危機感を覚えます。

そうこうしているうちに、手だてなく
少女の母親は亡くなります。


6月、井伊は天皇の勅許を待たずに
アメリカとの修好通商条約を締結。

外様大名たる毛利家が幕府に
意見できる立場ではないことは分かっていますが、
松陰はそれでもとりあえず建白書を出す決意を固め、
そして異国に対し、侵略は許さないという
日本人の意志を見せたいと考えていました。

江戸では久坂が思い詰めた表情で
自分を京に使わしてほしいと小五郎に談判します。

しかし、久坂はあくまで藩医修行のために
江戸留学を許された身分でありまして、
藩命に背くことがどういうことか?
松陰を思い出すように諭す小五郎です。

それでも聞かない久坂に、小五郎の堪忍袋の緒が切れます。
「この大バカ者が! 大概にせえ!」
しかし久坂は
黙って京に向かって行ってしまいました。


松陰からの建白書が出されました。

しかしその内容は、あまりに過激なものでした。
勅許を得ずして条約が結ばれたことを
天皇への大逆であると断じ、
将軍を討つべしと書き立てているわけです。

伊之助は、松陰の建白書云々よりも
天皇を彦根に移すという噂の真偽を
まずは確かめるのが先決だと矛先を変えます。


為八が作り上げた爆弾を
明け方に河原で試してみることにしました。
初めこそ見たいと望んだ文でしたが、
女子は危ないと為八に止められ塾に残ることにします。

黒い煙がモクモクと大きくなっていきます。


作:宮村 優子
音楽:川井 憲次
題字:國重 友美
語り:池田 秀一
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[出演]
井上 真央 (久坂 文)
大沢 たかお (小田村伊之助)
伊勢谷 友介 (吉田寅次郎(松陰))

高良 健吾 (高杉晋作)
東出 昌大 (久坂玄瑞)

優 香 (小田村 寿)

瀬戸 康史 (吉田稔麿)
劇団 ひとり (伊藤利助)
佐藤 隆太 (前原一誠)
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石丸 幹二 (周布政之助)
星田 英利 (小野為八)
津田 寛治 (松島剛蔵)
堀部 圭亮 (間部詮勝)
羽場 裕一 (長井雅楽)
きたろう (梅田雲浜)
本田 博太郎 (富永有隣)
──────────
東山 紀之 (桂 小五郎)
平田 満 (山根文季)
檀 ふみ (杉 滝)
長塚 京三 (杉 百合之助)
高橋 英樹 (井伊直弼)
──────────
制作統括:土屋 勝裕
    :小松 昌代
プロデューサー:堀之内 礼二郎
演出:安達 もじり


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『花燃ゆ』
第14回「さらば青春」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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