プレイバック翔ぶが如く・(09)大老・井伊直弼
安政4(1857)年11月・熊本──。
西郷吉之助の誘いで、熊本まで同行した大久保正助。
約束通り熊本で長岡監物と会うことができ
正助にとってはとても有意義な旅になったようです。
二人は熊本で、正助は鹿児島に帰り
そして吉之助は江戸に向かうために別れます。
吉之助が向かう江戸では、アメリカ総領事・ハリスが
強引に将軍徳川家定との対面を済ませ
再三、通商条約調印の要求を繰り返しています。
何としてでも拒む水戸藩の徳川斉昭は、
国内で通商をする必要はなく、相手国に出向いて貿易を行えば
通商も友好も果たせるからいいではないか、と
その船を建造するから幕府に100万両を借せと願い出た模様。
「何たる無鉄砲な考えじゃ」
せっかく一橋慶喜を将軍後継に推しているのに、と
松平春嶽は舌打ちします。
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