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2015年5月15日 (金)

プレイバック徳川慶喜・(20)慶喜変身

徳川斉昭の訃報は、
一橋慶喜や徳信院直子ら一橋家の面々のみならず
水戸徳川家時代から仕えてきた松島も
深い悲しみに突き落とします。

永原帯刀を水戸家の大奥に入れてもよいという斉昭の遺言もあり
吉子は早速に永原を奥に呼び出し、
水戸藩のこと、一橋家のこと、慶喜のこと、そして朝廷のことを
あらゆる手段を用いて情報を吉子に流すように命じます。


水戸家家老から老中へ、斉昭の訃報について
「斉昭ご病気」→「謹慎のお許し」→「喪の発表」
ということにしてほしい、と願い出て受理されたようですが、
慶喜は、父がそんな姑息なことを望むわけがない、と腹を立て、

そして、同じく謹慎中の兄・徳川慶篤が
水戸家への帰還を幕府に許されたということを聞いて、
大老だった井伊直弼を失った彦根藩が
もしも慶篤の命を狙ったらどうするのか、と声を荒げます。

水戸藩内の対立の火種となっていて、未だに水戸に残る密勅を
井伊大老や斉昭が亡くなった今こそ返納することを提案。

ちなみにその案を水戸藩の慶篤に持っていかせたところ、
提案内容自体は慶篤の同意を得たものの
未だに密勅返納に反対する者たちがいて、
今しばらく時間を要したい、ということでした。


慶喜は、斉昭という味方があり、
井伊大老という敵があったからこそ
今まで素直に生きて来られたわけですが、

その2人は今は亡く、
誰が味方で誰が敵か分からない状況であり、
慶喜は今までのような素直な生き方ではなく
人に分からないような生き方に変える、と宣言。

最も身近にいる美賀には、見たままを信じるのではなく
自分の心を信じよ、と諭しておきます。


謹慎中の身でありながら、慶喜は
永原の反対を押し切って水戸に行こうとしています。


(『篤姫』では「(32)桜田門外の変」付近)


脚本:田向 正健
原作:司馬 遼太郎「最後の将軍」より
音楽:湯浅 譲二
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[出演]
本木 雅弘 (徳川慶喜)
菅原 文太 (徳川斉昭(回想))
若尾 文子 (吉子)
石田 ひかり (美賀)
鶴田 真由 (徳信院直子)
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佐藤 慶 (永原帯刀)
岸田 今日子 (松島)
大原 麗子 (れん(語り))
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制作統括:高橋 幸作
演出:富沢 正幸

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