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2015年6月 5日 (金)

プレイバック翔ぶが如く・(17)同士討ち

文久2(1862)年4月。

有村俊斎の額面通りの報告を真に受けて
薩摩藩主の実父・島津久光が自分たちに対して
捕縛命令を出しているなんてつゆとも思っていない
西郷吉之助と村田新八は、定宿『鍵屋』を後にします。

そのころ、歴史の表舞台に立ち始めた公家がおひとり。
岩倉具視です。

薩摩生まれの薩摩育ちである久光が上洛して来るにあたり
朝廷のことなど何も知らない彼に自由気ままに動かれては
はた迷惑だと困惑している近衛忠煕ですが、

岩倉は、近衛の名で久光の上洛を歓迎する旨の書状を書かせ
その気にさせて朝廷の言い分に従ってもらう、と言い出します。
「ご心配は要りません。あとは私が何とでも対応いたします」

岩倉の思惑通りとは知らず、
久光は近衛からの歓迎の書状を受け取りご満悦。
調停工作は難しいなどと豪語した者がおったが、と
暗に西郷吉之助批判をすることだけは忘れておりません。

小松帯刀は、薩摩兵が上洛するにあたり
宿割を急ぐように大久保一蔵に言い置いて紙を渡します。
一蔵は一礼して、その手配に奔走するつもりでした……が、
その紙には、吉之助が泊まっている宿の名前がありました。

ひとまず、追っ手が来る前に急ぎその宿に行く一蔵です。


浜辺に連れ出した一蔵は、久光の怒りが解けず
捕縛命令が出ていることを吉之助に伝えます。
しかも、それだけには留まらず
一蔵さえも久光側近の役職から外されたそうです。

進退窮まった一蔵は、吉之助と刺し違えるつもりです。

刀に手をかけた一蔵を、吉之助は殴りつけて怒鳴ります。
「今ふたりが死んだら、誰が薩摩のために働く!」

一蔵は、吉之助を追い込んでしまった責任を感じているようですが
天命じゃ! と、自分にも納得させるように言い聞かせる吉之助。

君命とあらば捕縛もされるし、
首を刎ねるというなら首を差し出す覚悟です。
「おはんの手で、こンおいを突き出してくいやい」

ひとまず、吉之助と新八、森山新蔵は
薩摩へ強制帰国させることになりました。


上洛した久光は、さっそく近衛邸を訪問。
近衛、岩倉、正親町三条実愛と対面します。

すっかり言いなりになった久光は
近衛の懇願により、大坂薩摩藩邸に集まる
不逞浪士たちの処分を依頼します。
彼らが京の町を焼き払うという噂が立っているのです。
「されば、帝を悩ませ奉る不逞の者、こン三郎が鎮圧仕る」


「浪士鎮撫の勅命」を持って、
大久保は大坂薩摩藩邸へ赴きます。

それを受けた有馬新七は、分かった素振りを見せながら
こうなったら意地でも久光を巻き込んでやる! と
関白を討ち取って、それを久光の旗印とし
一気に幕府打倒の道をまっしぐらに進むことにします。


4月23日夕刻、
有馬たち50余名は伏見の船宿・寺田屋へ入ります。
しかし、その動きはただちに久光に報告されます。

「使者には、同士同腹の誠忠組などより選ぶが良かろう」
説得に当たる使者には、誠忠組から選べと言うのですが
そうだと、鎮撫の使者と言いつつ、場合によっては
討手に代わる可能性もあります。

そうなれば、同士討ちです。
帯刀が反対を唱えますが、聞き入れられません。

鎮撫の使者に、大山格之助が選出されました。


「慰留なら無用。引き取ってくりやい」
格之助が何も言う前から、有馬は相手にしません。

君命に背けば上意討ちとなりますが、
構わん、と微笑む有馬。

切られるより他に道はない、と言った
柴山愛次郎が斬られると同時に同士討ちとなります。

寺田屋の1階部分が戦場と化し──。

有馬の小刀が折れ、相手の道島五郎兵衛と取っ組み合いとなり
道島を壁に押し付けた状態で、近くにいた橋口吉之丞に叫びます。
「刺せ! 突け! おいごと突け!」

ブスッ! という不気味な音の後、
橋口の刀は、有馬と道島のふたりを貫いていました。

続いて降りて来た者たちも、斬り伏せられるのですが
新五右衛門も斬られて重傷を負ってしまいます。


その間、2階部分では和気あいあいと決起の準備中。

しかし、西郷信吾が襲撃に察知し
「奉行所の捕り手ごわす!」と声を上げた瞬間、
2階にいた人たちもようやく戦闘態勢に入ります。

刀を向けたまま震えている彼らに、大山は刀を放り投げ、
自らは攻撃する意志はないと示しながら
「これ以上の同士討ちは犬死にじゃあ!」と
彼らを説き伏せます。

久光への弁明のために薩摩藩邸に入った彼らでしたが、
弁明の機会も与えられぬまま、捕縛されることになりました。

寺田屋における浪士鎮圧により、
久光は朝廷の信頼を厚く得ることになりました。


文久2(1862)年4月23日、
薩摩藩尊皇派が薩摩藩主の父・島津久光によって鎮撫される。

慶応3(1867)年10月14日、
徳川慶喜が明治天皇に『大政奉還』を上奏するまで


あと5年4ヶ月──。

(『篤姫』では「(36)薩摩か徳川か」付近)


脚本:小山内 美江子
原作:司馬 遼太郎「翔ぶが如く」「きつね馬」より
音楽:一柳 慧
題字:司馬 遼太郎
語り:草野 大悟
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[出演]
西田 敏行 (西郷吉之助)
鹿賀 丈史 (大久保一蔵)
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緒形 直人 (西郷信吾)
益岡 徹 (村田新八)
内藤 剛志 (有馬新七)
萬田 久子 (お房)
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蟹江 敬三 (大山格之助)
大橋 吾郎 (小松帯刀)
東野 英心 (森山新蔵)
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柳生 博 (近衛忠煕)
小林 稔侍 (岩倉具視)

高橋 英樹 (島津久光)
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制作:吉村 文孝
演出:望月 良雄

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