2018年9月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            

バックナンバー

お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

無料ブログはココログ

« 文明のありがたさ | トップページ | とてもいい音楽なんだけど »

2015年7月24日 (金)

プレイバック翔ぶが如く・(22)燃える思い

元治元(1864)年2月。

京の人たちは、薄々感じ取っているのか
人斬りの薩摩武士が恐ろしいと見えて、
薩摩武士は嫌われてしまっているようです。

西郷信吾は町を歩きながら
「おいたちが何をやったとか」と悔しがりますが
それも仕方ないことです。

そんな時、ひとりの舞妓さんが逃げて来て
突然信吾の手を握って隠れます。
追って来た武士は、その姿を見て引き返していくわけですが、
信吾には、その時のことが強烈にインプットされます。


島津久光が参加していた参与会議には
早くも亀裂が生じていました。

一橋慶喜が突然攘夷を言い出したため
久光は、諸外国から攻め寄せてくるであろう京都に
大砲などの武器と兵士を置こうと提案しますが、
それは薩摩が京都を乗っ取ろうとしていることだと
久光の言葉をそのままを受け取ろうとはしません。

一橋慶喜の狙いはただひとつ。
政治の表舞台から薩摩を引きずり下ろすことであります。

有村俊斎は薩摩に対する風当たりが強いことで
「幕府を倒す!」だの「慶喜を殺す!」だの言っていますが
後先考えない、瞬間湯沸かし器的性格だからこそ
嫌われてしまっているだろうことが、
本人には一切分かっていません(笑)。


伊地知正治は、思い切って
西郷吉之助の召還願いを出してみることにしますが
それを受けた大久保一蔵は、すんなりとは受け取りません。
一蔵には一蔵の苦悩があるようです。

吉之助が遠島を命じられて以来、
本当に吉之助が必要となる時が来るまで
自分が頑張ってみよう、とここまでやってきました。

しかし、薩摩の歩む道が願望よりも徐々にずれていくにつれ
こんな時に島津斉彬なら、吉之助ならどうしたかと考えつつ、
自分の無力さを突きつけられたような気がしている気がするのです。

吉之助の召還を誰よりも願っているのは、
もしかしたら一蔵なのかもしれません。

しかし、吉之助への讒言があったからこそ
吉之助嫌いになった久光は遠島命令を出したわけで、
久光側近の一蔵から吉之助召還を願い出るわけにはいかないのです。

一蔵は信吾を呼び出し、
藩邸では出すことが出来ない一蔵の思いをそのまま伝えます。
若い薩摩武士たちが吉之助の召還を願う運動を起こしてくれれば
久光に取り次ぎやすくなる、というわけです。

さっそく信吾はその運動を展開し、
集めた誠忠組の署名を持って伊地知が久光に願い出ます。

「吉之助を必要とするならば、わしの一存でならぬとは言えまい!」
久光は、こめかみをピクピクさせながら
藩主の許しがあれば、という条件で召還を認めます。

吉之助を呼び戻しに沖永良部島へ赴いたのは
信吾と、この役目で江戸から呼び戻した吉井幸輔であります。

1年半に渡って流人生活を送った吉之助を乗せた船は
途中喜界島に立ち寄り、
同じく遠島処分を受けた村田新八を乗り込ませて
薩摩に戻っていきます。


2月末、吉之助は斉彬の墓前に帰参の報告をし
西郷家に戻ってきました。

今や祖母のきみは亡く、
吉之助の妹たちもすでに嫁に出てしまっておりますので
西郷家は男ばかりのむさくるしい家になっておりますが、
そのお世話をする岩山いとの存在だけが頼りです。

いとから発せられた“信吾どんと約束をしょいもす”という言葉で
婚約の約束かと早合点した吉之助らは
ふたりが所帯を持てるようにあれこれ考えますが、
当然ながらふたりは全力で否定します。

ただ、否定すればするほど
逆にそういうふうに見られてしまうわけで(笑)。

ともかく、薩英戦争では炊き出しの先頭指揮を取り
今は吉之助の足に塗る薬を薬草から作ってくれたり
いとは素晴らしく可愛らしい女性なのだから、
その素晴らしさに気づく男がきっと現れる。
だから、嫁には行かないなどと言ってはなりませんよと諭します。

この時から、いとの心境に変化が起き始めます。
心臓がトックントックンと早く打っているみたいです。


幕府は朝廷へ、攘夷の証として
横浜港を閉じることを制約します。


薩摩を出発した吉之助が京に到着しました。

料亭で、吉之助召還の祝いの宴が催されますが、
信吾はそこで、あの舞妓さんと二度めの再会をします。

一度めは、吉之助召還の運動をと
一蔵に呼ばれた料亭に向かっている時、
そして二度めが今回。

もしかしたら、信吾は本気で
この舞妓──お縫に惚れてしまったのかもしれません。


吉之助は、薩摩藩定宿「鍵屋」の女将・お房が
一蔵の依頼で用意してくれた宿の離れで
しばらく暮らすことになりました。

改めて、薩摩の置かれている情勢について説明を受けますが
長州藩を討つ、と会津と手を組んだのは節操だったという吉之助は
事が成らない時には決して武力に頼ってはならず
その時はまず、国を富ますことと一蔵に教えます。

薩摩に帰国する一蔵は、その考えに従って
国を富ますように動く決意をします。
そして京に残った吉之助。

これ以降、薩摩藩は
吉之助と一蔵の主導の元に歩んでいくことになります。


元治元(1864)年2月21日、
吉井幸輔・西郷信吾らを乗せた蒸気船胡蝶丸が
沖永良部島和泊に西郷吉之助を迎えにくる。

慶応3(1867)年10月14日、
徳川慶喜が明治天皇に『大政奉還』を上奏するまで


あと3年7ヶ月──。

(『篤姫』では「(39)薩摩燃ゆ」〜「(40)息子の出陣」付近)


脚本:小山内 美江子
原作:司馬 遼太郎「翔ぶが如く」より
音楽:一柳 慧
題字:司馬 遼太郎
語り:草野 大悟
──────────
[出演]
西田 敏行 (西郷吉之助)
鹿賀 丈史 (大久保一蔵)

田中 裕子 (岩山いと)
──────────
緒形 直人 (西郷信吾)
渡辺 典子 (お縫)
益岡 徹 (村田新八)
萬田 久子 (お房)
──────────
三田村 邦彦 (一橋慶喜)
大橋 吾郎 (小松帯刀)
磯部 勉 (松平春嶽)
──────────
竜 雷太 (川口雪篷)

高橋 英樹 (島津久光)
──────────
制作:吉村 文孝
演出:菅 康弘

« 文明のありがたさ | トップページ | とてもいい音楽なんだけど »

NHK大河1990・翔ぶが如く」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 文明のありがたさ | トップページ | とてもいい音楽なんだけど »