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2015年7月31日 (金)

プレイバック翔ぶが如く・(23)竜馬と海舟

朝廷内に吹き荒れた、長州藩による攘夷の嵐。

それに危機感を抱いた公武合体派の
薩摩藩と会津藩が巻き返しを図ります。
文久3(1863)年、八月十八日の政変で
長州は京を追われる形になるわけです。

朝敵と呼ばれるのを畏れた長州藩は
急進的攘夷論者である三条実美ら七人の公家たちを連れ
都を落ちていきます。

長州に戻った攘夷派の藩士たちは
その後の藩の方針を巡り2つに分かれます。

対外貿易を行い藩を富ませ力をつけようとする
桂 小五郎、高杉晋作の富国強兵派、
すぐにでも京都に取って返し、天皇を手中に取り戻そうとする
久坂玄瑞、来島又兵衛の急進派です。

一方、京都では参預会議が決裂。
主導権を巡って政局が混乱しています。
この間に、長州の急進派は京都に潜入、
失地回復の機会を狙っていました。


元治元(1864)年5月・京──。

西郷吉之助・村田新八は、薩摩藩の動きを抑えながら
薩摩藩定宿「鍵屋」の離れを拠点に
京の情報収集に当たっています。

一橋慶喜の警護として江戸から京にやって来た
新門辰五郎とお供の金太が、吉之助を訪ねてきました。
昔は慶喜を将軍にと運動してくれていたはずなのに
今は犬猿の仲なので、ハッキリと事情を知りたいようです。

ただ、ふたりとも遠島処分を解かれて京に来たばかりで
何がどうなっているのかあまりよく分かりません。
辰五郎が思うような情報提供は、
吉之助からは今のところはできないという様子です。

逆に、長州藩の動きも知っておきたいふたりは
おしゃべりの金太から情報を仕入れることが出来ました。

すなわち、風の強い火に京の町を火の海にするという噂に対し
「火に驚いて飛び出して来る天子さまをとっ捕まえ、心配して
 駆けつけて来る会津さまを待ち伏せて斬っちまうという」
おしゃべり過ぎて、辰五郎は苦虫を噛んだような表情です。


実際、この計画は進行中ではありましたが、
実行直前に、新選組が長州藩士たちの謀議の席を急襲し
ほぼ全員を捕縛しました。
世に言う「池田屋事件」のことであります。

池田屋事件に憤激して上京した長州勢は数千、
7月19日未明にその先鋒隊が復権を直訴するため
御所へ押し入った「禁門の変」を起こします。

御所内も含め、京の町は大混乱に陥ります。
辰五郎率いる火消し『を組』は京の町の警護に出かけ
慶喜は鎧を身に着けて守護に駆けつけます。

慶喜は、帝や公家たちを守るといいながら
その実は、長州に攻め込まれて
「長州を許す」と言い出しかねない公家たちを監視し、
その発言を阻止するためにあります。

慶喜は、京都守護職の松平容保を御所内に残し
自らは指揮官として表に出て行きます。

禁裏守護の勅命により、薩摩藩も長州藩を迎え撃って出撃。
吉之助にとっては、初の実戦であります。
薩摩軍の奮戦で長州勢は総崩れとなり、退却します。

そのころ、薩摩では
京の戦について知らせを受けた島津久光は
帝に大事がなくてよかった、とご機嫌で
若い薩摩武士たちにいたわりの言葉をかけます。

そして大久保一蔵は
国力増強のために新式銃の開発に着手。


戦の後 慶喜は、朝廷に向けて発砲した朝敵長州へ
譜代・外様大名たちに出兵を命じます。

吉之助は、長州に政権奪還の気持ちがある限り
またいつ京に攻め上って来るか分からず、
長州征伐で一気に叩き潰して
薩摩勢が政治の表舞台に立たなければならないと考えています。

そこへ、土佐藩から坂本竜馬という人物が
吉之助を訪ねて来ていると新八から知らせを受けます。
土佐の人物なら会ってみようかい、と吉之助は竜馬と対面します。

坂本竜馬……土佐浪人で、幕府軍艦奉行・勝 海舟の一番弟子です。

竜馬は、今 日本を動かすことが出来る雄藩といえば
薩摩藩と長州藩であることを認めた上で、
誰もが考えもしなかったことを言い出します。
「両藩手を握ることが日本のためとありゃ、どうされるおつもりですろう」

吉之助にしてみれば、日本のためとあれば
無論考えなくもないことです。

両藩が手を組む……当たって砕けてみなければ分かりませんが、
もし当たって砕けてしまえば、喜ぶのは幕府であります。
しかし、そうして残った者たちほど、強い者はいません。
いつもいつも勝 海舟がそう言っているのだそうです。


対面後、吉之助は竜馬を
会っている時には言葉は少ないが
帰ってしまえば妙に心に残る人物と評し、

竜馬は吉之助を、案外バカかもといいつつも
“鐘のようなお人”と評します。
「小さく叩きゃ小さく鳴り、大きく叩きゃ大きく鳴る」


京都の戦で、見初めたお縫が無事かどうかを
西郷信吾が訪ね回っているのを本人が耳にします。

自分の身を心配してくれたのが嬉しかったのか
お縫は、長州征伐に向かうであろう信吾のために
お守り袋を渡します。

ただ、そのお縫の後を追う男の姿があり
信吾はそればかりが気がかりです。


9月に入り、吉之助は大坂に勝を訪ねます。

長州攻めのかけ声ばかりで一向に腰を上げる気配のない
幕府の優柔不断さを吉之助は叱りに来たわけですが、
勝曰く、叱ったところで庇い合ったりなすり付け合ったりで
どこに責任があるのか分からないようにしているのが幕府です。

そんな幕閣を退けるのは簡単なことではありますが、
それに代わる国家担当の人物がおりません。
幕府に対して手がつけられない、というわけです。
諸大名のテコ入れも意味がない、と意外なお言葉。

こんな時に、もし諸外国が
大坂湾に船を乗り入れて攻め込んで来たらどうするのか。
吉之助は、大きい目をさらに大きくして勝に問いただします。

「今の幕府に任せといたら、間違いなく日本は滅びますなぁ」
勝は、薩摩、土佐、越前、宇和島の殿様たちにお出まし願い
それぞれが藩兵を率いて京で合流させ、横浜・長崎を開港し
雄藩同盟の名によって対外談判を行うことを提案します。

幕府など相手にせず、日本の外交権と軍事権を
雄藩同盟によって押さえてしまわない限りは
この国は幕府によって滅ぼされてしまう。

そんな言葉を幕臣の口から出るとは
吉之助には目が鱗です。
「幕府は倒れんもん、倒したらならんもんち思うちょりもした」


幕府無視という新国家論を得た吉之助は
10月、長州討伐の軍議に望みます。

長州総攻撃は11月18日。

しかし征長軍参謀長に任命された吉之助は
大坂の表口まで外国艦隊が到着している現状で
全軍を上げて長州に向かったのでは、その留守中に
異人たちが帝を擁して天下に号令する可能性があります。

よって、今回の征長の目的は長州を征伐することではなく
国を侵されないように長州問題を解決させることにあり。

・藩主親子は謝罪状を提出し、恭順する。
・三条実美ほか五卿は他藩に移すこと。
・山口城を破却すること。

この条件を長州側が飲めば、
戦わずして征長軍の勝利となります。
降伏したものたちを殺すのは、武士道にもとるというものです。


広島まで西進した吉之助率いる征長軍に対し
長州藩は次々に恭順の証を差し出します。

しかし、三条らを他藩に移すということだけは
奇兵隊という集団が激しく拒んでいるようです。
吉之助は、説得に当たるべく単身乗り込みます。

当時、吉之助は全長州人の憎悪の的でありまして、
その吉之助が長州軍までやって来たことで
兵士たちが激しく感情をむき出しにしますが、

吉之助は単身、しかも丸腰でして
ここで討ち取っては武士の名折れと手出し出来ません。
和平解決のために断然敵地に乗り込む勇気と誠意には
長州藩も吉之助を信頼せざるを得なかったようです。

じき、五卿は筑前に移されることが決まりました。

物事がうまく行っている一方で、吉之助嫌いな慶喜は
薩摩の地侍である吉之助が征長総督・徳川慶勝の
信頼を一身に得て動いていることが不快でなりません。
「芋酒の銘柄は西郷印じゃ。総督の悪酔いにもほどがあろう」


元治2(1864)年7月23日、
朝廷は幕府へ対して長州追討の勅命を発し、
幕府は11月18日に攻撃を開始すると決定する。

慶応3(1867)年10月14日、
徳川慶喜が明治天皇に『大政奉還』を上奏するまで


あと3年2ヶ月──。

(『篤姫』では「(40)息子の出陣」付近)


脚本:小山内 美江子
原作:司馬 遼太郎「翔ぶが如く」「竜馬がゆく」より
音楽:一柳 慧
題字:司馬 遼太郎
語り:草野 大悟
──────────
[出演]
西田 敏行 (西郷吉之助)
鹿賀 丈史 (大久保一蔵)

賀来 千香子 (大久保満寿)
蟹江 敬三 (大山格之助)
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緒形 直人 (西郷信吾)
渡辺 典子 (お縫)
益岡 徹 (村田新八)
萬田 久子 (お房)
──────────
佐藤 浩市 (坂本竜馬)
大橋 吾郎 (小松帯刀)
三田村 邦彦 (一橋慶喜)
──────────
林 隆三 (勝 海舟)
柳生 博 (近衛忠煕)
三木 のり平 (新門辰五郎)

高橋 英樹 (島津久光)
──────────
制作:吉村 文孝
演出:菅 康弘

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