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2015年7月 7日 (火)

プレイバック徳川慶喜・(30)奇策

徳川慶喜が京で奔走していた頃、
生麦事件に怒ったイギリス・フランスの
艦隊が江戸湾に姿を現します。


このころの日本は、攘夷が正義、開国は不正義という図式で
相変わらず攘夷派が世をはびこっていたわけですが、

先日、慶喜が朝廷に約束させた
政治は幕府の元で、という件が、長州藩の横やりによって
場合によっては朝廷から諸大名に直接指揮することがある、
という文言に書き換えられてしまっていて、

そのことに怒った松平春嶽は
政事総裁職を辞し、幕府は大政奉還して
新たな政治を目指すべきと主張。

慶喜は必死に慰留しますが、春嶽の意志は固いです。


江戸の町では、イギリス・フランス艦隊が
押し寄せてきたことで大騒ぎ。
高槻藩浪人の中山五郎左衛門も、日ごろの呑ン兵衛ではなく
「戦や! わしは本気やでぇ」と目が血走っています。

幕府としては、賠償金を払って穏便に事が済めばいいわけですが
攘夷決行を約束したばかりで賠償金を支払っては
立場がますます危うくなるということで、
ポンと支払えるような簡単な話ではありません。

慶喜は、事件に関しては日本側が悪いのだから
ともかく賠償金は支払うしかないという立場です。

攘夷決行を約束した一方で賠償金、という矛盾についても
外国と戦って勝てると思う人は一人もいないのだから気にするな、
それよりも将軍をお守りせねば、ということを伝えます。


春嶽は辞表を提出するし、攘夷だ賠償金だと
慶喜にとっては頭の痛いことばかりです。

京都守護職・松平容保の提案で、たまには息抜きにと
お忍びで京都の街に繰り出すことにしました。

容保に紹介された芸妓はさくら。

慶喜に酌をするさくらは、お酌の相手がかつて幼少の時に
一緒に過ごした七郎麿であることは気づいています。
一方の慶喜は、表情ひとつ変えません。
もしかしたら忘れてしまったのかも……?

「では仮の名を、七郎ということにしよう」
慶喜はしっかりと覚えていました。
あれだけ長期間にわたり、さくらを探しまわったのです。
忘れるはずもありません。

容保たちの前では、初めて会う素振りを見せながら
さくらと二人きりになった時に、慶喜はつぶやきます。
「……許せ」


京から次々と人がいなくなり、
将軍徳川家茂と慶喜だけになってしまいました。

慶喜は、攘夷期限を5月10日にしよう! と独断で決めます。
いくら何でも早すぎな気がしますが、
どうせできやしないのだから
早ければ早いほうがいいというわけです。

それから慶喜は、家茂に急ぎ大坂湾を巡視してもらい
慶喜自身は江戸に帰って攘夷期限を“破る”ことにします。
もし期限を破れば、慶喜が家茂や朝廷をだましたことになり
両者とも傷つかず、慶喜が責任をかぶることになります。

ゆっくりと東に進んだ慶喜は、
攘夷期限の2日前に横浜に到着します。


賠償金を支払うと一度は約束しておきながら
期限が過ぎても知らぬ顔の幕府に対し
老中小笠原の一存で賠償金が支払われることになり、
おかげで艦隊との戦は避けられる見通しです。

おまけに、やっぱり攘夷はできなかったと
慶喜は責任を終われて将軍後見職を辞めることにします。

しかし、攘夷期限を方便と捉えていなかった者たちがいました。
長州藩であります。
長州藩は、海峡を通過する異国船に向けて
大砲をぶっ放し攘夷を開始。

明治維新まであと5年というころです。


文久3(1863)年5月10日、
攘夷実行の期限通り、長州藩は馬関海峡(関門海峡)を通過する
外国船への砲撃を実施する。

慶応3(1867)年10月14日、
徳川慶喜が明治天皇に『大政奉還』を上奏するまで


あと4年5ヶ月──。

(『篤姫』では「(39)薩摩燃ゆ」付近)


脚本:田向 正健
原作:司馬 遼太郎「最後の将軍」より
音楽:湯浅 譲二
──────────
[出演]
本木 雅弘 (徳川慶喜)
石田 ひかり (美賀)
鶴田 真由 (徳信院直子)
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堺 正章 (新門辰五郎)
花柳 錦之輔 (孝明天皇)
畠中 洋 (松平容保)
柴 俊夫 (寺岡勘十郎)
──────────
藤岡 琢也 (中山五郎左衛門)
宝田 明 (鷹司政通)
有馬 稲子 (清子)
林 隆三 (松平春嶽)
岸田 今日子 (松島)
江守 徹 (島津久光)
大原 麗子 (れん(語り))
──────────
制作統括:高橋 幸作
演出:富沢 正幸

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