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2015年10月 9日 (金)

プレイバック翔ぶが如く・(28)江戸開城

鳥羽・伏見──。

京都の南側に位置するこの一帯は平野部にあり
淀川、桂川、宇治川といくつもの川が複雑に流れている
陸上水上交通の中心地であります。

慶応4(1868)年1月2日、京の薩摩・長州軍を討つため
大坂城を出た13,000の幕府軍は、主力部隊が鳥羽街道を
会津兵などもう一つの部隊が伏見街道をと
2つのルートから京を目指します。

大坂から川を使って大量の兵士を運べる鳥羽・伏見ルートは
幕府軍にとって京を目指す最適のコースであります。

しかし一方、京の薩摩軍にとっても
鳥羽・伏見の川は敵の侵入を防ぐ重要な盾となっています。
13,000の大軍が川を越すためには橋を渡らなければなりません。
その橋で幕府軍を叩けば……。

鳥羽・伏見街道を急ぐ幕府軍。
急きょ南下する4,500の薩長・土佐の軍勢。
「戊辰戦争──鳥羽・伏見の戦い」が
今、始まろうとしていました。


庄内藩による江戸薩摩藩邸襲撃をきっかけに
大坂城の幕府軍は“薩摩討つべし”の強行策を決めます。

それを受けて西郷吉之助は
テキパキと指示して部隊を各所に配置。
大久保一蔵には、朝廷内の動揺を抑えるように
御所に参内させ説明をさせます。

ついに、鳥羽街道の薩摩軍が
川を挟んで幕府軍と戦闘を開始。
本陣を東寺に移した本陣の吉之助は
不安そうにその大砲の音を聞いています。

橋を渡って来る兵士、川を渡って来る兵士
次々に射撃して倒していきます。

まずは幕府軍を蹴散らし、薩摩軍大勝利となりましたが
いかんせん淀川は広く、兵が全く足りません。
西郷小兵衛らが吉之助に、援軍の要請を申し出ますが
「援軍なんぞどこにもおらん」とニッコリ。

みんなで死ねばよか、という言葉で理解した弟は
パッと表情が明るくなり、戦場に引き返して行きます。
小兵衛たちを見送った吉之助は
振り返り、錦の御旗を見上げています。


数時間後、伏見方面から長州軍と土佐軍が加勢し
大激戦となります。

その戦場へ、錦の御旗を掲げて
吉之助ら本隊が走ります。
「錦の御旗だ!」

ともすれば押され気味の薩長土佐軍に
自分たちが官軍である証を見せ、
と同時に幕府軍が賊軍であることを証して
兵たちを奮起させたのです。

猛攻を続けていた幕府軍は、引き揚げて行きます。


「これより江戸へ帰る」
錦の御旗に歯向かうのはいかにも畏れ多く
吉之助、一蔵に匹敵する有能な指揮官がいない大坂では
何も出来ないと考えた徳川慶喜は、江戸に下ることを決意。

江戸に帰れば、有能な人物があまたおり
かつ徳川家のために戦うという人材がたくさんいるので
いくらでも方策は立てられる、というのです。

その同じ日、慶喜に対する追討令が発せられ
吉之助は軍事最高責任者たる立場になります。


1月12日・江戸 浜御殿。
大坂から戻った慶喜は、
幕政から遠ざけられていた勝 海舟を召し出します。

「錦の御旗が出た。ひたすらに恭順するほかあるまい」
後を宜しく取りはからえ、と慶喜に命じられて
勝は黙って頭を下げます。

その後 勝は、松平容保を会津に追放したと知り
邪魔者は切り捨て、延命策を諮るのみと幕政を批判しますが
勝も幕臣のひとりなので、微力ながら
徳川のためにどうにか策を講じます。


慶喜追討の大進撃が始まります。

戊辰の戦に遅れまいとする各藩から
兵士が続々と追加され、総勢50,000。

勝って兜の緒を閉めよ、の言葉通り
官軍だからこそ正しくあらねばならないと
背筋をピンと伸ばします。


駿府まで進軍を続けた官軍。
その屯所に、主・天樟院の意向を持って
幾島が吉之助に会うべく駆けつけます。

慶喜は江戸に戻って恭順しているというのに
更にその江戸に迫って攻め滅ぼすかにみえる官軍。

幾島は、吉之助の真意がどこにあるのかを
問いただしに来たわけですが、
その問いには答えず、ひとつの参考意見として
考えさせてもらう、とだけ返答します。

まずは安心してください、という言葉に
幾島は涙を流します。


とはいえ、大総督府参謀の吉之助は
依然、全軍に江戸城総攻撃の命令を発したまま
江戸に入ります。

3月14日、勝との会談に臨みます。

吉之助は、いくつかの条件を提示し
それが拒否された時には
慶喜の首を所望することになる、と勝に伝えます。

・江戸城を明け渡すこと。
・軍艦・兵器一切を官軍に引き渡すこと。
・城内居住の家臣は向島に移り、謹慎すること。
・慶喜を支え助けた者を謝罪させること。
・旗本の暴挙は徳川家が鎮撫すること。
 (できなければ官軍がこれを鎮圧する)
・慶喜を備前藩に預けること。

勝は吉之助の顔を黙って見つめていましたが、
最後の条件について、首を横に振ります。
「せめて慶喜の身柄預けは水戸に御変更願いたく」

分かいもした、と吉之助は村田新八を呼んで、
今から江戸城総攻撃中止の命令書を書くので
各部隊に伝えよと命じます。

そして吉之助はその足で京に戻って
条件を稟議にかけて可決させ、
吉之助はまた江戸にとんぼ返りです。


4月11日、江戸城は無血開城されます。

江戸城明け渡しに際して
天樟院は江戸城を出て旧一橋邸に入り
慶喜は謹慎地である水戸に向かうべく上野寛永寺を出ます。

ここに徳川幕府は、名実ともに滅び去ったわけです。


(『篤姫』では「(46)慶喜救出」〜「(49)明治前夜の再会」付近)


脚本:小山内 美江子
原作:司馬 遼太郎「翔ぶが如く」「最後の将軍」より
音楽:一柳 慧
題字:司馬 遼太郎
語り:草野 大悟
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[出演]
西田 敏行 (西郷吉之助)
鹿賀 丈史 (大久保一蔵)

蟹江 敬三 (大山格之助)
益岡 徹 (村田新八)
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緒形 直人 (西郷信吾)
角野 卓造 (三条実美)
嵐 圭史 (山内容堂)

三田村 邦彦 (徳川慶喜)
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樹木 希林 (幾島)

田中 健 (桂 小五郎)
柳生 博 (近衛忠煕)
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林 隆三 (勝 海舟)
小林 稔侍 (岩倉具視)
三木 のり平 (新門辰五郎)
富司 純子 (天樟院)
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制作:吉村 文孝
演出:望月 良雄

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