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2015年10月20日 (火)

プレイバック翔ぶが如く・(30)揺れる新政府

今回からは、大河ドラマ『翔ぶが如く』の
第二部・明治篇のスタートです!

これまでの第一部は、原作者・司馬遼太郎さんの他作品
(「最後の将軍」「竜馬がゆく」「花神」など)からの参考だったり
脚本担当の小山内美江子さん作によるオリジナルだったりで、
これからの第二部こそが司馬さん作の原作部分にあたります。

それを強調する意味合いも込めて、タイトルを
「プレイバック翔ぶが如く 第二部明治篇(1)揺れる新政府」とか
「プレイバック翔ぶが如く2(1)揺れる新政府」とか
「プレイバック翔ぶが如く(2-1)揺れる新政府」などなど
どう表記しようかといろいろ考えておりましたが、

第一部・幕末篇において、タイトルでは
その“第一部”や“幕末篇”の言葉を入れずに
ここまで参りましたので、第二部でもそれを踏襲し
付番につきましてはあくまで通し番号とします。

よって今回は、第二部第一回という記念すべき回に当たりますが
第一部からの通し番号ということで(30)が付番されておりますことを
予めご承知おきくだされたく、お願いいたします。


激動の幕末を走り抜けた西郷と大久保。

二人の活躍によって徳川幕府は倒れ、
新しい時代が始まろうとしていました。
しかし、前例のない新国家建設を目指す明治新政府には
財力も武力も足りなかったのです。

新政府は、「版籍奉還」すなわち
版=土地と、籍=人民を、旧藩主から新政府に返却させ
財政的基盤を確保しようとしましたが、
地方の実情は依然として旧藩主が統治しており、
幕府時代と大きく変わりはありませんでした。

左大臣・三条実美、その補佐役の大納言・岩倉具視、
参議の木戸孝允、大久保利通、そして
ヨーロッパへ視察旅行中の西郷従道からなる新政府は
岐路に立たされていました。

新政府の実質的中心人物・大久保利通は
新たな大変革の必要を感じていました。
そして、大久保の最も頼りとする西郷は
その時鹿児島にいました──。


明治3(1870)年 夏・鹿児島。

雑木林の中を飼い犬2匹が
ワンワンと吠えながら駆けていきます。

「こらこら、待たんか」
その後ろからのっしのっしと小走りの男は
猟師姿の西郷吉之助隆盛であります。

明治時代になって、世の中は大きく変わりましたが
西郷家は昔と何も変わっていません。

いや、正しくは住む家だけは変わりまして、
川口雪篷が掛け合ってくれて家を譲り受け
前と比べるととても広く、
御殿のようなお屋敷であります。

西郷信吾従道はフランス国に、
西郷小兵衛は江戸に留学中ですので、
西郷家に暮らしているのは──、

隆盛、いと、雪篷、亡き吉二郎の妻・園、下男の熊吉、
寅太郎、午次郎、吉二郎の忘れ形見のミツと勇袈裟、
奄美大島の愛加那から引き取った、菊次郎であります。

菊次郎は、最近引き取ったばかりなので
西郷家の中ではあまりなじめず、少し浮いた存在です。
いとは、自分の子供たちと同じように接しますが
菊次郎との間で距離を感じています。

そんな時、菊次郎に江戸留学の話が出てきました。
大久保利通の妻・満寿によると
利通の上の子2人を江戸に呼び寄せるので
その際、菊次郎も一緒にどうかと誘いが来たわけです。


利通は江戸で、新政府の参議をしていました。

しかし多忙の中でも、利通は
ヨーロッパ視察から戻ってきた従道と
長州藩出身の山県有朋を横浜港まで
出迎えに行く時間だけはしっかりと取ります。

その様子を遠くから見つめる一人の少女。
少女は、どさくさに紛れて金をとられてしまったようで
途方に暮れて座り込んでいます。

すると、近くから話し声が聞こえてきました。
秋田藩の軍艦を奪い取り、それで江戸に乗りつけ
新政府の転覆を狙っているようです。

聞き耳を立てていた少女は床板を踏み抜いてしまい、
その音で密談をしている男たちにバレてしまうわけですが、
少女は足を引きずりながら懸命に逃げ、
男たちは必死に追いかけます。

ダメだ、もう歩けない……。

そう諦めかけたその時、座り込んだ後ろの戸が開き
中から書生に強引に引き込まれます。
キャッと悲鳴を上げる少女ですが、
書生に口を押さえられ、ムシロをかぶせられます。

その間に、追いかけて来た男たちは気づかず通過。
とりあえず、難は逃れたようです。

少女が足をケガしたというので、書生は少女をおぶって
西洋人医師・コネリーの元に向かい、診察してもらいます。
特に異常はないということで、書生はひと安心。
ただ、しばらくは入院した方がいい、という診立てです。

書生は矢崎八郎太。
佐賀藩出身の江藤新平の書生をしていて、
コネリー医師に教わっている英語の勉強をしていた時に
この少女を助けたようです。

「私を追って来た者たち、軍艦を奪い
 暴動を起こす密議を謀っておりました」
助けてくれたお礼に教えた、というその少女は
名を千絵としか教えてくれません。


夜、利通と従道が酒を酌み交わしていたとき
江藤が火急の用事と駆けつけてきます。
政府転覆を謀る不逞士族の謀議現場を発見したという
千絵が情報提供をした件です。

江藤は刑部省にも通告し、大久保からも
一刻でも早い逮捕を後押しするように願い出ますが、
岩倉具視を名指して批判する薩摩出身者を挙げて
利通や従道の前で薩摩批判を始めます。


従道は帰国後、兵部権大丞という役に出世。
それを祝おうと料亭に行きますと、
役人たちが商人たちと遊びほうけている姿を見かけます。

従道は、先日江藤が批判したように
役人たちへの改革も視野に入れたほうがという
考えに傾きつつあります。

隆盛が鹿児島に引っ込んでいるというのが
へそを曲げたからだという噂も気がかりです。

吉井友実や伊地知正治からは
隆盛を江戸に呼ぼうという声も上がりますが、
利通は隆盛に助けを求める前に、もうしばらくは
歯を食いしばって頑張ってみると笑います。

しかし、時はそう待ってはくれませんでした。

先日の政府転覆の謀議をしていた不逞士族を逮捕。
しかし取り調べの結果、不逞士族たちは
その中心人物として
隆盛を担ぎ上げる予定だったと白状したわけです。

隆盛を野放しにして、
新政府転覆を狙う敵方に隆盛を取られでもしたら
新政府に取っては大事です。

岩倉具視や三条実美は、今すぐに人を遣って
鹿児島から隆盛を連れて来いと利通に命じます。


その役目として従道が選ばれまして、
すぐさま鹿児島に戻ります。

土産話で盛り上がっているところに、
得能家の娘・清が酒を持ってやってきます。
隆盛が、従道の妻にと見込んだ娘です。

清にやる土産はないのか? と園に催促され
思い出した従道は、
買ってきていた風船を膨らませて清に渡します。

いとは、案配が分からず
ずーっと風船を膨らませていて。
「いとさぁ、あんまり太うすっとそいは……」

パン!


「おいは、嫁取りに帰国したとではごわはんで。
 兄さぁを迎えに来たとごわす」
東京に戻ってくれないか、と言う弟に、
兄はなかなか承諾しません。

役人たちのおごり鷹ぶりはもとより
政治手法についても、隆盛には全てが気に入りません。
不況の時に供えて貯蓄をし、
軍備を整えなければ国は強くなりません。

役人になれ、ということはすなわち
給料泥棒になれ、と言っているのと同じこと、と
隆盛は主張します。

悔しそうな表情を浮かべる従道は
吉二郎兄は、そんな腐った世の中を作るために
死んだわけではないと奥底から声を絞り出します。

隆盛としても、従道の気持ちはよく分かります。
しかしまだ、自分の出番ではないと考えているのです。

「西郷隆盛っちゅう男は、新政府に含むところがあるち
 世間から見られつつありもす」
それが心配で心配でならないのです。

後から考えれば、この時から
少しずつ歯車の調子が変わっていったように感じます。


(『篤姫』では「(50)一本の道」付近)


原作:司馬 遼太郎「翔ぶが如く」より
脚本:小山内 美江子
音楽:一柳 慧
題字:司馬 遼太郎
語り:田中 裕子
──────────
[出演]
西田 敏行 (西郷隆盛)
鹿賀 丈史 (大久保利通)

田中 裕子 (西郷いと)
賀来 千香子 (大久保満寿)
──────────
緒形 直人 (西郷従道)
国生 さゆり (得能 清)
堤 真一 (矢崎八郎太)
有森 也実 (芦名千絵)
──────────
隆 大介 (江藤新平)
角野 卓造 (三条実美)
草野 大悟 (海老原 穆)
──────────
小林 稔侍 (岩倉具視)
田中 健 (木戸孝允)
竜 雷太 (川口雪篷)
──────────
制作:吉村 文孝
演出:平山 武之

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