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2015年10月11日 (日)

大河ドラマ花燃ゆ・(41)いざ、群馬へ 〜衝撃の出会いと告白が!〜

久坂玄瑞の子・秀次郎を
やっぱり生母の辰路の元で育てた方が彼のためだと
美和は秀次郎と別れ、辰路に返します。

そのころの日本は、徴兵令が発布され
そのために武士を救済する策が必要となるなど
物議をかもしていました。

明治新政府は次々と改革を断行していきますが、
その一方で、改革のひずみが次第に大きくなっていたのです。

松下村塾からの仲間である前原一誠が、
新政府に不満を持つ者たちを明倫館に集めて
反乱を起こそうとしているとの知らせが舞い込み
美和は、兄の民治とともに明倫館へ急ぎます。

明倫館には、不満を持つ者たちが続々と詰めかけていました。
彼らに決起を呼びかけた前原一誠は、
自分たちの声を聞こうとしない新政府に見切りをつけ
命を懸けて天皇に直訴しようと呼びかけます。

越後で判事を務めていた前原は
民衆の暮らしがあまりに苦しいため、
年貢の半減令を出したのですが、
それが元で、職を追われたわけです。

それだけに、
新政府が自分たちの声を聞いてくれないという
苦しみを誰よりも感じていて、
もどかしい気持ちでいっぱいだったのです。

民治と美和が見たのは、その男たちの中に
民治と亀の子・杉 小太郎と
楫取素彦の子で、1年前から明倫館で学んでいる
楫取久米次郎の姿でした。

自分の理想・心情・志を貫き通した吉田松陰を
心から尊敬している久米次郎は、
自分の志を世に問いかけて何が悪い、と開き直ります。
「どうせ私には、継ぐべき家もない」

そう言われてしまうと、美和には返す言葉がありません。
玄瑞の嫡男・秀次郎が久坂家を継がなければ
もともと久米次郎が継ぐはずだったのです。
久米次郎を追い込んでしまった、と美和は落胆します。


松陰先生に会いたい、と杉家を訪問した前原に
美和は、力で事を起こせば力で押し返される、
力では何も動かせない、と前原を説得します。
「もし動かせるもんがあるとすれば、“心”ではないでしょうか」

もう一度、みんなとよく話し合ってみる、と言って
前原はひとり帰っていきます。


新政府は、鹿児島の西郷隆盛周辺に
不穏な動きがあると察知しながら、
今最も優先的に事を進めなければならないのは
産業を強め、西欧諸国に肩を並べる国力を持つことです。

新政府は生糸に目をつけます。
日本の生糸は品質がよく、
開国以来、海外に飛ぶように売れていました。

新政府は明治5(1872)年に富岡製糸場を建設、
北関東の群馬にその拠点を置いたわけです。

これから日本の中心となっていくであろう群馬。
戦国時代からいくつもの小藩に分かれ
分裂・乱立を繰り返してきた土地なので、
この地を治めるのはなかなかやっかいですが、

木戸の頭の中には、
この地を治められる有能な人物が一人おります。

「用件を伺おう」
木戸の訪問を受け、内心はあらかた予想しつつも
その説得を受けます。

群馬県令となっていただきたい──。

素彦が二条窪にやって来て、必死に開墾していくうち
初めは恨みに思っていた元奇兵隊の者たちが
次第に素彦を認め、尊敬していくことになっていくのですが、
彼らが素彦に、この村から出て行ってほしい、と言い出します。

素彦が群馬県令の話を断った、ということを役場で聞いたらしく
この村のことは自分たちで何とかするから、
素彦には、もっと大きなフィールドで
働いてほしい、という思いからです。

素彦は何度も何度も考えこみます。


「群馬に行ってみようと思う」
素彦の答えに、美和は笑顔になります。

明倫館での一件を聞いた素彦は
久米次郎も一緒に連れて行くことにします。

最初こそ行かないとだだをこねていた久米次郎でしたが、
世の中を見通す力がまだまだ足りない、と言われ
東京で学びたいと思うようになります。

一足先に、久米次郎が東京に向かうことになりました。

そして、病気で伏せている寿には
いっそ杉家に戻ってくることも提案してみますが、
素彦と一緒に群馬に行く、と聞きません。

ただ、群馬県令として仕事に没頭するであろう素彦のお世話を
この身体では充分に果たすことが出来ない、と考えた寿は
美和に、ワガママは承知で、
一緒に群馬に来てもらいたいと頭を下げます。


素彦たちが二条窪を離れる日、
民たちが見送りにきてくれます。

素彦と寿、そして美和は群馬へ。

素彦の元で心の療養を重ねていた敏三郎は
子供のころのような笑顔も戻ってきていて、
自分と同じように、身体に障がいを負っていても
学べるところを作りたい、という生きがいを見つけています。

それぞれの、旅立ちです。


群馬・前橋の地に到着した3人。

県庁に入った素彦でしたが、
陳情に訪れている人たちの列に並ぶように言われ、
仕方なく並んでいた、というベタな展開もありつつ、
役人が執務室に慌てて案内します。

産業行政に関する書類を、と求めても
担当者が誰だ、とか、書類の管理はちょっと、とか
素彦は、ポカンとするしかありません。


馬車で新しい邸宅に向かっていた寿と美和ですが、
風が強い、とカーテン?を閉めたその時、
追いはぎに出くわしてしまいます。

「金目のものは置いてけや!」
そういう声が聞こえ、銃声が聞こえた瞬間、
手に持った銃を傘で叩いて払い落とし
果敢にも盗賊たちを蹴散らす女がいました。

うちの馬車に乗んねえから、
追いはぎになんか狙われるんだいね!

女はそう言って去っていきます。


作:小松 江里子
音楽:川井 憲次
題字:國重 友美
語り:池田 秀一
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[出演]
井上 真央 (久坂美和)
大沢 たかお (楫取素彦)

優 香 (楫取 寿)

原田 泰造 (杉 民治)
田中 麗奈 (毛利安子)
佐藤 隆太 (前原一誠)
三浦 貴大 (毛利元徳)
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劇団 ひとり (伊藤博文)
北見 敏之 (高杉小忠太)
相島 一之 (鈴木栄太郎)
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東山 紀之 (木戸孝允)
檀 ふみ (杉 滝)
奥田 瑛二 (玉木文之進)
三田 佳子 (阿久沢せい)
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制作統括:土屋 勝裕
    :小松 昌代
プロデューサー:堀之内 礼二郎
演出:渡邊 良雄


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『花燃ゆ』
第42回「世界に賭ける糸」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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