大河ドラマ花燃ゆ・(51-4)総集編第三部「女たちの園」
(28) 泣かない女 〜新章今夜スタート 奥女中として再出発〜
長州藩の奥御殿に女中の見習いとして入った文。奥御殿は藩主の毛利敬親(北大路欣也)の正室・都美姫(松坂慶子)と次期藩主の毛利元徳(三浦貴大)の正室・銀姫(田中麗奈)を筆頭に、大勢の女中たちがひしめく女の城だった。文は叱咤(しった)されながら、見習いとして水汲みから仕事を始める。その頃、長州藩はイギリスをはじめとする四か国の連合艦隊から攻撃を受けており、敗戦が免れない状況だった。そこで敬親は、停戦の講和を結ぶべく、交渉役に高杉晋作(高良健吾)を当たらせることを決める。文は高杉の父・高杉小忠太(北見敏之)に頼まれ、交渉の場で身につける正式な装束を、下関にいる高杉に届けることになる…。
(29) 女たちの園 〜秘密と欲望のリストラ〜
名を文から改め、正式に奥勤めを始めた美和(井上真央)。藩主の妻・都美姫と次期藩主の妻・銀姫が反目し合い、女中たちを巻き込んだ抗争が繰り広げられる中、美和はとまどいながらも勤めを果たそうと奮闘していた。その頃、藩の重臣・椋梨藤太(内藤剛志)が都美姫に近づき、藩の拠点を山口から萩へ移すことを提案する。幕府に対し、戦意がないことを示すための策であったが、そこには大きな問題があった。それは全員が住まうには萩城には部屋が足りないというものであった。そこで美和は城の引っ越しに際し、解雇する女中の選定をするよう命じられる。しかし新参者がリストラを断行することに女中たちは猛反発し、全く取り合ってもらえない。そこで美和は国島(白石加代子)に協力を仰ぐ。国島は50年以上奥勤めをしてきたベテランで、影響力のある女中だった…。
(30) お世継ぎ騒動! 〜奥御殿の危機に意外な秘策〜
奥女中として奥御殿で忙しく働く美和。その頃、藩の実権を握った重臣・椋梨藤太は、幕府への恭順を示すため、藩内の改革派の粛清を次々と行う。そして桂 小五郎(東山紀之)と高杉晋作を捕らえようと行方を追う中で小田村伊之助(大沢たかお)にも詰め寄り、ついには伊之助を投獄する。その頃美和は、高杉が吉田寅次郎の命日に墓参りに訪れるところを椋梨が狙い、亡き者にしようとしていることを知る。その危険をなんとか高杉に伝えたいと思うが、身辺を見張られ、思うようにいかない。そこである策を考える…。
(31) 命がけの伝言 〜二度と会えぬなら告白を!〜
美和は、次期藩主の正室・銀姫が懐妊したことで、その世話に大忙し。しかし、他の女中たちは、銀姫に気に入られた美和のことをよく思わず、警戒する。一方、藩では征長軍の総攻めを避けるため、幕府への恭順を示そうと、改革派の重臣を次々に処刑していた。さらに俗論派の重臣・椋梨藤太は、幕府から出された条件通りに奇兵隊など諸隊の解散を目論むが、隊の若者たちは亡くなっていった者の志を無駄にしたくないと、それを断固拒否する。しかし、そのことで見せしめとして小田村伊之助の兄・松島剛蔵(津田寛治)が処刑されてしまう。そしてついには伊之助も処刑されることが決まる。妻の寿(優香)が、伊之助の命を救いたいと奥御殿の美和を訪ねてくる。美和もなんとか力になりたいと考えるが、奥御殿では政治の話はご法度で、何もできずに悩む。そんな折、女中の日出(江口のりこ)が声をかけ…。
(32) 大逆転! 〜高杉決起、女も決戦で奇跡が!〜
高杉晋作が下関で挙兵した。伊藤利助(劇団ひとり)や前原一誠(佐藤隆太)も諸隊を率いて合流する。萩城内が騒然とする中、美和は高杉らの武装蜂起で伊之助の処刑が取りやめになったことを知り、ひそかに安堵する。その頃、高杉の妻・雅(石橋杏奈)は、長男の梅之進(斎藤來奏)を連れて杉家に身を寄せていたが、美和は二人の身に危険が及ぶことを心配し、雅の素性を隠して奥御殿に入れることを画策する。しかし、藩主の正室・都美姫に雅が高杉の妻であることを知られてしまう…。一方、高杉のもとには山県狂介(永岡 佑)も奇兵隊を率いて合流した。反乱軍は政治に不満を持つ民衆を味方につけ、当初80余名の蜂起から、1,000名近い軍勢へと膨れ上がった。そして、大田・絵堂の激戦において奇跡的な勝利を収める。この知らせで焦った椋梨藤太は…。
(33) 花になるために 〜宿敵との対決 別れの果てに女咲く〜
美和の働きで、兄・梅太郎(原田泰造)の藩主・毛利敬親への目通りが許された。そして会談は成功、高杉晋作の内乱は終息し、萩の町は戦火から守られた。そして獄につながれていた伊之助も釈放される。一方、俗論派の椋梨藤太は政権から追放されることになるが、納得しない椋梨は敬親との面会を求め、憤然と奥御殿に入ってくる。そこで最後の楯となったのは美和だった。一歩も譲らない美和と椋梨の最後の対決は…!
そして元治2年(1865)2月7日、銀姫は、元気な男の子を出産する。城中が喜びに沸き立つ中、銀姫は世継ぎを自身の手で育てたいという考えと、そのために美和を守役にしたいと発表し、奥御殿は騒然とする。銀姫の心の内を知った美和は力になりたいと考えるが、そんな折、兄嫁の亀(久保田磨希)から父・百合之助(長塚京三)の体調がすぐれないことを知らされ…。
(34) 薩長同盟! 〜史上最悪の敵と手を組む〜
次期藩主・毛利元徳と銀姫の長男・興丸の養育係として忙しく働く美和。城内では世継ぎである興丸とともに学び競わせる同朋「御小姓」選びが進められ、美和もその人選に頭を悩ませていた。その頃、下関開港に向けて奔走していた高杉晋作が、元徳に対し驚きの提言を行う。それは、幕府と戦うために宿敵・薩摩藩と手を組むべきだ、というものだった。予想だにしない発言に驚く美和。藩内でも多くの反対意見が巻き起こる中、小田村伊之助も坂本龍馬(伊原剛志)との出会いから、新しい日本を作るためには薩摩と組むことが必要だと認識し、桂 小五郎(東山紀之)とともに「薩長同盟」成立に向けて、西郷吉之助(宅間孝行)と交渉を進める。だが、美和にとって、薩摩は夫・久坂玄瑞を死に追いやった相手。伊之助にも受け入れられないと話す。すると伊之助は、自らの思いを美和に語る。それは、俗論派の椋梨藤太の処刑にまつわる話だった。兄や仲間を処刑し、伊之助も投獄して処刑しようとした椋梨。しかし、椋梨の武士としての覚悟を知った伊之助は、椋梨を許した。その理由を聞いた美和は…。
(35) 孤高の戦い 〜夫の裏切りに奥御殿も揺れる〜
「薩長同盟」が成立し、長州藩は薩摩藩からひそかに武器を入手し、幕府との戦いに備え始めた。そして、いよいよ幕府軍が長州に迫ってきた。兵の数では圧倒的に幕府軍が上だが、長州軍は武士から農民まで一致団結し、士気は高まっていた。だが、敵を迎え撃つ準備が追いついていなかった。そんな折、幕府は藩主・毛利敬親と後継ぎの元徳を広島に出頭させる命令を出す。そこで伊之助は自分が身代わりに出頭し、その間に高杉晋作に戦の準備を進めるように促す。果たして伊之助は命懸けの使命を負って広島に出向き、投獄されながらも交渉を引き延ばした。高杉もまた使命を帯び、無謀にも見える幕府打倒に乗り出した。そんな中、高杉の妻・雅は、下関で夫が芸妓のうの(大西礼芳)と暮らしていることを知り、美和に訴える。美和は自分もかつて亡くなった夫・久坂玄瑞から、他の女性のことを告げられた過去を打ち明け、命を散らすように戦っていた夫への思いを語った。その頃、丙寅丸(へいいんまる)から戦いに臨む高杉は吐血する。美和は高杉も今頃、命を散らすように、亡くなった者の思いや藩の未来を背負い、孤独に耐えて戦っているのだと雅に話す…。
(36) 高杉晋作の遺言 〜仰天! 夫の秘密を知り天命を〜
養育係の美和は、世継ぎの興丸の野菜嫌いに頭を悩ませていた。そこで城内の畑で興丸に自ら野菜を育てさせることを思いつく。興丸の母・銀姫は面白がるが、祖母の都美姫は前代未聞、と気が気でない。多くの注目が集まる中、果たして美和の挑戦は成功するのか…。一方、一時は幕府側に捕らえられながらも無事に生還した伊之助は、さっそく諸藩との講和を進め、来たる幕府との戦いに備えようとしていた。だが、高杉晋作が病に伏したという知らせが…。美和は高杉の妻・雅と長男・梅之進を連れて下関にいる高杉を見舞うが、そこで思わぬことを知らされる。それは、亡き夫・久坂玄瑞の隠し子が京にいるというものだった。衝撃の事実に動揺する美和…。高杉からはその子を引き取り、育ててはと勧められるが、受け止めきれずにいた。やがて高杉は…。
作:宮村 優子・金子 ありさ・小松 江里子
音楽:川井 憲次
題字:國重 友美
語り:池田 秀一
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[出演]
井上 真央 (久坂美和)
大沢 たかお (小田村伊之助・楫取素彦)
高良 健吾 (高杉晋作)
原田 泰造 (杉 梅太郎)
優 香 (楫取 寿)
田中 麗奈 (銀姫)
劇団 ひとり (伊藤利助(回想))
佐藤 隆太 (前原一誠)
鈴木 杏 (辰路)
三浦 貴大 (毛利元徳)
石橋 杏奈 (鞠)
黒島 結菜 (高杉 雅)
江口 のりこ (日出)
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伊原 剛志 (坂本龍馬)
若村 麻由美 (椋梨美鶴)
石丸 幹二 (周布政之助)
田中 要次 (福川犀之助)
北見 敏之 (高杉小忠太)
宅間 孝行 (西郷吉之助)
真行寺 君枝 (野村望東尼)
津田 寛治 (松島剛蔵)
雛形 あきこ (幾松)
鷲尾 真知子 (潮)
銀粉蝶 (園山)
井川 遥 (高須久子)
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東山 紀之 (桂 小五郎)
白石 加代子 (国島)
内藤 剛志 (椋梨藤太)
檀 ふみ (杉 滝)
奥田 瑛二 (玉木文之進)
長塚 京三 (杉 百合之助)
松坂 慶子 (都美姫)
北大路 欣也 (毛利敬親)
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制作統括:土屋 勝裕
:小松 昌代
プロデューサー:堀之内 礼二郎
演出:渡邊 良雄・末永 創・安達 もじり・橋爪 紳一朗
本文のストーリーは、NHK公式ホームページ『花燃ゆ』の
あらすじ欄よりそのまま引用しました。
なお、出演者名(敬称略)は総集編の出演ではなく、
該当期間の本編に出演し、ピンクレジットで紹介された方を
順不同で並べ替えたものです。
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