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2016年1月15日 (金)

プレイバック武田信玄・(02)決意の時

「武田信玄のイメージは?」

──恐そう? (女子高生)

──カッコイイ! (男性)

──分かりません。 (男性)

──何ていうか“粗野”っていうか
  “凶暴”っていうとちょっとオーバーだけど、
  何かそんな感じがしますけど。(女性)

──まぁ……政治家でしょうね。 (男性)

武田信玄は、多くの戦国武将の中でも
特に園名を知られる人物のひとりである。

しかし、彼の実像は、といえば
ほとんどナゾのベールに包まれている。

数々の肖像画、どれもが
信玄その人を描いたものである。

信玄の人となりを探っていくと
彼は驚くほど、現代に通じるものを持っている。

例えば、そのキャッチフレーズとも言える
「風林火山」の旗印。

これを現代風に解釈すると、
風のように早い情報収集力、
林のように地に付いた冷静な分析力、
その情報分析を元にした火の手のような機動力、
そして、それを裏付ける山のような信念。

現代にも通じる彼の生き方が、私たちに
壮大な歴史の流れとロマンを感じさせてくれるのである。


野駆けをしていた武田晴信は、
倉科三郎左衛門の罠にはまって拉致されます。

一瞬のスキをついて反撃してみるものの、
晴信と石和甚三郎、塩津与兵衛の3人だけでは
多勢に無勢、どうにもなりません。

「引け!」という倉科の一言で
槍を向けた農民たちはパッと警戒を解くわけですが、
それは、倉科自身が晴信の人となりを見てみて
武田を告げる器量に不足なし! と見なしたからであります。

倉科の隣にいるのは、彼の孫娘である里美。
そして晴信に槍を向けていたのは
倉科一党、総勢43名であります。
みな、晴信の来館を心待ちにしていた様子です。

館に足を踏み入れても、晴信は
倉科の罠で一太刀浴びるかもしれない、と警戒し続けますが、
そこに元武田家家臣の今井兵部と鎌田十郎左衛門の姿を見て
ようやく心の緊縛を解きます。

今井と鎌田は、以前の信虎による前島伊豆守の手討ち事件で
武田家を見限って離れていった家臣のひとりだったのです。

凶作・洪水・疫病などで野草を食う毎日が続き、
さらに戦がこうも続くと働き手を失い、田畑が荒れまくり
領民たちは甲斐では過ごせないと他国に逃げるものが続出。
すべて、甲斐国主・武田信虎のせいだ、と倉科は主張します。

今や領民の心は、信虎から離れていってしまっています。
無礼者! と晴信は身内として怒ってみせますが、
その不満は晴信自身が感じ取っていたことなので、
倉科を斬ってしまうことはしません。

「武田家嫡男として、新しき世をお作りくださいませ!」
今井の言葉を受け、見渡すと
みなは晴信に期待しているまなざしです。

突然、大笑いを始めた晴信。
山奥に住んでいれば、森しか見えないが
その森の奥には峰高い山々が連なっているぞ、と
謎めいた言葉を吐き、槍を手に立ち上がります。

そして館の外の木に向かって槍を投げ──。

あそこにだれかおる! と指さした先には
間者の山本勘助が息をひそめて聞き耳を立てていたのです。
慌てて逃げ出す勘助。

「謀反は密なるを要す。
 間者の見ている前で謀反の相談とは、笑止じゃ」
晴信にやり込められて、倉科は何も返せません。
晴信の方が一枚上手だったかもしれません。

しかも、里美のハートはグッと掴むという離れ業。

晴信が帰った後、里美は
躑躅ヶ崎の館に上がって晴信のお世話をしたい、と
倉科に相談しますが、
番兵にでもなるつもりか! とバカにされてしまいます。

馬で帰路の途中、晴信は
謀反の相談の場を見ていた勘助に
追いつき、そして追い越しますが、

間者が謀反の有無について主君に持ち帰る情報よりも、
倉科のように謀反を企てる領民たちが他にもいるだろうから
それを調べるように甚三郎に命じます。


館では、武田家三兄弟が弓矢の鍛錬です。

三男・武田信廉は、惜しくも的から外してしまいますが
信虎は「気にするでない。的が小さすぎる」と励まし、
次男・武田信繁は、的のど真ん中を射抜き
それは信虎をとても満足させるものでした。

そして嫡男・晴信は、わざと的を外してみせ
信虎は、弟たちにも劣る晴信を廃嫡すると脅しますが、
晴信は、弟たちを活かすために自ら廃嫡を望み
その決定を甘んじて受けると気にする様子もありません。

わあわあ騒ぎ出したのは、三条の方と八重であります。

武田家嫡男に嫁いだのに、晴信が嫡男でなくなったら
この東の果ての果て、山国にまで嫁いできた意味がなく、
廃嫡のことは今川家の寿桂尼と三条公頼に
一言相談あるべしと晴信に迫りますが、

晴信は、廃嫡のことを取り消すつもりはない、と。

八重は、自害して信虎に考え直してもらう、と
懐刀を取り出し胸を突こうとしますが、
自害する者の目ではない、人を殺める目じゃ、と
晴信に八重の奥底を見抜かれてしまいます。

「5年前、女を殺めなかったか」
晴信は、おここ殺害の下手人が
八重か、もしくは八重が信虎に訴え出て
信虎が差し向けた刺客かと踏んでいます。

八重は無表情でシラを切りますが
奥から武田家を操ろうとしている八重に
そうはいかぬ、と晴信は楔を打っておきます。


ある夜、晴信と信虎の決裂が
決定的になる出来事がありました。

信虎の愛妾・らんが、信虎を小馬鹿にしたり
信虎の元から逃げ出したりしたことで
木に縄で縛り付けられていたのですが、

そんならんを助けようとする晴信と大井夫人に対し
信虎は、人間性を否定する(しかもすべて偽りの)物言いで
晴信と衝突してしまうのです。

「父を追放する」
甲斐の山々が見える丘に、板垣信方を呼び出して
晴信は決意を打ち明けます。

その意を受けて、板垣は甘利虎泰、飯富虎昌、
原 虎胤、鎌田長門守を草原に呼び出し
信虎追放について相談し、秘密裏に行動を開始します。

一方、信虎も
晴信を追放しようと水面下で動いていました。


晴信と信虎、双方の書状が、今川義元に届けられます。
晴信からは、信虎を追放するので今川家で預かってほしい、と。
信虎からは、晴信を追放するので今川家で預かってほしい、と。

太原崇孚曰く、信虎は古狸で戦好きであるため
北条に対する備えとしては万全ではありますが、
油断できない相手ではあります。

どちらを引き取るかによって、
今川家の命運も変わってくるであろうことなので、
晴信にも信虎にも「引き受けた」と同じ返事をすることにします。

そんな時、勘助が義元のところに戻ってきました。

勘助は晴信に会っているので、
義元としてはその晴信情報がほしいわけですが、
勘助の報告を聞けば、
晴信は大器ですばらしい人物ということです。

「いつの日か、この駿河にとって敵になるやもしれぬと申すか」
力強きお味方になるやもしれませぬ、と勘助が答えると
味方とはすなわち、
敵の姿を思わなければならぬ、と義元は笑います。


信虎が小県(ちいさがた)を攻める時がきました。

義元との話では、小県を攻め落としてその帰路で
韮崎あたりで晴信の身柄を引き渡す手はずになっています。
よって晴信には部隊を与えず、
信虎の近くで守るように命じます。

小県との戦ではありますが、
父と子の戦でもあります。


天文10(1541)年5月25日、
武田信虎が信濃国小県郡へ侵攻し、
小県を領する海野棟綱らとの間で戦が行われる。

慶長20(1615)年5月7日、
大坂夏の陣にて真田信繁が討ち死にするまで


あと73年11ヶ月──。


脚本:田向 正健
原作:新田 次郎「武田信玄」
音楽:山本 直純
タイトル題字:海老原 哲弥
語り(大井夫人):若尾 文子
──────────
[出演]
中井 貴一 (武田晴信)
紺野 美沙子 (三条の方)
大地 真央 (里美)
──────────
宍戸 錠 (原 虎胤)
児玉 清 (飯富虎昌)
美木 良介 (馬場信春)
小林 克也 (原 昌俊)
本郷 功次郎 (甘利虎泰)
──────────
中村 勘九郎 (今川義元)
岸田 今日子 (寿桂尼)
浜村 純 (倉科三郎左衛門)
財津 一郎 (太原崇孚)
──────────
平 幹二朗 (武田信虎)
小川 真由美 (八重)
菅原 文太 (板垣信方)
西田 敏行 (山本勘助)
──────────
制作:村上 慧
演出:布施 実

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