2019年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

バックナンバー

お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

無料ブログはココログ

« 堺 雅人さんの「適応力」 | トップページ | 楽しみ »

2016年2月19日 (金)

プレイバック武田信玄・(12)海の北条

「かくて入試はついに来た!」
「共通一次完全突破!」
「オヤジよ見ていろ俺はやる!」

たとえ銃弾が飛び交うことはないにしても
人間社会、あらゆるところに戦いがあり、
名もなき兵士たちの姿がある。

戦国時代、下級兵士たちのほとんどが農民であった。
ひとたび戦いが起きれば、
寄親・寄子制度と呼ばれるシステムによって
人数が割り当てられ、戦場へと送られた。

食糧は配給されず、
自分で用意するという苛酷な条件ではあったが、
税金と強制労働の免除が約束されていたのである。

しかし、彼らはつねに
権力者の意のままに動いていたわけではない。
味方に勝ち目がないと見るや、
いち早く敵前逃亡し、あるいは寝返った。

下剋上という時代を敏感に感じ取っていたのである。

戦国の世、それは戦いに明け暮れた武将たちの時代であり、
かつまた、その狭間でしたたかに生きた
兵士たちの時代なのである。


武田晴信と湖衣姫との子・四郎が発熱。
お抱え医師・立木仙元の診立てによると、
単なる風邪ではなさそうです。

湖衣姫は、亡き諏訪頼重の怨念ではないかと怖がりますが、
もしそうであれば、四郎ではなく
自分(晴信自身)に向かうはずだと微笑みます。

一方で、三条夫人との次男・次郎も発熱したようですが
こちらは寝るのは恐いと部屋の片隅に突っ立ったままです。
晴信は次郎の鼻の頭をペロッと舐め、高熱を確認すると
寝るように諭します。

そして、嫡男・太郎ですが
唯我独尊な次郎に比べると、素直でとても優しい子です。
傅役の飯富虎昌によって、文武両道、厳しく育てられています。


板垣信方と甘利虎泰を失って1年が経過しています。

上田原の戦いは、思い出したくもないものですが、
武田軍としては得難い教訓でもありました。
晴信は軍議合議制を守ると約束してくれました。

信濃は、村上義清さえ討てれば何とかなりそうなものですが、
その周りにいる小豪族たちの動きは予測できないものがあります。
今は武田に頭を深くたれていますが、
いつ寝返ってしまうとも分かりません。

信濃攻めは、相変わらず苦戦が予想されます。

村上を討ち取れば、小豪族たちは
武田になびくものと馬場信春は信じていますが、
小豪族たちの後ろには、越後の長尾景虎が控えています。


景虎がつねづね考えているのは、
天子(天皇)─将軍─管領─守護─守護代、という
縦の秩序、正義を守らねばということであり、
乱すものは神に代わって成敗する、というもののようです。

関東管領・上杉憲政を上野平井城まで追った
相模の北条氏康こそ、景虎から見れば大罪人なのです。


相模湾を望む砂浜で、流鏑馬を披露した氏康は
隣国・今川が何やら動いている様子だと報告を受けます。
海から上がった海産の汁をすすりながら
義理の弟もなかなかやるのう、とニンマリ。

その今川義元ですが、氏康や晴信の目論見は
手に取るように分かっている……つもりです。
北条が欲しいのは関東、だからこそ関東管領を追い出した。
それに加えて領土を広げるとしたら、それは甲斐です。

武田が欲しいのは海、だからこそ北に向かっています。
南には自領今川がいて、攻められないのを分かっているからです。
義元は、北条と武田とうまく付き合っていければ
自分自身の天下取りもうまく運ぶと考えています。


四郎の熱が一向に下がりません。
立木は、呪詛調伏の線を疑います。

その話を受けて源助は、先月、竜渓という修験僧を
八重が呼び寄せていたことを思い出し石和甚三郎に相談。
晴信の耳に入る前に、その竜渓を見つけ出そうと
源助と甚三郎は秘密裏に動きます。

呪詛調伏の物的証拠、わら人形を持ち帰ったふたりに
ようやった! と晴信は二人の行動を褒め、
八重を責めに裏方へ向かいます。

しかしその間に、甚三郎は切腹して果ててしまいます。
内容がいかに不正義とはいえ
正室が招いた僧を斬ったことへの
責任を負ったものであります。

このことがあってから、晴信は
湖衣姫を諏訪に移すことにします。


景虎が憲政を奉じて氏康と戦おうとしていた頃、
晴信は佐久に出陣する決意を固めます。

上田原の戦いでは己の足らざることで負けましたが、
武田軍の能力が足らなかったわけではありません。
ゆえに今回は必ず勝たねばなりません。

「行くぞ!」
晴信の声にも、自信が戻りつつあります。


夫人の居室で、三条はいきなり悲鳴を上げます。
ふたりの視線の先には──。


脚本:田向 正健
原作:新田 次郎「武田信玄」
音楽:山本 直純
タイトル題字:渡辺 裕英
語り(大井夫人):若尾 文子
──────────
[出演]
中井 貴一 (武田晴信)
柴田 恭兵 (長尾景虎)
紺野 美沙子 (三条の方)
南野 陽子 (湖衣姫)
──────────
村上 弘明 (源助)
宍戸 錠 (原 虎胤)
児玉 清 (飯富虎昌)
美木 良介 (馬場信春)
小林 克也 (原 昌俊)
橋爪 功 (真田幸隆)
──────────
中村 勘九郎 (今川義元)
岸田 今日子 (寿桂尼)
結城 美栄子 (たき)
矢崎 滋 (立木仙元)
財津 一郎 (太原崇孚)
──────────
平 幹二朗 (武田信虎)
宇津井 健 (直江実綱)
小川 真由美 (八重)
杉 良太郎 (北条氏康)
──────────
制作:村上 慧
演出:布施 実

« 堺 雅人さんの「適応力」 | トップページ | 楽しみ »

NHK大河1988・武田信玄」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 堺 雅人さんの「適応力」 | トップページ | 楽しみ »