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2016年3月 6日 (日)

大河ドラマ真田丸・(09)駆引 〜命と戦〜

織田信長の死から始まった、東国の覇権争い。
北条と徳川がついに激突する。
その裏で、昌幸は誰も想像しない形での決着を狙っていた──。


徳川を甲府に追い詰めた、との知らせを受けた北条氏政は
特に喜ぶでもなく、安堵するでもなく
飼っていた鷹にエサを与えながらシブい表情です。
「家康も、これまでか」

北条軍は信濃での上杉との戦いを避けて南下。
甲斐にいる家康の軍勢の襲いかかったわけです。
新府を拠点に巻き返しを図った家康でしたが、
窮地に陥っています。

真っ正面から攻めよと鼻息洗い本多忠勝の策を
そんなものは策ではない! と一蹴した本多正信は、
旧武田家家臣を味方につけるのが得策と家康に進言します。
「例えば──真田安房守とか」


一方、越後の上杉景勝は
家臣の反乱に備えて国許に戻っていました。

自分を裏切った昌幸のことは当然許せませんで
新発田の反乱を鎮圧次第、成敗するつもりでおりますが、
それよりも、兄のことが信じられませぬ、と
小芝居を打った弟の真田信尹の方こそ許せません。

直江兼続は、信尹がいる屋敷を急襲しますが、
すでにもぬけの殻です。


北条による徳川攻めが始まろうとしていました。
昌幸にも出陣命令が下りますが、昌幸としては
上杉に動きがあったから、などと
適当な理由付けで放っておくつもりです。

今は小県の国衆たちをひとつにまとめる方が先決です。

昌幸は、小県には国主を置かず
寄合で政治を行っていく手法を考えています。
出浦昌相は、昌幸が国主に就くと思っていましたが、
武田遺臣には、昌幸が国主では納得できないものがいるのでしょう。

特に室賀正武のことは昌幸はちと嫌っておりまして、
あちらはあちらで昌幸をライバル視して
まぁお互いに反目し合っている間柄なのですが、
室賀は小県ではナンバー2の実力者ゆえに外せば寄合にはなりません。

とここで、真田信繁がひと言も口をきいていないことに
真田信幸が気づきます。
さしづめ春日信達のことであろう、と
昌幸はその理由を理解しているつもりのようです。

一生懸命に説得をして、春日も喜んで昌幸に従うつもりでいた。
それなのに、自分の思い通りに事を運ぶために
こんなに理解あるいい男を暗殺してしまった……。

他にいい方法はなかったのか、と自問自答しているわけです。
春日の命を奪ったことは、信繁の心の中で
暗い何かを引きずっているのです。

策とは何かを知らない、と昌幸に突き放された格好の信繁は
ムッとして立ち上がります。
「知りたくありませぬ」


室賀のところに出かける昌幸は、信繁には館に残るように言い置きます。
優しすぎる信繁を信尹に派遣させ、戦国の世間を経験させたのは
ちと早すぎたかもという昌幸の後悔も少しだけ含まれているのです。
少しだけ、信繁を休ませるつもりです。

高梨内記は、真田館に仕えるきりを見つけ、
気落ちしている信繁を側にいて励ませと尻を叩きます。


北条を裏切れと室賀に話をしますと
予測していた通り、大反対を受けます。

とはいえ、自分の領地を死守するので精一杯の室賀には
ただ黙って領地を北条に差し出すのも何だか悔しいわけです。
損得で考えれば、自分の領地は
自分で守っていくのがいいに決まっています。

武田滅亡後、織田、北条と主君を変えつつ生き延びてきました。
誰にも従わず、国衆だけで信濃と上野を治めるという話、
とてもふざけた話ですが、とても面白い話でもあります。
室賀としては、真田の話に生まれて初めて乗っかってみます。


「私はホッとしました。戦をしなくて済んだから」
春日さまには申し訳ないけれど、との断り付きで
梅は率直な本音を信繁に伝えます。

確かに春日を生かす手段もあったのかもしれませんが、
春日のお陰で上杉も北条も信濃から撤退したわけで
その農民にとっては、とても喜ばしいことでもあるのです。
春日の犠牲の上に立っている、と言いましょうか。

「戦って、勝てばそれで良いのですか?」
大事なのは、人の命をできるだけ損なわないことであって、
人がいなくなってしまっての勝利は、意味がないのです。

梅の言葉が、信繁の胸にストンと落ちました。

お前は、なくてはならぬ人だ──。
信繁の手が、梅の手を包みます。


北条と徳川は膠着状態、にらみ合いは続いております。
そんな中、昌幸は小県の国衆に招集をかけます。

誰かの配下につくのではなく、
自分たちの領土は自分たちで守る。
そう熱心に説き伏せますが、国衆たちは無言のままです。
大名たちの顔色をうかがうことしかできてないのです。

珍しく、室賀が先頭に立って説得を重ねようとしますが、
あまり派手に動くと北条に悟られてしまう危険性を
信幸が指摘するやいなや、室賀がブチ切れてしまいます。
「黙れコワッパ!」


室賀が帰った後、出浦は
“お主ではいかんのか?”としつこいです。
小県のトップとして立つに相応しい人物だと
出浦は昌幸を高く買っているのです。

自室に戻った昌幸は、
亡き武田信玄にもらった刀に問いかけます。
「お屋形さま……儂でよいのでしょうか」


家康から、手を組みたいという書状を受け取った昌幸。
窮地に立っている徳川の味方をするのもおもしろい、と前向きです。
味方になって、もし勝利に導けたなら恩着せがましくできます。

信濃・上野を真田が治める日までは、徳川を利用する。
昌幸の腹は決まりました。

昌幸は信尹を徳川に派遣し、
諏訪と2,000貫文相当の所領を甲斐にいただき
上野沼田領を真田のものと認めてほしい、と
ハッキリ伝えさせます。

家康は、安い買い物だと笑って認めますが、
この時つい約束をした沼田領の安堵が
後に家康と昌幸の間に大きな亀裂を生むことになります。

一方、裏切られた形の北条ですが、
「雑魚にかかっておるヒマなどないわ、フッ」と
氏政は、徳川との戦に専念するように命じますが、
この氏政の判断こそが、後に北条の運命を狂わせます。

そして、徳川についた真田に倣って
小県の国衆たちは次々と、北条から徳川に寝返ります。


北条軍は大軍勢で、徳川に対峙すべく甲斐に向かっており
一部の軍は信濃に兵を進めつつあります。

小県の国衆たちは、この信濃ゆきの北条の軍勢と
戦わなければなりませんが、
信幸は、北条の要・内山城を攻撃することを提案します。
こうすれば、信濃への攻撃を完全に断つことが出来ます。

これはある意味定石なので、異論を唱えるものはおりませんが、
スッと立ち上がった信繁は、内山城は要であるが故に
北条軍も必死になって抵抗するはず、と主張します。

武士としては望むところではあるのですが、
必死になっている北条勢と戦って味方を余計に失っては
勝ったところでまったく意味がありません。

北条勢はあまりに甲斐に深く入り込んだために
その列は完全にのび切っております。
そこで物資輸送、つまり兵糧の道を断ち切ってしまえと言うわけです。

上野から信濃を経る道を通って甲斐へ兵糧や武具を輸送しています。
碓井峠を越えた荷駄隊は必ず小諸も通ることになりますが、
小諸であれば手勢が僅かでも一気に抑えることが出来るわけで
そこを塞いでしまえば、北条勢を孤立させることが出来ます。

その後は、小県の国衆たちは一切手を出さず
徳川の軍勢に処理を任せれば、
自分たちの兵を無駄に失わずに済みます。

結果、補給路を断ったことにより形勢は逆転し、
徳川方が優勢となります。
これにより、北条は戦略の練り直しを迫られ
徳川には恩を売ることが出来ます。

北条と徳川が揉めている間に、着実に力をつけて大名になる。
そう考えている矢先、急報を受けます。
その北条と徳川が、手を結んだわけです。

和睦の話を持ちかけたのは、
戦略の練り直しをはかった氏政でした。

徳川としても、優勢になっただけで
北条の大軍を倒したわけではありません。
頼みとしていた織田方も援軍を出せる状態ではなく
北条との和睦を受け入れざるを得なかったのです。

昌幸が北条と縁を切った、わずか10日後のこと。
こうして信濃と上野は徳川と北条で分け合うことに決まりました。

「真田の立場はどうなるのだ……」
日ごろは急な裏切りで人を食っていた昌幸ですが、
今回ばかりは北条に一杯食わされました。


天正10(1582)年10月29日、
織田信雄を仲介役として北条氏直と徳川家康が講和を結ぶ。

慶長20(1615)年5月7日、
大坂夏の陣にて真田信繁が討ち死にするまで


あと32年7ヶ月──。


作:三谷 幸喜
音楽:服部 隆之
題字:挾土 秀平
語り:有働 由美子 アナウンサー
──────────
[出演]
堺 雅人 (真田信繁)
大泉 洋 (真田信幸)
長澤 まさみ (きり)
黒木 華 (梅)
藤本 隆宏 (堀田作兵衛)
藤井 隆 (佐助)
──────────
高嶋 政伸 (北条氏政)
遠藤 憲一 (上杉景勝)
寺島 進 (出浦昌相)
中原 丈雄 (高梨内記)
西村 雅彦 (室賀正武)
──────────
藤岡 弘、(本多忠勝)
高畑 淳子 (薫)
近藤 正臣 (本多正信)
内野 聖陽 (徳川家康)
草刈 正雄 (真田昌幸)
──────────
制作統括:屋敷 陽太郎
    :吉川 邦夫
プロデューサー:吉岡 和彦
演出:小林 大児


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『真田丸』
第10回「妙手」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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