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2016年5月 1日 (日)

大河ドラマ真田丸・(17)再会

信繁は関白秀吉の馬廻衆となった。
その直後、秀吉は徳川家康に真田討伐の許しを与える。
真田にとって最大の危機が訪れようとしていた──。


徳川の家臣となった真田信尹が、兄・真田昌幸に
徳川が真田を攻める、と知らせて来ました。
気になる北条は、沼田近くでにらみ合いが続いています。

真田信繁は羽柴秀吉の馬廻衆なので
徳川が攻めて来るという大事を知らせて来ても
いいはずなのに、全く知らせが来ません。
真田信幸は信繁に苛立ちを隠しきれません。

大坂で その信繁は──、

京から大坂に戻って来た秀吉に食い下がり
「なぜ家康に戦をする許しを与えたのか」
「家康の思うつぼ」「真田が滅びてしまう」と喚きます。
さすがの信繁も、どうしていいか分からないようです。

うるさいッ! と信繁を一喝した秀吉は
石田三成にニコニコした表情を向け、
そろそろか、といずこへかお出かけです。
「源次郎、お前もついてこい。面白いものを見せてやる」


浜松城に入った片桐且元は、家康に
秀吉の名代として真田を討ち滅ぼすべし、と伝えます。

しかし家康は、秀吉の配下についた覚えはありません。
秀吉のために戦うのではないわ! と怒りながら
今度こそ真田を潰してしまえ! と鼻息荒いです。


秀吉が信繁に見せたがっていたのは、
出雲大社の巫女・阿国という踊りの名手であります。

まぁ無論、信繁はそんなものを見る気分ではないのですが、
そんなトゲトゲしている信繁を見て、フッとため息をついた秀吉は
三成に催促して、ことのカラクリを説明させます。

家康は秀吉を立て、真田攻めに対して許可をとってきた。
だから秀吉も家康を立て、真田攻めを許した。
これでおあいこ。
だからすぐに真田攻めの一時取りやめを命じる。

「安心せい。真田はわしが守ってやる」
どういう顔をしていいか分からない信繁です。

そこに、阿国の踊りが始まるわけですが、
阿国の周囲で舞う女たちの中に、
見覚えのある顔を見た信繁。

あれは……姉の松では??


早暁、片桐は本多正信に叩き起こされます。

真田攻めの中止を命じ、
両家の争いは関白預かりとする旨の書状が
大坂の関白秀吉から届いたそうです。

片桐には何が何だかさっぱり分かりません。

急いで大坂に立ち返り、秀吉の真意を測った上で
再度浜松に戻り家康に……という片桐に
遅いわ! と怒鳴りながらも、
関白に言われれば待つしかありません。

徳川家にいながら、冷静に物事を分析できる正信曰く、
真田との関係に片がついたとなれば、
次に秀吉が求めてくるのは──上洛でしょうか。
「わしは行かんぞ!」


これに懲りた信幸は、父に上洛を促しますが、
もちろん、これで上洛する気になる昌幸でもありません。
ここまで粘ったのです、どうせ秀吉の下につくのだったら
もっともっと粘って、真田の価値を高めておきたいところです。


秀吉が京に行っている間、
茶々と会っていたことを秀吉に知られた信繁。

信繁は慌てて弁明しようとしますが、
秀吉は特段怒っているわけではありません。
茶々好みの顔を持つ信繁には
茶々に悪い虫が付かないように身辺警護を依頼します。


家康に上洛を求めますが、家康は動きません。

すでに人質として、秀吉の妹・旭を
家康の正室として送っていますが
それでも動かないということは、旭以上の人材を
人質として送らなければならないわけです。

「実の妹よりも上となると……あとは……」
スックと立ち上がる秀吉は、母・なかのところへ。

家康が上洛してくることが母の命よりも大事である、と
秀吉にハッキリ言われてしまっては、
止めに入っていた寧としては何も言えなくなってしまいます。


天正14(1586)年10月18日、なかが岡崎城に到着。
旭と久々の対面です。

いつもは憮然とした表情の旭ですが、この時ばかりは違い
実母との対面に歓喜して、声を上げて喜びます。
それを見た家康は、やってきたのが
秀吉の本当の母であると確信し、ただちに大坂へ。


阿国一座の練習風景に立ち会った信繁ときり。
彼らの目的は当然、松に会うことです。

練習が終わり、対面することができたのですが、
「弟の源次郎です」「きりです」と名乗っても、
松は怪訝な表情を浮かべたまま。

やだぁ、人違いだよォ、と笑って去って行きます。


姉のことを知らせようと書状にしたためる信繁ですが、
ハッキリとそうだと言いきれるものでもなく、
うまく表現がまとまらずにくしゃくしゃポイしてしまいます。

そこへ、秀吉がこっそりやってきます。

大坂に入った家康に、明日会うことになっているのですが、
気が小さい秀吉は、極度に緊張してしまうことを危惧しています。
家康と秀吉であれば、秀吉の方が立場が上なので
体面上、そうであってはならないわけです。

そこで、今夜のうちに家康に会っておけば
明日は緊張しなくてすむ、と考えた秀吉は
家康とも親しい(らしい)信繁に、その仲立ちを頼みます。

「待ってください、それほど親しくは……」
と慌てふためく信繁ですが、
頼んだぞ、と秀吉と三成は信繁の部屋を出て行きます。


家康が控えている豊臣秀長の屋敷に赴いた信繁と秀吉。
信繁とはひととおり懐かしい話に花を咲かせた後、
家康には秀吉と対面してもらいます。

秀吉からは、対面の儀式でのやりとりをリハーサル。
「殿下……それがし演技は苦手でござる」

しかし、2人が同じ思いでいることを
天下万民に知らしめる必要があるので、
ここは何としても成功させねばなりません。

「分かり申した」
家康の力強い返事で、秀吉はようやく安堵します。


無事に対面を取り持った信繁でしたが、
三成から渡すものがある、と言われて渡されたのは
旅の僧に託した真田宛の書状であります。
そして、兄・信幸からの書状もなぜか三成が持っています。

「どうしても真田に届けたい文ならもっとうまくやれ。
 お主の動きは筒抜けなのだ。忘れるな」
肝に銘じます、と信繁はガッカリです。


「関白、豊臣の秀吉である!」
「この徳川三河守家康、全身全霊を以て殿下にお仕え致しまする!」
あの強大な大名が、殿下に忠誠を誓って頭を下げた……!!
その場に居並ぶ者たちは、“おーっ”と声を上げます。


天正14(1586)年10月27日、
徳川家康が大坂城において豊臣秀吉に謁見し、
諸大名の前で豊臣氏に臣従することを表明する。

慶長20(1615)年5月7日、
大坂夏の陣にて真田信繁が討ち死にするまで


あと28年7ヶ月──。


作:三谷 幸喜
音楽:服部 隆之
題字:挾土 秀平
語り:有働 由美子 アナウンサー
──────────
[出演]
堺 雅人 (真田信繁)
大泉 洋 (真田信幸)
長澤 まさみ (きり)
木村 佳乃 (藤)
山本 耕史 (石田三成)
新井 浩文 (加藤清正)
小林 隆 (片桐且元)
片岡 愛之助 (大谷吉継)
──────────
斉藤 由貴 (阿茶局)
寺島 進 (出浦昌相)
近藤 芳正 (平野長泰)
中原 丈雄 (高梨内記)
山田 昌 (なか)
竹内 結子 (茶々)
──────────
小日向 文世 (豊臣秀吉)
藤岡 弘、(本多忠勝)
鈴木 京香 (寧)
近藤 正臣 (本多正信)
内野 聖陽 (徳川家康)
草刈 正雄 (真田昌幸)
──────────
制作統括:屋敷 陽太郎
    :吉川 邦夫
プロデューサー:吉岡 和彦
演出:土井 祥平


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『真田丸』
第18回「上洛」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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