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2016年5月 6日 (金)

プレイバック武田信玄・(34)上州攻め

武田信玄と正室・三条の方との間に生まれた嫡男・太郎義信。
歴史書には、彼について多くは語られていない。

天文7(1538)年に生まれた義信は、13歳で元服。
17歳で初陣を迎え、24歳の若さで川中島決戦に出陣。
性格が一本気なため、
父・信玄とたびたび意見の対立を見たと伝えられている。

嫡男でありながら、不遇な生涯を送ったとも言われる義信。
歴史的に明らかにされていない人物ではあるが、
その人生は波乱に富み、数奇な運命に縁どられたに違いない。


嫡男・武田義信の起こしたクーデターは、少なからず
家臣たちに乱れが生じる影響を及ぼしております。

義信はあくまでも飯富虎昌に担がれて謀反を起こさせられたという
立場の者は、義信を許してこそ結束力が固まるなどと言うし、
謀反は謀反であり、首謀者であろうがなかろうが
すべてのメンバーは処刑するべしという主張の者もおります。

その影響は裏方も同様でありまして、
家臣の謀反はその主君の謀反という考えの恵理は
義信も飯富虎昌と同罪と考えていて、
義信は無罪! という三条夫人と真っ向から衝突してしまいます。

三条は、東光寺に幽閉中の義信を出して
躑躅ヶ崎に戻すように信玄に談判しますが、
父に、そして甲斐守護職に対して謀反を起こした義信の
罪は重いとして、我が子だからと許すつもりはないようです。

誇り高い義信は、そのような辱めを与えれば
場合によっては自ら命を断つこともあると三条は危惧しますが、
信玄は表情をひとつも変えません。
「それもまた、ひとつの生き方じゃ」


半年後 永禄9(1566)年・春──。

信玄は西上野の箕輪城攻撃を下知します。
信玄はこの戦いで、
諏訪勝頼の初陣として飾りたいと考えています。

そして、飯富虎昌の弟・飯富三郎兵衛は
今回の謀反で肩身の狭い思いをしていると感じた信玄は
三郎兵衛に、いっそのこと飯富姓を捨てさせ
武田家譜代の名家である山県姓を与えます。

箕輪城近くに着陣した武田勢。
勝頼は、城をぐるりと回って見物し
城攻めの策を練ります。

その策は、初陣を迎える者が立てたのかと言われるほど
素晴らしいもので、家臣たちに無論意義はありません。
信玄は勝頼に先陣を命じます。
「死して武勇は飾れぬ。生きて戻れ」

まずは夜のうちに空堀を埋め
城を丸裸同然にしてしまって、降伏勧告に入ります。

それでも相手が応じなかったため
否応なく攻め入ったわけですが、城主長野業盛は
女や子どもたちとともに自刃して果てます。


「塩じゃ! 塩じゃ塩じゃ!」
今まで曇っていた寿桂尼の表情に、笑顔が戻りました。
甲斐・信濃は山国なので、駿河と相模から甲斐信濃へ
塩を売ることを禁ずることを思いついたわけです。

人は塩なくして生きられません。
駿河相模から塩が止まったとなれば、
信玄であってもたちまちのうちに音を上げ
駿河の意向を無視できないはずです。

越後上杉からのルートも考えられますが、
川中島であれだけ戦った相手です。
同志としてお願いし、塩を止めれば上手くいくでしょう。


信玄は今日も、義信と向き合っています。

しかし今日の義信は少し様子が違っています。
海の音が聞こえる、と言い出したのです。
海を見たことがないはずの義信に、海を見せようと
信玄は戸板を開けさせます。

目の前に広がっていたのは、やはり東光寺の庭でした。

それでも義信は、この数ヶ月の間
自分が何を求め続けていたのかを毎日毎日考え尽くしました。
しかしこうして戸板を開けてもらい、光に接して
自分は光を求めていたのだ、という結論に達します。

義信は何度も何度も信玄に頭を下げ、礼を言い
ふっと気が緩んだのか、横になって休みます。
そんな義信の姿に、一歩前進したと涙を流す信玄です。


その夜、急報を受けて信玄が東光寺に駆けつけると
義信の亡きがらが横たわっていました。
自害して果てたのです。

後から駆けつけた三条は卒倒し、
亡きがらに付き添っている御津禰は信玄を睨みつけます。


永禄10(1567)年10月19日、
武田信玄に対する謀反の疑いで東光寺に幽閉されていた
嫡男・武田義信が東光寺で死去。享年30。

慶長20(1615)年5月7日、
大坂夏の陣にて真田信繁が討ち死にするまで


あと47年6ヶ月──。


脚本:田向 正健
原作:新田 次郎「武田信玄」
音楽:山本 直純
タイトル題字:渡辺 裕英
語り(大井夫人):若尾 文子
──────────
[出演]
中井 貴一 (武田信玄)
紺野 美沙子 (三条の方)
大地 真央 (里美)
堤 真一 (武田義信)
古村 比呂 (御津禰)
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池上 季実子 (恵理)
橋爪 功 (真田幸隆)
美木 良介 (馬場信春)
篠田 三郎 (飯富三郎兵衛)
村上 弘明 (高坂弾正)
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浜村 純 (倉科三郎左衛門)
勝野 洋 (大熊朝秀)
岸田 今日子 (寿桂尼)
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佐藤 慶 (阿部勝宝)
小川 真由美 (八重)
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制作:村上 慧
演出:大森 青児

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