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2016年7月15日 (金)

プレイバック真田太平記・(04)角兵衛騒動

天正11(1583)年・秋。
上杉軍が砥石城近くに攻撃を仕掛けて来ました。
真田昌幸は、岩櫃城の真田信幸に出陣の命を下します。

そして樋口角兵衛も、信幸に従って出陣します。
母の久野は、まだ父が亡くなって1年半なのに
もう戦に出て行くのか、と泣きわめきますが、
信幸の力になりたい、と後ろ髪引かれる思いで出て行きます。

上杉軍1,100に対し、信幸軍700。
数の上では負けてはおりますが、
敵の裏をかく戦法で、信幸軍大勝利!

そばにいろと命じたはずの角兵衛が勢い余って前に出て
信幸が敵に囲まれ窮地に陥った部分はあり、
城に戻った信幸は角兵衛を叱責しますが、
慌てて取って返した角兵衛に助けられたのです。
「角兵衛……礼を申すぞ」


京都・大坂を中心に、何かが変わろうとしていました。

羽柴秀吉は大坂の石山本願寺跡地に
壮大な城を建築し始めました。
織田信長の遺児・次男織田信雄は秀吉と仲違い、
家康とつながろうと模索しています。
そして家康は、北条氏直に
自分の娘を嫁がせようと画策しています。

秀吉と家康の戦が間近のように思えてなりません。


信幸に褒められてちょっとご機嫌な角兵衛ですが、
庭を隔てた奥の部屋から、
伯母・山手殿と母・久野の声が聞こえて来ました。

どうやら、真田の庄に
昌幸の隠し女子がいて、身ごもったらしい、と。
「夫を寝取られた女子の悔しさ、そなたに分かるはずがない!
 そなたとお屋形様とのこと、生涯忘れぬぞ」

角兵衛は、山手殿が言っていた
もし隠し女子に男子が産まれたら
信幸の障りとなる、という言葉を鵜呑みにし
隠し女子に子どもを産ませてはならない、と強く考えています。


お江は、昌幸からの要請を受けて
徳川の浜松城下に来ています。


久野が、角兵衛がいないと信幸に伝えに来ました。
心当たりがある、と信幸は
砥石城の幸村に書状を出します。

それを受け取った幸村は、お徳のところに急行。
お徳を守る草の者たちに、
もしお徳を襲撃する男がいても殺してはならぬ、と厳命します。

信幸は、角兵衛がお徳を殺しに行ったのだ、と察知したのです。

そしてその予想通り、
角兵衛はお徳を襲撃に来たわけですが、
草の者たちによって生け捕りにされ、
砥石城の岩牢に閉じ込められます。

「叔父上と我が母上は、かつて何か……?」
問いただしたいことがある、と岩牢にやって来た昌幸に
角兵衛はストレートに疑問をぶつけます。


(『真田丸』では「(10)妙手」付近)


原作:池波 正太郎
脚本:金子 成人
音楽:林 光
タイトル題字:池波 正太郎
語り:和田 篤 アナウンサー
──────────
[出演]
渡瀬 恒彦 (真田信幸)
草刈 正雄 (真田幸村)
遙 くらら (お江)
榎木 孝明 (樋口角兵衛)
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夏八木 勲 (壺谷又五郎)
香野 百合子 (久野)
──────────
加藤 嘉 (矢沢頼綱)
坂口 良子 (お徳)
小山 明子 (山手殿)
丹波 哲郎 (真田昌幸)
──────────
制作:榎本 一生
演出:大原 誠

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