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2016年7月19日 (火)

プレイバック真田太平記・(05)秘密

真田昌幸の子を身ごもったお徳を殺害しようと
お徳の館を襲撃した樋口角兵衛ではありましたが、
事前に察知した真田信幸はそれを真田幸村に伝え
お徳が襲われる前に、角兵衛を捕らえることができました。

昌幸は、お徳の身の安全を図るべく
お徳の館から名胡桃城に移します。
その先導は、幸村に命じます。

幸村が先導と聞いて、お徳は
とても喜んでいるようにも思えます。
昌幸は、そんなお徳に妬けて妬けて仕方ないのですが、
自分がお徳の先導と聞いて、幸村もとても喜んでいますw

昌幸の正妻は幸村の母・山手殿であり、
一時的にも昌幸の愛情を奪った女でありまして、
お徳はいわば母の敵という扱いになります。

ゆえにお徳は幸村に恨まれても仕方ない、と思っていたようです。
幸村の、意外な親切心に涙を浮かべるお徳です。

それはお徳だけではなく、幸村につき従う向井佐平次も
同じように思っていたようで、
幸村がお徳の単なる先導以上の気遣いをすることが
少々気になっているようです。

幸村は、ここだけの話、と断った上で
自分は信幸兄とは腹違いの弟だ、と明かします。
生母は名もない女だったそうで、これを知っているのは
真田家の中でもごく限られたものだけだそうです。

だからこそ、お徳のことを知ったとき
自分の母も、同じように真田家とは離れた館で暮らし、
自分を生み育てたのだろうと思うと、
他人のようには思えませんでした。

それを知った佐平次は、胸のつかえが下りて
ますます幸村に惚れます。

名胡桃城にお徳を送り届けた幸村は
翌朝、砥石城に戻っていきます。


幸村は、砥石に戻る前に
岩櫃城の信幸に報告をして戻るのですが、
角兵衛が砥石城の岩牢に押し込められていると知り
信幸に懇願して角兵衛に会いに連れて行ってもらいます。

しかし角兵衛は、昌幸が用意した着物には一切触れず
身体も洗わないために岩牢はものすごい異臭が……。

久野は、角兵衛がこうなるまで
どうして放置したのかと発狂します。
「源三郎さまや源次郎さまと同じく、
 角兵衛もお館さまのお子ではありませぬかッ!」

信幸は久野を岩牢から連れ出し、
いまの発言は他言無用に、と強く要請。
久野はコクリと頷きます。


天正12(1584)年 春、
砥石城で、佐平次ともよの祝言が執り行われます。

岩牢の角兵衛は、
急に腹を押さえて苦しみ出したかと思うと
岩に頭をぶつけ、流血してしまいます。

慌てた牢番は、ひとりが人を呼びに行って
もうひとりが角兵衛の手当てに牢に入りますが、
角兵衛はその牢番を投げ、さんざんに打ち据えて
牢番が持っていた刀を手に、牢から飛び出して行きます。

その知らせを受けた昌幸ですが、
せっかくの祝いの雰囲気を壊したくないと
角兵衛ごときで狼狽えるな、と祝言を続けさせます。
幸村だけは、角兵衛が心配と席を立っていきますが。

そこに、羽柴秀吉の動向を探っていたお江が到着します。

織田信雄が秀吉から徳川家康に鞍替えしたことで、
秀吉と家康が不和に陥った、という情報です。
いよいよ家康が秀吉と対決すべく動き出します。


3月、家康は17,000の兵を率いて西へ。
それに対し、秀吉は12万の大軍で進軍。

家康は昌幸に、今回の戦には出なくてもいいので
北条が動かないようによろしく頼む、と言って来ました。
親戚ではあるものの、
背後の北条がやはり恐ろしいのかもしれません。

昌幸は、草の者たちを全国に散らします。


(『真田丸』では「(10)妙手」〜「(11)祝言」付近)


原作:池波 正太郎
脚本:金子 成人
音楽:林 光
タイトル題字:池波 正太郎
語り:和田 篤 アナウンサー
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[出演]
渡瀬 恒彦 (真田信幸)
草刈 正雄 (真田幸村)
遙 くらら (お江)
榎木 孝明 (樋口角兵衛)
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夏八木 勲 (壺谷又五郎)
坂口 良子 (お徳)
香野 百合子 (久野)
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花沢 徳衛 (横沢与七)
小山 明子 (山手殿)
丹波 哲郎 (真田昌幸)
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制作:榎本 一生
演出:門脇 正美

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