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2016年7月 1日 (金)

プレイバック武田信玄・(50)神々のたそがれ [終]

長篠城から甲斐へ帰国の途についた武田軍。
しかし武田信玄の容体が急変し、
急きょ近くの村で軍勢を止めて信玄の療養に入ります。

ずっと、信玄の手を握って介抱している里美。

「礼を申す。そなたは常に、儂の青空じゃった……」
涙をこらえきれずに、里美は外に出て
声を上げて泣きます。

信玄の枕元に集まった、
武田信廉や諏訪勝頼をはじめとする武田家家臣たち。
信玄はそのひとりひとりの名を呼びます。
「あとを頼むぞ」

自分の死を3年間秘め、
その間に勝頼を中心とした
新しい武田を作れ、と遺言します。


脚本:田向 正健

原作:新田 次郎「武田信玄」

音楽:山本 直純

演奏:オズ・ムジカ
テーマ音楽演奏:NHK交響楽団
テーマ音楽指揮:山本 直純

監修:磯貝 正義
時代考証:鈴木 敬三
     ─────
    :上野 晴朗

殺陣:林 邦史朗
振付:猿若 清方
  :猿若 清三郎

衣裳考証:小泉 清子
甲州言葉指導:上野 重義
 ─────
協力:山梨県

語り(大井夫人):若尾 文子

──────────

[出演]

中井 貴一 (武田信玄)

柴田 恭兵 (上杉謙信)

大地 真央 (里美)

石橋 凌 (織田信長)

真木 蔵人 (諏訪勝頼)
渡辺 正行 (平三)

池上 季実子 (恵理)

篠塚 勝 (武田信廉)

岡村 菁太郎 (原 昌胤)

美木 良介 (馬場信春)

村上 弘明 (高坂弾正)

渡 浩行 (竜宝)
水谷 敦 (大村景時)

中丸 新将 (酒井忠次)
藤原 稔三 (古川小平太)

川村 一代 (ちえ)
黛 まどか (ふみ)

村上 幹夫 (石川数正)
岡元 勇三 (大久保忠佐)
古瀬 公則 (本多忠勝)

中村 橋之助 (徳川家康)

河原崎 建三 (梁田政綱)

大門 正明 (市川大介)

市川 団蔵 (足利義昭)

佐々木 すみ江 (とら)

野村 信次 (使者)
船戸 健行 (使者)
若和田 広司 (近習)
大和 大作 (近習)

若駒
鳳プロ
 ─────
護摩指導:市原 孝信

小淵沢町のみなさん
小淵沢町乗馬クラブ
    のみなさん
 ─────
乗馬指導:田中 茂光

──────────

宇津井 健 (直江実綱)


篠田 三郎 (山県昌景)


橋爪 功 (真田幸隆)


佐藤 慶 (阿部勝宝)

──────────

制作:村上 慧

美術:田嶋 宣助
技術:曽我部 宣明
音響効果:大和 定次

撮影:上原 康雄
照明:佐野 鉄男
音声:鈴木 清人
記録編集:久松 伊織

演出:重光 亨彦


朝日が上り、戸に空いた穴から入って来る光が
日が上るに応じて壁から床へと少しずつ移り、
そして信玄の顔を照らしたとき、
信玄の目がカッと開きます。

甲斐に……光を……。

武田信玄、その波乱に富んだ生涯を閉じました。

信玄の死を秘めよ、という遺言でしたので、
信廉は信玄の影武者として軍勢の先頭に立ち
普段通りに行軍して甲斐に向かうようにし、

亡きがらは、足軽兵士に扮した馬場信春、高坂弾正、
山県昌景、原 昌胤と阿部勝宝が原っぱまで搬送し
目立たぬように荼毘に付されました。


躑躅ヶ崎の館に、主なき帰還です。
お骨は、里美が胸に抱き戻ってきました。
「お帰り……なさいませ」

恵理は対面を果たした後、裏方へ駆けていき
屏風に刺してある武田菱の旗目がけて
懐剣で何度も何度も突き刺します。

真田幸隆は、信廉と勝頼に
引き返す判断をもっと早くすべきであった、と諫言しますが
それは結果論にしかなく、みんなが納得できる答えは
もしかしたら永久に出ないかもしれません。


「平五のすぼけは討っ死んだだ!」
家に戻ってきた平三は、母・とらにそう言うと
足が悪いはずのとらは、なぜかいきなり立ち上がります。

平五を連れて戻るまでは家の中には入れない! と
杖で平三を追い出して号泣します。


信玄がいない、と梁田政綱は信長に報告します。
信玄が病床に伏しているというウワサはあったものの

もしそのまま甲斐に引き揚げたとしたら、
その部屋には側室や医師などの出入りがあり、
警護も固くなるはずなのですが、
そういった動きが全く見られないのです。

3年間、信玄の死を秘めるはずでしたが
こういった形で、その死はもはや
他国に知れ渡ってしまいます。

信長は、三河の国境に出している兵たちを近江に向け
浅井・朝倉、一向宗、そして将軍家も排するつもりです。
そして越後上杉謙信に使者を送り、信玄の死を伝えて
今こそ武田を攻める好機、と焚きつけます。


将軍・足利義昭は、この年ふたたび信長と戦いましたが、
それは形ばかりでありまして、
足利尊氏以来230年余続いた
室町幕府は信長によって滅ぼされてしまいます。

そして、様子を窺っていた徳川家康は
長篠城を攻撃することで、
徳川の力を東国に知らしめようと動き出します。

謙信ですが、
信長の将軍家に対する振舞いは目に余るものがあり、
同盟こそしていますが、信長を成敗せねばと考えています。


天正元(1573)年9月。
勝頼が信玄の後を継いで甲斐国主の座に就きました。

その直後にも、家康が長篠城を陥落させただの
信長が一向宗と戦っているだの、
たくさんの情報が入ってきます。
前途は、多難です。

ただ、これより2年後、重臣たちの多くは
長篠で織田・徳川の連合軍と戦い、
命を落とすことになります。
そして武田家は滅亡に向かって動き出したのです。


5年後・天正5(1577)年9月──。

このころは、信長の力が目覚ましく
長篠で武田の軍勢を敗った後
日本全国を平定しようと、
北の越後にも手を伸ばしていました。

秩序を整え正しい流れにすべく邁進してきたものの
現在は未だに秩序が乱れて地に堕ち、光が見えません。
力をお与えくだされ、と謙信は毘沙門天に祈り続けます。

──己を疑わず、己を信じ
  そちは我が使いにて、正義示さねばならぬ。
  そちに我が剣与える。
  我が姿与える。
  これより行って正義の何たるかを示せ。
  神の最後の姿見せよ──

毘沙門天の声を涙ながらに聞いた謙信は
織田軍に対抗すべく直江実綱に出陣の用意をさせます。

謙信が先頭に立ち、信長軍に斬り込んでいきます。

神を信じない信長ではありましたが、
この時ばかりは背後に神の気配を感じたようです。
信長は単騎、敗走していきます。


さて、そろそろこの物語も終わりますれば、
どうぞ、我が子晴信への身びいき、
愚かなる母の親心と思うてお許しくださりませ。

では、あらためて我が子晴信が出会いし方々、
ここにご紹介申し上げ
ささやかなるお礼と致したく存じまする。

板垣信方 殿、甘利虎泰 殿、飯富虎昌 殿、原 美濃 殿、
山本勘助 殿、原 昌敏 殿、馬場信春 殿、高坂弾正 殿、
真田幸隆 殿、山県三郎兵衛 殿、原 隼人佐 殿、
倉科三郎左衛門 殿、阿部勝宝 殿、岐秀和尚 殿、
与兵衛、甚三郎 殿、勘市 殿、平三 殿、平五 殿、
北条氏康 殿、上杉謙信 殿、
湖衣姫 殿、三条 殿、里美 殿、恵理 殿、浅黄、若狭 殿、八重 殿、
そして我が子信繁、信廉、義信、竜宝、勝頼 殿、

最後に我が夫であり、晴信が父親でもある武田信虎 殿──。

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