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2016年8月19日 (金)

プレイバック真田太平記・(14)それぞれの道

文禄元(1592)年1月。

猫田与助ら甲賀忍者たちに襲撃を受け、追い詰められたお江は
受傷して滝の近くで気を失って倒れていました。

その姿を見つけた男に助けられたわけですが、
助けた田子庄左衛門は、与助の仲間です。
そしてお江が寝かされていたのは庄左衛門の家の地下蔵であり
未だにお江は敵の真っ只中にいるわけです。

与助がお江を追っていると知った上で
庄左衛門はお江を助けたのですが、
お江の父とは、共に甲賀から甲斐へ行き
武田家のために一緒に働いた仲間というつながりがありました。

甲賀からはお江の父を始末せよという命令があり
庄左衛門ら三人はお江の父を襲撃するのですが、

それは庄左衛門とお江の父と示し合わせ、
身を斬っても急所は外すなど、庄左衛門は襲ったふりを、
お江の父は襲われたふりをしていました。
しかし残り二人の刺客がお江の父を殺してしまったようです。

結果、お江の父を殺したことを褒められて
庄左衛門は甲賀に戻ることができたわけです。


山中大和守俊房は与助に名護屋行きを命じます。
しかし与助はお江探索に命を懸けておりまして、
それが済むまでは甲賀に残してほしいと訴えますが
与助の願いは聞き届けられません。

失意のまま俊房の屋敷を出る与助です。

一方で、追っているお江の消息については
俊房はおおよそ見当がついているようです。

お江の父とかつて仲間であった庄左衛門が
お江を匿っていると考えていますが、
お江を逃がし、真田庄に入ったところで
真田の情報も得てしまおうというのが俊房の思惑です。

俊房は、杉坂重五郎に
庄左衛門を見張るように命じます。


肥前名護屋への出陣を控え、
上田城内もその準備で慌ただしく進んでいます。

しかし樋口角兵衛はその先陣に加われなかったとかで
かなり荒れております。


翌朝、上田を出発した真田昌幸は
沼田を出発していた真田信幸と途中で合流し
まずは徳川家康が待つ江戸城に向かいます。

家康との対面の席で、昌幸は
信幸の妻・小松殿が身ごもったと初めて知らされます。
“女狐”と目の敵にしていたわけで、真田を徳川に
売ってはならないと考えていた昌幸は本心からは喜べません。

挨拶を終え、名護屋に出発する真田軍。
それを昨年末、沼田を出奔して江戸に修行に出てきていた
鈴木右近が影から見つめていました。

自分はどうすればいい?
そう問いつめ続け、堀のほとりで佇んでいたところ
3人の男たちに囲まれ、物取りに遭ってしまいます。

「お助けしようか」
そう言って右近を助けた男は滝川三九郎一績(かずあつ)。
本能寺の変の時に真田の領地を織田から返そうと奔走してくれた
滝川一益の孫であります。

「もしや名胡桃の? 主家というのは真田か」
鈴木右近、と名乗って、三九郎はピーンと来ます。
弟子にしてほしい、という右近を
しぶしぶ受け入れます。


大坂入りした昌幸と信幸は、
豊臣秀吉に挨拶するため聚落第に入ります。

そして挨拶を終えると、
真田幸村の婚儀のために大谷吉継の屋敷に入り
幸村と久々の対面を果たします。

久々に見る父と兄。
昌幸は信幸と隔たりが多くなったと言いますが
それは信幸も同じことを感じていました。

信幸の後ろ盾には徳川家康が控えているわけで、
吉継の娘と夫婦になる幸村は豊臣が後ろ盾に。

ということは、後々、信幸と幸村は
敵味方に分かれることになる……。
その疑問を信幸にぶつける幸村ですが、
信幸はその問いには答えません。


庄左衛門の地下蔵で、
お江が脱出のための厳しいリハビリを始めます。

ちょうどその時、
吉継の娘・於利世(おりよ)との祝言が行われていました。


(『真田丸』では「(26)瓜売」付近)


原作:池波 正太郎
脚本:金子 成人
音楽:林 光
タイトル題字:池波 正太郎
語り:和田 篤 アナウンサー
──────────
[出演]
渡瀬 恒彦 (真田信幸)
草刈 正雄 (真田幸村)
遙 くらら (お江)
夏八木 勲 (壺谷又五郎)
榎木 孝明 (樋口角兵衛)
香野 百合子 (久野)
三浦 浩一 (滝川三九郎)
中村 久美 (於利世)
──────────
中村 梅之助 (徳川家康)

長門 裕之 (豊臣秀吉)
井川 比佐志 (田子庄左衛門)
石橋 蓮司 (猫田与助)
──────────
佐藤 慶 (山中大和守俊房)
村井 国夫 (大谷吉継)
加藤 嘉 (矢沢頼綱)
小山 明子 (山手殿)
丹波 哲郎 (真田昌幸)
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制作:榎本 一生
演出:大原 誠

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