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2016年8月28日 (日)

大河ドラマ真田丸・(34)挙兵 〜七将襲撃・ガラシャ走る!・直江状上杉征伐・三成の涙・清正との誓い・ついに関ヶ原〜

徳川家康打倒に立ち上がった石田三成。
徳川屋敷襲撃を画策するが、未遂に終わる。
三成を敵視する大名は日に日に増えていた──。


徳川屋敷襲撃を企て、未遂に終わった石田三成。
表向きには石田屋敷で謹慎生活を送っているようにみせて
伏見城から小田原攻めや朝鮮出兵などの記録を持ち込み
時間があるうちにまとめておこうと忙しなく動いています。

ただ、これまで豊臣秀吉政権の中枢を担ってきた人物が
政治から離れているわけで、政が停滞してしまうのも当然。
そろそろ誰かが動き出すだろう、という三成の予想通り
宇喜多秀家らが三成復権に力を注いでいるらしいです。

そんな三成を訪問した真田信繁。

かつて妻の春と結婚するとき、三成に言われた
“あの女は苦労するぞ”という言葉の意味を尋ねます。

かつて三成が大谷吉継の屋敷にお邪魔した時のこと。
いつもお世話になっている、ほんの礼のつもりで
娘の春に筆をプレゼントした三成でしたが、
春はそれを誤解し、三成に惚れてしまったわけです。

心に秘めた片想い、なら可愛げがありますが
いきなり妻のうたに「思い合っております。別れてください」と
談判に現れるような、惚れたら周囲が見えなくなるタイプ。

三成に直に「思い違いじゃ、諦めよ」と言われて、
“いーやーッ”と床に突っ伏し泣き叫ぶ娘だったのです。
「苦労するぞ……ま、しっかりな」

真田屋敷に戻ってきた信繁は、
春に、三成に会ってきたことを伝えると
それはようございました、と冷静を装っていますが、
思いきり障子を破ってしまったりと、動揺を隠し切れていません。


慶長4(1599)2月29日、前田利家が徳川家康の屋敷を訪れ
三成の処遇について話し合います。

三成のことは水に流しましょう、と家康が譲歩し
利家は、家康の手を握って大喜びです。
結果、三成は謹慎を解かれて復権し
政権の中枢に返り咲きます。

その一方で、病床に伏す利家のもとに
福島正則や加藤清正らが集まって三成への不満を訴えますが、
利家は、三成とは事を構えるな、と諭します。


三成復帰の挨拶を受け、
自分はただみんなと仲良くやってほしいだけなのに、と
フッと溜息を漏らす北政所。

豊臣秀頼と家康の孫娘・千姫との婚儀が整い次第、
北政所は出家するつもりで準備を進めています。
そこで、侍女として仕えていたきりにも暇を出すことにします。

上田に帰るものと思っていたのですが、
きりは細川家に奉公に上がるつもりのようです。
信繁がきりに、上田に帰るように勧めても、聞き入れません。
「不穏な気配が渦巻いているんだ」「不穏? 大好き!」


閏3月3日、権大納言・前田利家が亡くなります。
歯止めが亡くなった反三成派の武将たちは
石田屋敷襲撃に動き出します。

それに加わる細川忠興は、自邸に帰ると
妻の玉に「石田を成敗する」とニッコリ。
それを受けて、玉はきりに石田屋敷が襲撃されることを伝え
きりは信繁にそれを伝えます。

攻め手は、加藤清正・福島正則・細川忠興・黒田長政・
藤堂高虎・蜂須賀家政・浅野幸長。
恐れていたことが起きた……と、信繁は石田屋敷に駆けつけ
三成を屋敷から脱出させます。

そして、まとめるために持ち込んでいた豊臣政権の史料を
加勢した真田信幸とともに蔵に避難させます。

夕方、清正や正則らは屋敷を急襲しますが、
三成の姿はすでにそこにはなく、
屋敷の中で信幸と信繁が将棋崩しをしていました。

彼らは引き揚げて行きますが、
後藤又兵衛基次という男だけその場に居残って
ハハハハハ……と笑い続けます。
後に大坂の時間で信繁とともに活躍する後藤又兵衛は
この時はまだ、黒田長政の家臣であります。


宇喜多屋敷に身を寄せていた三成ですが、
伏見城の治部少輔丸に立てこもることにします。
あの場所なら、秀吉が建てたこともあって
清正や正則らでも容易に手出しはできないでしょう。

そう言っている間にも、三成包囲網は徐々に狭まりつつあります。
窮地に陥った信繁は、北政所に助力を要請して断られ、
秀頼に助力を要請して茶々に断られ、吉継に相談してみます。
「あとは……頼れるのは一人だけ」

そう、徳川家康です。
しかし家康は、三成を匿って清正らに静まるように諭すとしても
三成が主張してきた“合議制”をここで持ち出します。
老衆と奉行衆を集めて話し合いをしなければ──。

見据える信繁。
ニヤリと笑う家康。

結局、家康の一言で清正らは引き下がりますが、
交換条件として、三成には蟄居処分となりました。
政から身を引いてもらう、というのが条件なのです。

「何ゆえ私が、伏見を追われなければならぬ」
豊臣家のために全てを投げ打ってきた三成は
肩を震わせて涙を流します。

三成が伏見城を出て3日後、
家康は伏見城内に居を移します。
それは家康の、高らかな勝利宣言でした。

その家康からのヘッドハンティングで
信繁に、徳川に仕えないかと誘いが来ます。
しかし三成でさえ家康の下で働けなかったのに
自分がどうして働けましょう、と断ります。


慶長5(1600)年5月。
家康は秀頼がいる大坂城に移りほぼ天下を手中に収めています。
発端は、会津に戻った上杉景勝に謀反の疑いが生じたことにありました。

家康による上洛要請にも景勝は断固拒否。
家臣の直江兼続は、
家康に対する痛烈な批判の書状を家康に送りつけます。

そして景勝は、真田昌幸に対しても
共に徳川と戦おう、と書状を送ります。
昌幸は、今回その話に乗っかろうと考えています。


家康は、いよいよ上杉討伐に向かうことになりました。

徳川と上杉の戦、というよりも
豊臣と上杉の戦、ということにしておきたい家康は
秀頼の命で戦に出るということにしたいわけですが、
片桐且元は、秀頼の名を出すのは控えよと珍しく強く出ます。

そして茶々の元に赴いた家康は
名を出せないなら、戦場への秀頼からの差し入れを要求し
更には豊臣の旗や幟(のぼり)を借りることに成功。

6月16日、家康は豊臣の軍旗を高らかに掲げ
会津への進軍を開始します。


その時、大坂城ではひとつの動きが──。

「徳川内府を弾劾致すべき時が来たのじゃあ!」
秀家のかけ声に、大名たちは声を上げます。

そんな彼らが向かったのは、三成のところです。
「あとは万事、治部少輔にお任せくだされ」

日本の歴史上、未曾有の大戦がこの時より始まります。


慶長5(1600)年6月16日、
徳川家康が上杉景勝討伐のために大坂城を出発する。

慶長20(1615)年5月7日、
大坂夏の陣にて真田信繁が討ち死にするまで


あと14年10ヶ月──。


作:三谷 幸喜
音楽:服部 隆之
題字:挾土 秀平
語り:有働 由美子 アナウンサー
──────────
[出演]
堺 雅人 (真田信繁)
大泉 洋 (真田信幸)
長澤 まさみ (きり)
山本 耕史 (石田三成)
新井 浩文 (加藤清正)
松岡 茉優 (春)
片岡 愛之助 (大谷吉継)
──────────
遠藤 憲一 (上杉景勝)
小林 隆 (片桐且元)
高橋 和也 (宇喜多秀家)
哀川 翔 (後藤又兵衛)
竹内 結子 (茶々)
──────────
藤岡 弘、(本多忠勝)
鈴木 京香 (寧)
近藤 正臣 (本多正信)
内野 聖陽 (徳川家康)
草刈 正雄 (真田昌幸)
──────────
制作統括:屋敷 陽太郎
    :吉川 邦夫
プロデューサー:吉岡 和彦
演出:渡辺 哲也


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『真田丸』
第35回「犬伏(いぬぶし)」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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