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2016年9月16日 (金)

プレイバック真田太平記・(22)信幸懊悩

「今この時に家康を残すのと石田を残すのとでは
 どちらが豊臣家の御為になるか!」
「豊臣家の御為と申すより、どちらが天下の為に相なりましょうや」
「……天下じゃと!?」

下野・犬伏の陣で、真田信幸は
あくまでも家康に従うことを表明します。
真田昌幸・幸村と袂を分かったのであります。

壺谷又五郎は、その親子会議の後に対面しますが
すでに真田家の方針は決まっております。
又五郎は、石田方は負ける、と言うのをぐっと堪えて
昌幸の決断に従うことにします。


信幸は、沼田城の小松殿に書状を送り
今回、真田本家は石田方に、
分家(信幸)は徳川方に味方することになったと知らせます。

一方 昌幸は、上田城に帰る前に沼田城に立ち寄ったのですが
家臣が「開門!」と叫んでも、開かれる様子がありません。
それどころか、すき間から
昌幸・幸村目がけて鉄砲を向けられる有り様。

全ては小松殿の指図によるものです。
本家とは敵となったため、父と言えども
敵を入城させるわけにはいかない、というわけです。

「孫たちによろしゅうの!」
昌幸と幸村は、観念したように立ち退きます。
その姿を見て、涙を一杯に浮かべる小松殿です。


近江・長曽根の忍び小屋に戻った又五郎は
草の者全員を呼び戻し、
真田家は分裂することになったと報告します。

こうなったからには、草の者が一致団結して
真田家に有利になるように動こうと叱咤します。
そうなれば、本家は勝ちとなります。


慶長5(1600)年7月21日に
上杉景勝攻撃の為に江戸城を立った徳川家康は
下野・小山に陣を敷いています。

その家康が、昌幸が離反したことを知り
激しく動揺していますが、問題は、この昌幸の離反が
上杉攻めに参加している豊臣恩顧の大名たちに
どのように影響を与えるか、であります。

翌朝、家康は参戦している諸大名たちを一堂に集め
自分が豊臣家を蔑ろにしているという
言いがかりで石田三成らが挙兵したと伝え、
むしろ豊臣秀頼を蔑ろにしているのは石田方だと非難します。

その上で、大坂城に妻子を人質に出している大名も多く
今回の石田決起に胸を痛める方も多かろう、と
家康は、石田に味方したいのであれば
帰国するのがよろしかろう、と勧めます。

諸大名たちは、石田方に翻意するわけない! と主張しますが
その目線や発言に、昌幸のことを言わんとしているのが感じられ
信幸は少し肩身の狭い思いを味わっています。

ただ、ここは親と弟が離反した以上
徳川に対してふつう以上の評価を出さないと
認められないと感じた信幸は
家康に上杉攻めの先陣を願い出ますが、
やんわり回避されてしまいます。


お江は、山中忍びの小屋の場所を突き止めた
草の者とともに、襲撃を開始。
まず僧正ヶ峰の小屋を襲撃します。

そして又五郎は伊吹山麓の忍び小屋を襲撃。


8月10日、三成は大垣に陣を進めます。
そしてその大垣の目と鼻の先である清洲城には
城主の福島正則や黒田長政など、
東軍の諸大名たちが集結しています。

正則は、家康からの出陣命令が出ないことにいらだち
本多忠勝に問いつめますが、
忠勝も、どうしたものかという浮かない表情です。

江戸城に戻った家康は、そのまま動かず
徳川秀忠と打ち合わせです。

家康が江戸城を出て東海道を西に進み、
秀忠は江戸城を出て中山道を西に進む。
そして両者は美濃で合流──。

しばらく清洲城で留まっていた正則は
これは家康が自分たちを試しているのだ、と判断し
すぐに美濃に攻め入り、
アッという間に城を落としてしまいます。


徳川のために戦い、家康に認められたくても
下知がなければ働けない。
このまま仕事を与えられないのではないか。

信幸は、ついつい心配事を小松殿に漏らします。


慶長5(1600)年8月23日、
岐阜城の戦いで、織田秀信が東軍に降伏する。

慶長20(1615)年5月7日、
大坂夏の陣にて真田信繁が討ち死にするまで


あと14年8ヶ月──。

(『真田丸』では「(36)勝負」付近)


原作:池波 正太郎
脚本:金子 成人
音楽:林 光
タイトル題字:池波 正太郎
語り:和田 篤 アナウンサー
──────────
[出演]
渡瀬 恒彦 (真田信幸)
草刈 正雄 (真田幸村)
遙 くらら (お江)
榎木 孝明 (樋口角兵衛)
香野 百合子 (久野)
中村 橋之助 (向井佐助)
范 文雀 (おくに)
──────────
中村 梅之助 (徳川家康)

夏八木 勲 (壺谷又五郎)
──────────
紺野 美沙子 (小松殿)
加藤 武 (本多忠勝)
小山 明子 (山手殿)
丹波 哲郎 (真田昌幸)
──────────
制作:榎本 一生
演出:国広 和孝

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