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2016年10月18日 (火)

プレイバック真田太平記・(31)それぞれの悲願

上田城から紀州九度山に移って以来
めっきり身体が弱くなった真田昌幸。
「今日は気分がいい」と庭に出た瞬間、倒れてしまいます。

ただ、病床にあっても大坂城の図面を目の前に出させ
あれこれと執念深く考える様子は、周囲の者を驚かせます。


豊臣家が生き残るため、徳川に対して臣下の礼を
尽くさなければならないと考える加藤清正は、
それを豊臣秀頼に伝え、徳川家康が上洛した時には
それに合わせて秀頼も上洛するようにアドバイスしたいのですが、
誰に邪魔されてか、清正は秀頼に対面することもできません。

浅野幸長の家来で大坂城に送り込ませた
永井百助という料理人がおります。
百助は実は、浅野家の忍びの者であります。

清正から秀頼に宛てた書状を預かった幸長は
それを百助に託し、失敗なく秀頼に渡すように命じます。

果たして百助は、お勤めしていた大坂城奥御殿台所から
秀頼の寝所に忍び込み、無事にそれを渡しまして、
それを読んだ秀頼は、母・淀君の反対を押し切って
清正と幸長の両名を大坂城に招き入れます。

清正は、肥後に築城した熊本城の図面を秀頼に披露し
敵を防ぐ手だてについて秀頼に説明します。

興味深く話を聞く秀頼は、母・淀君と妻・千姫の退席後
大野修理が止めるのも聞かず、清正の杯を受けます。

「今はなにごとも、関東にお譲りなさりませ」
戦を起こさないようにすることが大事だ、と
酒を注ぎながら、清正は
修理にバレないようにこっそり秀頼に伝えます。

力強く頷いた秀頼は、杯をぐいっと傾けます。


甲賀忍びの総元締・山中大和守俊房は
猫田与助に、真田の草の者を侮るなと言葉を残し
力尽き、ついに亡くなります。


遠州・掛川──。

上洛する家康を巡り、この地点は
真田・甲賀双方の忍びの者たちが暗躍していました。

お江の考えで、今度こそ必ず家康を仕留めるつもりで
真田の草の者たちはそれぞれが動いていましたが、
お江が幸村に諭されて、家康襲撃を断念しました。

忍び小屋に戻ったお江は、
それを仲間に打ち明けるわけですが
どうして計画を幸村に漏らしたのだ、と
やり場のない怒りに震えます。


そしてこちらは甲賀の忍び小屋。
表向きは茶店を開いてカモフラージュしております。
九度山を出奔した樋口角兵衛は、
杉坂重五郎を頼ってこの茶店にやって来ました。

そして与助の案内で、かつて家康に仕えていたものの
20年ほど前に出家した慈海という坊主も現れます。
東海道の甲賀忍びの元締めなのであります。

与助は、俊房が亡くなったことを重五郎に伝え
真田の草の者が家康の首を狙っているがゆえに
東海道の警備を怠るな、との遺言を伝えます。

それを聞いた角兵衛は、
昌幸が倒れ幸村が畑仕事に勤しんでいる真田家には
家康を倒せるだけの力はない、と鼻で笑います。


お江の説得に応じないその忍び仲間は
降り出した雨の中、小屋を飛び出して行くのですが
それを追いかけたお江は、仲間を探すべく
途中の茶店で笠を求めます。

茶店の壁一つ隔てた向こう側の部屋には
因縁の相手である与助が。

覗き穴を覗こうとした与助に
角兵衛が酒を勧めます。

笠を買ったお江ですが、茶店を後にしようとしたところ
運悪く重五郎に出くわしてしまいます。
「お江じゃ! 出合え! 出合え!!」

そしてお江の反撃虚しく、
たちまち3人の男たちに囲まれてしまいます。

それでも果敢に逃げ回るお江。
仲間の助けもあり、お江は
なんとか甲賀から逃げ切ることができました。

そしてこの事件で胸に傷を負った重五郎は
命を落とします。


上田城の真田信之の元に、将軍徳川秀忠から書状が届きます。

家康の上洛にあたり、その警備のために
真田家からは200の兵を江戸に送れ、とあります。
しかも、長子を江戸に差し出せ、との付け足しも。
反発したい気持ちはありますが、逆らうことはできません。


「上杉の兵を蹴散らしたこともある。
 徳川の兵を2度までも打ち負かしたこともある」
昌幸は、そんな自分がこのザマだと鼻で笑います。

昌幸は、後のことを幸村に託します。
もう一度、真田の名を天下に……!!


上田城から、信之の嫡男・真田信吉が江戸に向かいます。

信之は小松殿に、これはほんの序章に過ぎず
これからも将軍家から無理難題が降り掛かるとつぶやきます。

慶長16(1611)年3月6日、
後水尾天皇即位の式典に出席するため
家康は5万の大軍で京へ向かいます。


(『真田丸』では「(38)昌幸」付近)


原作:池波 正太郎
脚本:金子 成人
音楽:林 光
タイトル題字:池波 正太郎
語り:和田 篤 アナウンサー
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[出演]
渡瀬 恒彦 (真田信之)
草刈 正雄 (真田幸村)
遙 くらら (お江)
榎木 孝明 (樋口角兵衛)
中村 橋之助 (向井佐助)
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竜 雷太 (加藤清正)
細川 俊之 (大野修理)
山本 耕一 (片桐且元)
福田 豊土 (慈海)
本田 博太郎 (浅野幸長)
石橋 蓮司 (猫田与助)
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紺野 美沙子 (小松殿)
佐藤 慶 (山中大和守俊房)
小山 明子 (山手殿)
岡田 茉莉子 (淀君)
丹波 哲郎 (真田昌幸)
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制作:榎本 一生
演出:高橋 幸作

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