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2017年1月10日 (火)

プレイバック秀吉・[新] (01)太陽の子

秀吉が生きた16世紀後半は
歴史上まれに見る大発展期でした。
経済は成長し、金銀は大量に発掘され
絢爛豪華な文化が花開きました。

その急成長ぶりは、
あたかも高度成長を経て奇跡の復興を成し遂げた
戦後50年の日本を思わせるものがあります。

戦後の日本が敗戦の混乱の中からスタートしたように
秀吉の時代も室町幕府の権威が失墜した
戦乱の中から始まりました。

後に豊臣秀吉となり太閤に昇るこの男も、
戦後、焼け跡闇市場の少年と同じように
無一文無学歴で人生をスタートしたんです──。
(以上、原作者・堺屋太一氏による解説)


天文22(1553)年。

高野聖ふたりを、いかにも貧乏そうな姿で追いかける少年。
どうやら、この少年が主人から預かった金を
高野聖ふたりが奪ったようです。
「金返せ!! ご主人様から預かった金だぞ!」

この17歳の少年は日吉。
後の豊臣秀吉です。

結局、高野聖ふたりには逃げられ、あられ(雹?)に降られて
あてもなく御堂に入る秀吉。
中には無数の像が何体も置いてあります。

団子が備えてあるのを見つけ、
着ていたボロボロの衣を肩代わりに
団子をほおばります。

御堂を飛び出した日吉は、太陽に向かって
坂道を駆け上がります。


脚本:竹山 洋

堺屋 太一「秀吉」〜夢を超えた男〜
     「鬼と人と」
     「豊臣秀長」 より

音楽:小六 禮次郎

テーマ音楽:NHK交響楽団
指揮:大友 直人
演奏:ダット・ミュージック

題字:森繁 久彌
語り:宮本 隆治 アナウンサー


時代考証:小和田 哲男
風俗考証:二木 謙一
建築考証:平井 聖
衣裳考証:小泉 清子

所作指導:猿若 清三郎
茶道指導:鈴木 宗卓
    :秋山 宗和
芸能考証:野村万之丞

殺陣武術指導:林 邦史朗
馬術指導:日馬 伸
 ─────
撮影協力:岩手県江刺市
    :西本願寺

──────────

[出演]

竹中 直人 (日吉(秀吉))

沢口 靖子 (おね)

高嶋 政伸 (小竹)

赤井 英和 (がんまく)

細川 直美 (さと)
中村 あずさ (おまつ)

市原 悦子 (なか)


村上 弘明 (明智光秀)

有森 也実 (ひろ子)

斉藤 慶子 (吉乃)

頼近 美津子 (お市)

高松 英郎 (林 佐渡守)

篠田 三郎 (丹羽長秀)

──────────

大仁田 厚 (蜂須賀小六)

上條 恒彦 (斎藤利三)

織本 順吉 (佐久間信盛)
今福 将雄 (溝尾庄兵衛)

深浦 加奈子 (とも)
五代 高之 (池田恒興)

三條 美紀 (土田御前)
大石 吾朗 (織田信行)

塚本 信夫 (安藤伊賀守)
梶原 善 (稲田大炊助)

秋山 武史 (佐々成政)
深江 卓次 (毛利新介)

真実 一路 (稲葉良通)
町田 真一 (青山新七)
長江 英和 (前野将右衛門)

中山 正幻 (加治田隼人)
佐藤 信一 (日比野六太夫)
竹本 和正 (氏家卜全)
畑山 東一郎 (服部小平太)

野際 陽子 (美)

渡辺 徹 (前田犬千代)

中尾 彬 (柴田勝家)

金田 龍之介 (斎藤道三)

飯塚 恭平 (奇妙丸)
清水 佳那 (たま)
山西 惇
坂本 漢山

勝 光徳
三本 英明
佐藤 太三夫
大村 眞利枝
土屋 友子
村木 ゆう子
東 絵利

片岡 明日香
須賀 由美子
山口 あゆみ
内田 みる
中江 吾一
辻 源一
乃川 志津

若駒プロ
劇団ひまわり
劇団いろは
東京児童劇団

鳳プロ
江刺KRC
東映京都スタジオ
山本プロ
盛岡劇場

──────────

古谷 一行 (竹中半兵衛)

財津 一郎 (竹阿弥)


渡 哲也 (織田信長)

──────────

制作統括:西村 与志木

美術:深井 保夫
技術:林田 茂男
音響効果:林 幸夫
記録編集:阿部 格

撮影:熊木 良次
照明:小野寺 政義
音声:加村 武
映像技術:太田 司
美術進行:諏訪 公夫

演出:佐藤 幹夫


尾張・中村郷 (名古屋市中村区)──。

日吉の母・なかをはじめ
姉・とも、妹・さとら家族が稲刈りに精を出している時
白馬に乗って瓜をかじる裸の男が通りかかります。

織田信長です。

信長は、美濃国主の斎藤道三の招きに応じて
会見のために国境にある正徳寺に向かっていました。

この時の信長は、尾張一国さえも平定できず
その奇妙な振舞いから当主としての地位を危ぶまれ
領民たちからの指示も圧倒的に低かったようです。

一方、木の影で大根をかじっているのは……?
せがれ・日吉ではありませんか。
しかし日吉は、なかに名前を呼ばれると
ホントの猿のように逃げ出していきます。

なかの再婚相手で日吉の義父にあたる竹阿弥は
奉公先の金を盗んでしまったために
今川家にいられなくなった、と
幼なじみのがんまくが知らせてきた、と言っています。

家族のみんなが日吉を疑っても、
なかだけは、日吉の心根を知っているので
いつまでもいつまでも日吉の味方です。


やけになった日吉は、田んぼに入って
泥まみれになりながらどじょうをすくって取っています。
そこに、一人の武士がそのどじょうを分けて欲しい、と
言ってきますが、自分で取れば、とそっけないです。

しかし、ふと目をやると、武士の妻らしき女が座り込み
娘が扇子を仰いでいます。
「……病気なの?」
「ああ……」

日吉は、そんなところを目にしてしまうと
たちまち協力的になります。
もっと精がつくものを、と自ら川に入って
鯉をとろうと必死に頑張ります。

武士は明智光秀、そして妻はひろ子、子はたまです。
光秀は、この時の日吉の行動にとても感謝し
日吉は、サルサルとバカにされていたその顔を
何か大きな仕事をする顔だと評価され、光秀を好きになります。

光秀は仕官先を探して鉄砲片手に放浪しているのですが、
雨が降ったら役に立たない鉄砲を、
信長は300丁も持っていると日吉に聞いて
信長に対する興味がふつふつと沸いてきます。


正徳寺 (愛知県尾西市冨田)──。

道三は、愛娘・濃姫が嫁いだ信長という
男の器量を計るべく正徳寺に招いたわけです。
もし信長が噂通りのウツケならその場で討ち取り
尾張を横取りするつもりなのです。

片肌脱いだ姿で馬に乗り寺に入った信長ですが、
髷を直し着物を着替えて直垂姿で現れます。
内心驚きつつも、それを表情には出さず
信長を見据える道三です。


がんまくが信長に奉公するために
旅立つ日がやってきました。

なかが見送りに出ますが、
なかの元夫の墓に、何か置き手紙があります。

「ユメステネエ」
なかには、これが日吉のものだと
瞬時に分かりました。


矢作川 (愛知県岡崎市)──。

川に浮かぶ小舟で眠っていた日吉。
そこに、野武士の一団が集まります。
その軍団の先頭に立つのが蜂須賀小六です。

真っ白い米の飯、鯛の刺身と天ぷらを食べる夢を見ていた日吉は
食べる直前に彼らに起こされてしまったことで激怒しますが、
その夢の話を聞いた小六は、飯を食わせてやる、と
日吉を自分の手元に置きます。


生駒屋敷 (愛知県江南市布袋町)──。

小六が日吉を連れていったのは、
豪族・生駒氏の屋敷でした。

そこには生駒の娘で信長の側室・吉乃がいて
老いた父に代わって生駒の実権を握って
壺や着物などを目利きし、入れていきます。

馬場で居眠りしていた日吉。
サルに似ているからと、信長と吉乃の子・奇妙丸は
サル退治をしようと懐刀でペシペシと叩きますが、
そのまま勢いで吉乃の部屋の庭に出てしまった日吉。

部屋から信長が出てきて、奇妙丸を殴ります。
「奇妙丸。サルではない。人じゃ」
その一言が、日吉の心に響きます。


稲葉山城 (岐阜市金華山)──。

道三の居城・稲葉山城。
その城下町に、光秀の姿がありました。
光秀が帰って来る、ということで
竹中半兵衛や斎藤利三らが明智屋敷で酒盛りです。

毛利、宇喜多、松永久秀、そして信長を見てきた光秀は
仕えるなら信長、と考え出しています。

半兵衛が、信長は「鬼です」と言うと
光秀の母・美は、信長に仕えるわけにはいかないと笑います。
「鬼は必ず、誰かに退治されるものでございましょう?」


生駒屋敷の近くの沼に、大蛇が潜んでいるという噂が流れ
信長は、弟・織田信行の招きで
祈祷で大蛇を退治し、その魂を鎮めることになりました。

日吉を気に入った奇妙丸は、日吉を連れて偵察です。

ただ、実はこれにはウラの面がありまして、
信長を誘いだした信行が、信長を亡き者にして織田家を乗っ取り
尾張を統一しようと考えていたことから始まったものだったのです。

しかも、織田家重臣の林 佐渡守や柴田勝家らも
この話に加担していたと言うから驚きです。

祈祷の火が旗に燃え移り、警護の近侍たちに
火矢がいかけられると事態は一変します。
祈祷を行っていた白装束の者たちが、
一斉に信長を襲い始めたのです。

信長は冷静に彼らを斬り倒します。
信行によるクーデター、失敗……。

信行は狼狽え、地に足がつかない感じで退散していきますが
林が信長の行動を批判したのに対して、佐久間信盛や丹羽長秀は
信行のメンタルの弱さを指摘し、信行が織田家を継げば
たちまち他国から攻められるでしょうと林を見据えます。

林や柴田は返す言葉もありません。

信長は、大蛇の話は信行らのでっち上げだとし
奇妙丸にも、目で見ぬものを信じるなと教えます。

信長が馬に乗って帰ろうとしたとき、
日吉は「家来にしてくだされ」と志願します。

もともとは日吉の父・弥右衛門は
信長の父・織田信秀に仕える足軽でしたが
戦の傷が元で、日吉が幼い頃に亡くなりました。
なので、信長が父に思えてならないわけです。
(実際は4歳年上の兄貴ぐらいなのですが(^ ^;;))

「日吉か……日輪の子ということか。大それた名じゃ」
信長は日吉を一瞥して、馬で帰っていきます。


正徳寺で信長と会見し、信長に肩入れした道三は
遺言状に、信長に美濃国を与えるとまで書かせましたが
子の斎藤義竜はそれを不服として道三に反旗を翻します。

信長は道三を救うべく援軍を出しますが、
時はすでに遅く、道三はあえなく最期を迎えたのでした。
道三という後ろ盾を失った信長は、
未だに尾張統一を果たせないままでした。


弘治3(1557)年11月、
清洲城 (愛知県清須町一場)──。

信長が不治の病と聞き、信行が見舞いに訪れます。
信長、信行、お市の母である土田御前は
気性の激しい信長を嫌って信行に肩入れしているので
本当に病なのか不安で不安で仕方ありません。

信長は、病気ではありませんでした。

信長は、信行の所業を責め立てます。
信行が裏で、信長に謀反を仕掛けようとしていることを
柴田から聞いたわけです。

──誅殺。

現れた信長に母は「鬼!」と睨みつけますが
信長は全く動じません。
「この世には父と子、母と子、兄弟姉妹、
 そのようなものは一切ない!」

天地に我ひとり、とつぶやいて出て行きます。

歩いてくる信長の姿を見て
雪降る中を庭で控えていた日吉は
信長のために草履を揃えます。

足を入れた信長は、草履が生ぬるいことに気づき
尻に敷いたか、と日吉を蹴飛ばしますが、
日吉の答えは意外なものでした。
「抱いておりました!」

氷るような日だったので
草履を胸に抱いて温めていたそうで、
もし許せないのならお斬り下さい、と頭を下げる日吉に
「今日から小者頭をせい」と信長は命じます。

ずっと日吉のことを気にしていた前田犬千代は
日吉の肩を叩きながら、度胸あるな、と笑います。


さて、馬を連れての日吉の凱旋です。

道の普請に狩り出されていた小竹は
日吉を一瞥し、特に反応はありませんが、
母は日吉を力一杯抱きしめ、出迎えます。

生家に戻った日吉ですが、
義父の竹阿弥はサルがいることが気に食わず
サルも竹阿弥を父と思っていないので
竹阿弥の子である小竹と大げんかになります。

「オレはなぁ、城持ち大名になるンだ!」
その日吉の一言に、家族がみんな大笑いですが
日吉はいたって真面目に言ったまでです。


雨の中を、日吉が帰っていきます。

見送りに出たなか。
「ウチのもンに見栄張らンでもええンだよ。
 世の中結局コツコツ真面目に働いたもンが勝つンだ」

もしかしたら城持ち大名になれるかもしれね、と
言い出したなかに、ふてくされたままの日吉。

しかし、日吉が生まれた時に
日輪が口の中に飛び込んできたエピソードを語り、
だから日吉と名付けたんだわ、と打ち明けます。

確かに信長も日輪の子、太陽の子、と言っていました。
大はしゃぎする日吉となかです。


清洲に戻ってきた日吉は
一足早く織田の家来になっていたがんまくと再会します。

小者を飛び越しての小物頭に有頂天になっていた日吉でしたが、
今川奉公時代には小者だったがんまくは、脇差しを献上したら
織田家では足軽として取り立ててもらえていました。

そんながんまくが、日吉に
女の裸、しかも天女の裸を見せてやると
屋敷の湯殿を覗きに行きます。

そこに現れたのは、お市でした。
まさに天女の裸です。

お市が信長の妹と知った日吉は
殺されるぞ、と覗きをやめようとしますが
でも日吉の目は、しっかりとお市の肌を捉えていました。

そんな至福の時を切り裂いたのは、
後に前田犬千代の妻となるおまつでした。
薙刀を持っておまつがそっと近づいて、
隠れていたがんまくに気づき、追いかけて行きます。

つづいて現れたのはおねです。
おねに気づかれ、追いかけ回される日吉ですが
木の上に逃げた日吉を見て、おねはつぶやきます。
「あなたは……サル殿、ですね」

追い詰められた日吉ですが、
お市の裸を見に来たことを正直に白状すると
「見てどうするつもりだったのです?」
「見ていかがでございました?」と聞いていきます。

日吉の答えを聞いていると、おねは
薙刀で構えているのが何だかバカバカしく思えてきて
おねは日吉をそっと逃がしてくれます。

大笑いするおね。

日吉は、そんなおねに胸を撃たれたような衝撃を受けます。
「ユメ……ステネエ」

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