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2017年1月20日 (金)

プレイバック秀吉・(04)黄金兄弟

ブロックのスキマ。橋と橋のスキマ。
家具のスキマ。ホームと電車のスキマ。
地盤沈下によるスキマ。脳にできたスキマ。
ゴキブリが好むスキマ──。

世の中にすき間と呼ばれるすき間は数あれど
戦国時代、お城の石垣作りには
命取りにつながる危険なすき間がありました。

当時の石垣の積み方は
自然石をそのまま積み上げる「野面(のづら)積み」。
しかし問題はそのすき間です。
このままでは城の崩壊や敵兵の侵入につながります。

そこで、すき間の一つ一つに小石が埋められていたのです。
安土桃山時代には、一つ一つの石を人工的に加工する
「打ち込み接(は)ぎ」へと変わり、
すき間の数は格段に減ります。

やがて、すき間がなくなるのは江戸時代、
「切り込み接(は)ぎ」という積み方ができてからのこと。

石垣の積み方ひとつとっても、
細心の注意が必要だったこの時代。

さて、秀吉の三日普請の運命は──。


清洲城──。

石垣修理の指揮を任された木下藤吉郎秀吉は
それに狩り出されている人夫たちを集め
ひとりひとり説得して当たります。

しかし人夫たちは、石垣修理を3日で
できるはずがないと賛同するはずもありません。
話にならない、と人夫たちは帰ろうとしますが
それを秀吉は必死に押しとどめようとします。

まぁ、結婚初夜に家を飛び出して、
清洲城で3日普請と大風呂敷を広げてしまった
ツケなのでしょうか。

焦っていたのは何も秀吉だけではありませんで、
織田信長も、美濃攻略に手こずって
家臣たちも焦りの色を見せ始めていました。


美濃国も、信長との戦が始まれば
国内はどこも火の海になってしまうでしょう。
竹中半兵衛は、越前で光秀と一緒に過ごすことを勧めます。

明智光秀の母・美は、嫁のひろ子が胸の病で
倒れたとの知らせを受けたこともあり、越前に向かいます。


信長が今川義元を桶狭間の合戦で破ったこともあり
清洲城下には京や大坂から物がたくさん集まっていました。
そんな城下町をとぼとぼ歩きながら、秀吉は
金の工面を考えていました。

そんな時、出店で小竹がある商人と
茶碗の買い値を競っていました。

「45文」「48文」
「ご、50文」「53文」
「ご、56文」「59文」
「ええい、60文!」「63文」

小竹としては、父・竹阿弥への土産にしたかったのですが
どうやら商人が競り勝ったようです。

茶碗を包んでもらったその商人は、去りしなに
不思議なことをつぶやきます。
「信長は茶道具を好むらしいが、
 この茶碗、10貫文ほどで買うやろか?」
(※10貫文=およそ150万円)


家に戻った秀吉と小竹。
もちろん、おねはプンプンです(笑)。

秀吉は、遊女のいる店に人夫たちを連れていき
思いきり遊ばして気持ちよく
仕事をしてもらおうと考えています。

ま、遊女のいる店ということで
おねはさらに機嫌を損ねます。
3日で普請ができなければ切腹なのだ、と脅しても
できぬ約束をするからでしょ、と他人事です。

ま、ま、まぁ……と仲介に入った小竹。
秀吉が頭を悩ませているのは銭の問題と分かっています。
ただ、兄にその全てを任されると困るのですが
「小竹、頼んだぞ!」と言われれば、何も言い返せません。


その夜、清洲城に戻った秀吉は
昼間見た商人が信長と対面しているのを目撃します。
信長が下座で、その商人に平伏しているのです。

その商人は、自らを「千 宗易」と名乗ります。

宗易は、信長から依頼された鉄砲1,000丁を
今井宗久に手配することを約束します。
そして、あの63文で買った茶碗を
信長に差し出したのです。

「いくらで?」
「いくらでも」
「100貫……100貫ではご不満か」
「いいえ。信長様のお心のままに」


さて、同じ時のその遊女屋です。

秀吉不在の中、小竹が人夫たちに酒を注ぎ回り
酒を注がれて飲まされて、のくり返しです。

おもむろに立ち上がった小竹は、酒の力もあってか
思い切って宣言します。
修復する場所を10区間に分け、早くできた組から
賞金10貫、8貫、5貫、4貫、3貫!


その翌日から、今までのそれがウソのように
石垣修理がはかどるはかどる。
皆が皆、賞金一等を目指して頑張ります。

秀吉ももちろん加勢して手伝いますが
どちらかというと、邪魔になっているかも(笑)。
工事は夜になっても続けられ
夜にはおねたちが握り飯をふるまってくれます。

さらに工事は続き、ついに夜明けです。
3日目の朝、ようやく石垣が直りました。


普請完了の報告に城に上がるのですが、
千 宗易から買った茶碗について
63文で買ったものなどと、秀吉はついうっかり
信長の耳にいらぬ情報を流してしまいます。

たちまち表情が曇る信長。
家にて控えておれ、とだけ言い、
部屋に引っ込んでしまいます。

信長が100貫で買ったのは、その茶碗ではなく
千 宗易その人を買ったのです。
秀吉には、そういったことがまだ分かりません。
期待していた褒美ももらえず、ひどく落ち込みます。


秀吉は足軽頭と偽り、馬に乗って家来を4人つけて
中村へ小竹を迎えに行きます。

秀吉が帰った途端、
自分の茶室もどきにこもってしまう竹阿弥ですが、
秀吉は竹阿弥に手をつき頭を下げ、
小竹をくれと頼みます。

道の普請から戻った小竹を、秀吉は説得し続けます。
戦だけが武士の仕事ではなく
帳面をつける仕事もあり、銭を扱う仕事もある、と。
小竹は一瞬、おっ? という表情をしますが、
父親の顔を見たら、その気持ちもたちまちしぼみます。

「お前には、夢、ないのか」
竹阿弥がつぶやくと、大粒の涙を流し始めまして
家族がみな顔を見合わせます。

父親の許しも出たことだし、母も背中を押してくれるし
妹も武士が似合ってると言ってくれているのに
それでも小竹は、武士にはならねえと聞きません。
「小竹はおみゃあと違って頑固だわ!」

そこに、おねが秀吉を追いかけてきました。
信長から、3日普請の褒美として
足軽組頭への昇格と50貫加増、
すぐに美濃に来いとの知らせを持ってきたのです。

「よかったなぁ、あんちゃん!
 嘘がホントになったじゃねえか」
足軽頭になったとウソをついていたの、
小竹にはバレバレだったんですね(笑)。

秀吉はダメ押しに、50貫のうち10貫を小竹に与え
名前を「小一郎」と名付けてしまいます。
侍なんかなんねえぞ! という小竹の声は
だんだんとしぼんでいきます。

小竹改め小一郎、のちの大納言豊臣秀長は
このとき誕生し、家族に別れを告げて
秀吉の家来となりました。


3年後・永禄7(1564)年の冬──。

蜂須賀小六の屋敷に乗り込んだ秀吉です。

小六と会ったのは3年ぶりで
秀吉としては大きくなった、出世したと
懐かしい話に花を咲かせたかったのですが、
いきなり縄でしばられます。

そして秀吉に槍を向けるがんまくが。
「がんまく? オレは石川五右衛門だッ」


脚本:竹山 洋
堺屋 太一「秀吉」「鬼と人と」「豊臣秀長」より
音楽:小六 禮次郎
題字:森繁 久彌
語り:宮本 隆治 アナウンサー
──────────
[出演]
竹中 直人 (秀吉)
沢口 靖子 (おね)
高嶋 政伸 (小竹)
赤井 英和 (がんまく)
──────────
市原 悦子 (なか)

村上 弘明 (明智光秀)
斉藤 慶子 (吉乃)
細川 直美 (さと)
中村 あずさ (おまつ)
篠田 三郎 (丹羽長秀)

大仁田 厚 (蜂須賀小六)
高松 英郎 (林 佐渡守)
段田 安則 (滝川一益)
──────────
野際 陽子 (美)
中尾 彬 (柴田勝家)
──────────
仲代 達矢 (千 宗易)

古谷 一行 (竹中半兵衛)
財津 一郎 (竹阿弥)

渡 哲也 (織田信長)
──────────
制作統括:西村 与志木
演出:黛 りんたろう

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