2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

バックナンバー

お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

無料ブログはココログ

« 見せかけの少なさ | トップページ | 方向幕考(91)改 »

2017年2月28日 (火)

プレイバック秀吉・(15)どくろの盃

小谷城のふすま絵をお市が寄贈して作ったと伝えられる屏風。
その優しい色彩は、お市の人柄をしのばせる。

滋賀県湖北町にある小谷山。
ここに、浅井家の居城、難攻不落の山城として知られた
小谷城がそびえていた。

今は、礎や土塁が残るだけで、
周りの「血原」「血川」という地名に
戦の痕がしのばれる。

この小谷城で、お市は命を懸けて兄・信長と戦った。
しかし秀吉は、お市とその子どもたちの命を
何としても助けたかったのである──。


天正元(1573)年8月末、
羽柴秀吉はお市と子どもたちを小谷城から救出。
織田信長と対面させます。

浅井長政は、嫡男万福丸を
立派に育ててくれるようにと秀吉に預けたのですが、
戦の掟は曲げられぬ、と信長は万福丸の殺害を命じます。

一度は抵抗するものの、
信長に睨まれたら何も反論できない柴田勝家は
万福丸を抱き上げ、館の外に連れ出します。

信長が何としてもお市を小谷城から救出させたかったのは
裏切り者の長政の元から一刻も早く連れ戻したかったわけで、
そのために秀吉は、長政とともに果てるというお市を
説得するために万福丸の命を助けることを条件にしたのです。

ただそれも、元はといえば織田と婚姻関係を結ぶにあたって、
浅井家と長年のつながりがある朝倉家を勝手に攻めないという
約定があったのにもかかわらず、信長はそれを破って
浅井に何の断りもなく朝倉を攻めたことが発端なのです。

それを主張するお市に、
信長は静かにこの場で自害せよと告げます。

懐刀を取り出そうとするお市を、秀吉は必死に止めますが、
そこに、足取り重い勝家が戻ってきます。
「万福丸さまのお命、この勝家が……武門の倣いじゃッ」


今回の働きで長政の旧領小谷城を与える、と言う信長に
褒美は要りませぬ、不快至極と抵抗する秀吉ですが、
信長の顔色をうかがって、仕方なくもらうことにします。

ただ、横で聞いていたおねは、伝えに来た滝川一益に
「おねは怒っていた」と伝えてくだされ、と伝言します。

仮に秀吉が小谷を統治したとしても、
長政をああいう形で失ったことは、
今後の統治に支障を来たし
国造りに大きな影響を及ぼす可能性があるのです。

一益が慌てて帰り、おねは秀吉に微笑みかけます。
こんな状況で褒美を受け、信長の疑心を招くより
今の感情を素直に表に出した方が、信長は笑って
許してくれるはず、というおねの見方なのです。

ともかく、夢と見た城持ち大名になれるのです。
おねは必死に、秀吉の気持ちを盛り立てて
バンザイ! バンザイ!! と明るく振る舞います。


毛利家を頼っている足利義昭を
実際に毛利家に引き渡すために
秀吉は毛利家の窓口・安国寺恵瓊と対面します。

秀吉は、義昭が足利将軍家の血を引いたばっかりに
人に担がれ、裏切られた運のなさを嘆き
毛利家で穏やかに暮らさせてやってほしいと頭を下げます。

恵瓊は、秀吉の説得と義昭の涙にほだされて
毛利家に迎える用意を始め、後に引き取ることにします。
義昭は3年後、毛利家に身を寄せることになりました。

この時恵瓊は、信長の世は長くは続かず
いずれコロッと命を落とすだろうとバッサリ切る一方で
秀吉を「さりとてはの者」
=なかなかの切れ者、と評します。


突然、信長は坂本城を訪れ
明智光秀に杯作りを命じます。
朝倉義景、浅井久政、浅井長政の髑髏で、です。

よし子は「えっ」と顔を曇らせますが
美は、今回の悪逆非道を自分1人がかぶるため、と
冷静に分析します。


城持ち大名になった秀吉は、
尾張中村へ家族を迎えに行きますが、
継父・竹阿弥は、なかや小一郎の説得にも応じず
中村から動こうとしません。

なので、竹阿弥以外の家族で
小谷城へ引っ越しです。

なかは、浅井からそのまま秀吉の家来になった者たちに
秀吉は残虐な男と思われているが、そうではなく
鬼のような信長にくらいついて万福丸助命を請うほど
本当は優しい男なのだと訴えます。

おねも小一郎も、そして秀吉も
涙を溜めてなかを見つめます。


天正2(1574)年正月。
年始挨拶を受ける信長は、非常に上機嫌であります。

お市に「杯をとらす」という信長は
森 蘭丸に杯を持って来させます。
布を広げれば、出てきたのは金泥が塗られた髑髏です。
お市や秀吉は目を背け、光秀は髑髏を見据えます。

信長に怒鳴られ、次々と杯をあおる家臣たちですが
秀吉に長政の杯が回ってきたとき、たまらず
お一人でお苦しみあるな、と信長に言います。

そして、杯を髑髏に戻し、お市に渡します。
お市はそれを受け取ると、胸に抱いて大泣きします。


脚本:竹山 洋
堺屋 太一「秀吉」「鬼と人と」「豊臣秀長」より
音楽:小六 禮次郎
題字:森繁 久彌
語り:宮本 隆治 アナウンサー
──────────
[出演]
竹中 直人 (秀吉)
沢口 靖子 (おね)
高嶋 政伸 (小一郎)
細川 直美 (さと)
──────────
市原 悦子 (なか)

村上 弘明 (明智光秀)
有森 也実 (ひろ子)
斉藤 慶子 (吉乃)
頼近 美津子 (お市)
川上 麻衣子 (おかつ)
田村 英里子 (たま)
篠田 三郎 (丹羽長秀)

玉置 浩二 (足利義昭)
段田 安則 (滝川一益)
松岡 昌宏 (森 蘭丸)
高松 英郎 (林 佐渡守)
中尾 彬 (柴田勝家)
──────────
中条 きよし (安国寺恵瓊)
大仁田 厚 (蜂須賀小六)
渡辺 徹 (前田利家)
野際 陽子 (美)
──────────
仲代 達矢 (千 宗易)

古谷 一行 (竹中半兵衛)
財津 一郎 (竹阿弥)

渡 哲也 (織田信長)
──────────
制作統括:西村 与志木
演出:柴田 岳志

« 見せかけの少なさ | トップページ | 方向幕考(91)改 »

NHK大河1996・秀吉」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 見せかけの少なさ | トップページ | 方向幕考(91)改 »