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2017年6月30日 (金)

プレイバック秀吉・(49)夢のまた夢 [終]

京都東山。
秀吉の墓・豊国廟は明治になって再建された。
徳川時代、豊臣家に由来する社は
影も形もなく壊されたからである。

500段を数えるこの石段の頂上に、
秀吉はひっそりと眠っている。
かつての華やかな生涯もまた、夢のまた夢である──。


脚本:竹山 洋

堺屋 太一「秀吉」〜夢を超えた男〜
     「鬼と人と」
     「豊臣秀長」 より

音楽:小六 禮次郎

テーマ音楽:NHK交響楽団
指揮:大友 直人
演奏:ダット・ミュージック

題字:森繁 久彌
語り:宮本 隆治 アナウンサー


時代考証:小和田 哲男
風俗考証:二木 謙一
建築考証:平井 聖

衣裳考証:小泉 清子
所作指導:猿若 清三郎
茶道指導:鈴木 宗卓
    :秋山 宗和

殺陣武術指導:林 邦史朗
芸能考証:野村 万之丞
 ─────
撮影協力:岩手県江刺市
    :西本願寺

──────────

[出演]

竹中 直人 (秀吉)

沢口 靖子 (おね)

深浦 加奈子 (とも)

中村 あずさ (おまつ)


松 たか子 (淀)

三国 一夫 (秀次)

小西 博之 (小西行長)

ビート キヨシ (長助)

高瀬 春奈 (お福)

川上 麻衣子 (おかつ)

──────────

西村 雅彦 (徳川家康)

玉置 浩二 (足利義昭)

渡辺 徹 (前田利家)

高杉 亘 (加藤清正)
松田 敏幸 (福島正則)

若林 晋太郎 (拾い(秀頼))
福島 珠美 (侍女)
勝山 さゆり (侍女)

市川 法由 (近習)
小谷 欣也 (近習)
内藤 義和 (近習)
田中 美穂 (侍女)
湯本 香織 (侍女)

緑川 崇 (小姓)
田中 圭 (小姓)
 ─────
芦沢 孝子 (方言指導)
山崎 海童 (方言指導)

楽劇わざおぎ塾
劇団ひまわり
丹波道場

──────────

宍戸 錠 (本多正信)


真田 広之 (石田三成)

──────────

制作統括:西村 与志木

美術:深井 保夫
技術:林田 茂男
音響効果:岩崎 進
記録編集:阿部 格

撮影:熊木 良次
照明:小野寺 政義
音声:加村 武
映像技術:太田 司
美術進行:諏訪 公夫

演出:黛 りんたろう


文禄4(1595)年 春──。

座敷で豊臣秀吉と足利義昭が蹴鞠をして遊んでいます。
ふたりとも年老いて、ちゃんとした蹴鞠のように
ポーンポーンとはいきませんが(^ ^;;)

とはいえ、二人の会話はおねのことでありまして、
おねは機嫌が良くなく、
突然カーッとなって怒り出したりするようです。
秀吉との祝言以来、初めてのことであります。

もう疲れたと、出家するとまで口走るほどです。


2人目の子、お拾いを産んでからというもの
おねとの距離がいっそう遠のいている淀が
思い切っておねの元を訪ねたのは、そんな時でした。

淀は、自分のことで苦しんでいるのでしょう、と
頭を下げますが、淀のことで悩んでいるのではありません。

秀吉の顔を見るとわけもなく腹が立ち
淀のことを喚き散らすと困った表情を浮かべ
うるさい、と怒鳴られ……。

「あなたは若い、美しい。うらやましい……」
淀の顔を見て、おねは涙を浮かべます。


数日後、徳川邸には石田三成が訪問しています。
太閤豊臣秀吉から、大坂城に出仕せよとの命です。

そう命じられたのは実は家康だけではなく
本多正信も前田利家も豊臣秀次も小西行長も、
そしておねや淀、お福、おかつといった女たちも同じです。

秀次は、関白職にある自分のことだろうと
疑心暗鬼になっています。
秀吉は秀次の関白職を秀頼に与えたいのだろう、と
そう思っているわけです。

それを三成に問いつめると、襖がパッと開き
満開の桜の木が──。

「花を愛で候え、酒を呑み候え……」
秀吉が、まるで花咲か爺さんのように
花びらを散らしてもてなします。


今日が、おねとの35回目の結婚記念日なのです。

秀吉は、おねと初めて出会い、
おねが自分を受け入れ、
祝言を挙げた日のことを思い出します。

一夜城の褒美がなかったことに秀長が激昂し
信長にもらったのが棗(なつめ)1個だったことを
悔しがる秀吉ですが、おねはそれも優しく受け止めました。

「秀吉を信じることだがね。
 あンたの仏は秀吉、秀吉の仏はあンた」
なかの大笑いの声が、おねの心を満たしてくれました。

こうして無事にこの日を迎えられることに感謝しての
秀吉主催のお花見なのです。


宴が終わり──。

眠っていた秀吉が目を覚ますと、
あれだけ大勢がいた座敷には一人もおらず。

おい……皆の衆……どこ行ったんだ?
おね……三成よ……又左よ……。

母ちゃんよ……わしはまこと日輪の子かの?
このわしが日輪の子じゃと申したは、ありゃ嘘じゃろ?
嘘言うて、アホな子を励ましてくれたんじゃろ?
親じゃの……。

お袋さまよ……辞世ができ申した。

露とおち
 露と消えにし 我が身かな
  浪花のことも 夢のまた夢

すると、大坂城の座敷が
いつか見た尾張中村の真っすぐに伸びる一本道に。

秀吉は、その先に輝く太陽に向かって
一直線に走って行きます。


──完──

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