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2017年9月 3日 (日)

大河ドラマおんな城主直虎・(35)蘇(よみが)えりし者たち

井伊直虎は、人を殺す夢で飛び起きます。
そこに、方久が飛び込んできました。
「気賀が……徳川に襲われました!」

ハッとした直虎は、着の身着のままで走って出て行きます。

堀川城に着いて、直虎が目にしたものは
見るも無惨な、崩された城と無数に倒れる遺体でした。
直虎は、気賀に城を立てたことをひどく後悔します。
それでも、ぬかるみに足をすくわれながらも生存者を捜します。

ふと足元に、かつて自分が使っていた水筒を発見した直虎。
視線の先には、龍雲丸が倒れています。
胸に耳を当てると、かすかに呼吸音が聞こえてきます。
「和尚さま! 生きておる者が……おりましたッ」

龍潭寺に龍雲丸を運び込んだ直虎たちは
湯を沸かし、ありったけの薬草を運び込ませて
全員で龍雲丸の手当てに当たります。

湿布を作っては取り替え
薬が出来ては飲ませようとしますが、
意識のない龍雲丸は飲もうとしません。
直虎は、口移しで薬を無理に飲ませます。

「戻って来い……戻ってきてくれ……」
直虎の必死の看病が続きます。


気賀がどうしてこのようなことになったのか
瀬戸方久から話をひととおり聞いた南渓和尚は絶句します。
徳川の苛烈なやり口は方々に恐怖心を与え
浜名の雄・大沢基胤は、ついに徳川に下ります。

助けてくれと叫ぶ気賀の民百姓まで射殺した
酒井忠次の強引なまでのやり口は
徳川家康には酷すぎて理解できるものではありませんで、
ムッとしたまま、口を閉ざしてしまいます。


今川から派遣され、今度の戦で
討ち死にした井伊家目付の鈴木重時に
歌声のような経を上げていると、
龍雲丸はフッと意識を取り戻します。

一同、ホッと一安心です。


家康は常慶を呼び、今川へ派遣します。
今川と和睦したい、と。

今川氏真と再会した家康は
自分は戦がしたくて続けているわけではないと
和睦の決心に至った理由を伝えます。


川名の隠し里に匿った井伊の者たちから
直虎に宛てて手紙が送られてきました。

なんでも川名では、始めこそ
小野政次を失った衝撃が強かったのですが、
今では不謹慎ながら政次のモノマネなんかはやっているようで
それを読みながら、直虎はプッと微笑みます。

「なんじゃ、但馬は生きておったのか」
みなの中にも、虎松さまの中にも、
しぶとく生き続けましょう、と
手紙を届けた中野直之は語りかけます。


方久は頭を丸め、お坊さんになっています。

たとえ金儲けになるとはいっても、もう戦道具を売るのを止め
今度は、人を助ける薬を商うために
昊天に弟子入りすることにしたわけです。

で、頭は? と問われ、どうするか考えた龍雲丸は
直虎らが見ていない隙に堀川城へ向かいます。

意外に体力を使い果たしてしまった龍雲丸は
そこでぐったりと倒れてしまうのですが、
龍雲丸を探して城に来た直虎に助けられます。

堀川城に誰かが戻って来ているような気がして
来てみたわけですが、誰も戻ってきていません。
いつも、悪運強い龍雲丸だけが助かってしまうのです。

それは直虎も感じていることでありまして、
今回も政次ではなく、役立たずの自分が生き残ったことに
悲しさと同時に腹立たしささえも感じます。


家康のアドバイスもあり、氏真は北条に移ることにします。

重たく堅い鎧を着せられているような感じだった氏真は
肩が軽くなり、表情もかなり和らいでいます。

こうして氏真がいた掛川城には家康が入り
遠江全域は家康の支配するところとなります。

しかし、徳川の掛川入りで怒り狂う御仁がひとり。
武田信玄です。
「おのれ……」


作:森下 佳子
音楽:菅野 よう子
題字:Maaya Wakasugi
語り:中村 梅雀
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[出演]
柴咲 コウ (井伊直虎)
柳楽 優弥 (龍雲丸)
財前 直見 (祐椿尼)
市原 隼人 (傑山)
ムロ ツヨシ (瀬戸方久)
山口 紗弥加 (なつ)
高嶋 政宏 (本多忠勝)
嶋田 久作 (大沢基胤)
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尾上 松也 (今川氏真)
阿部 サダヲ (徳川家康)
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松平 健 (武田信玄)
小林 薫 (南渓和尚)
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制作統括:岡本 幸江・松川 博敬
演出:渡辺 一貴


◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆

NHK大河ドラマ『おんな城主直虎』
第36回「井伊家最後の日」

デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜

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