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2017年11月10日 (金)

プレイバック葵 -徳川三代-・(38)宇都宮釣天井

お江:
「将軍家に世継ぎ生まれざる時には
尾張家・紀伊家より将軍を立てるべし」と
これが家康公のご遺命じゃな?

水戸光圀:
仰せの通り──。

お江:
しからば、忠長の身分はどうなる?
もし三代家光が子を得ざれば、弟の忠長をもって
四代目を継がせるのが筋道ではあるまいか?

水戸光圀:
そは家康公のご本意ならず。
将軍の座にかのうは、将軍家・尾張家・紀伊家の
“御三家”の嫡男のみにござり申す──。

お江:
長子相続か?

水戸光圀:
御意にござります──。

佐々介三郎:
あの……お言葉ながら“御三家”とは
尾張家・紀伊家・水戸家と心得まするが?

水戸光圀:
さにあらず。水戸家を御三家に加えて
将軍家を別格扱いにしたのは後の世のことだ。
もっと勉強せい──。

佐々介三郎:
ははっ。

お江:
例えば、家光が忠長に譲ると言うてもダメか?

水戸光圀:
恐れながら、後陽成天皇も後水尾天皇も弟君への御譲位を
お望みでございましたが、幕府はこれをはねつけました。
はねつけましたからには、
忠長公の将軍家ご相続もあり得ませぬ──。

お江:
あい分かった。

安積覚兵衛:
恐れながら、五代将軍綱吉公は四代家綱公の弟君にござります。

水戸光圀:
だからその時は大もめにもめたのじゃ。

安積覚兵衛:
大もめにもめた、とは?

水戸光圀:
たわけ。先のことを申すな!


元和8(1622)年3月。

お江は徳川秀忠に、17歳に成長した次男徳川忠長が
いつになったら駿府城をもらえるのかと催促します。

正三位に叙任された徳川家光、
尾張の徳川義直は従三位、紀州の徳川頼宣も従三位、
水戸の徳川頼房でさえ正四位下を賜るというのに
忠長が従四位下というのは納得できないわけです。


4月17日、秀忠が徳川家康七回忌精霊のため
日光東照社に参詣したときのこと。

宇都宮城に不審の儀これあり、
宿泊はお見合わせあるべし、と
家臣の奥平からの注進があります。

正純が!? と秀忠は表情を変えて書状に目を通します。
つまり本多正純に逆臣の疑いがある、というのです。
秀忠は宇都宮は経由せず、お江が急病ということにして
西街道を使って直接江戸に戻ることにします。


江戸城に戻った秀忠は、
宇都宮城について極秘の調査を命じます。
ただ正純には変わった様子もなく
ことさらにお江の容体を案じていたそうです。

藤堂高虎は、讒言ではないのかと謀反そのものを疑います。
奥平家は大久保家と昵懇の中であり、大久保忠隣失脚の際は
正純の陰謀だと騒ぎ立て、恨みをもっていたようです。

宇都宮城主本多正純はこの時58歳、
家康存命の時には、父本多正信とともに天下の大事小事を
ことごとく取り仕切り、揺るぎない権勢を誇りつつも
代替わりで次第に凋落し、尊大な態度を憎む者も多く。


5月、秀忠は江戸城本丸改築のため西の丸へ移り
家光は姫路城主本多忠政の屋敷を仮住まいとしていました。
仮住まいでは、家光は鉢に入った金魚を一日中眺め
悪友水戸頼房とともに夜の江戸の町を徘徊しています。

秀忠の後継については、諸大名は兄の家光よりも
弟の忠長の方に向いている風潮が見受けられます。

それは、忠長の乳母が土井利勝の妹であったこと、
家光が女性嫌いで鷹司家との婚礼も日延べしているゆえに
いずれ家光は廃嫡されるのではないか、と
噂されていることなどがあげられます。

天海大僧正は、あくまで例え話として
家康は若年の秀忠に将軍を継がせて
自らは大御所として政治の舵取りを行った話をし、
家光に早めに将軍を継がせるのが大事だとアドバイス。


9月15日、家光の具足始めの儀が行われました。
介添えは、賤ヶ岳七本槍の加藤嘉明が務めます。

そのころ、当主が亡くなってお家騒動が起き
幕府の介入で落着させていた山形城の最上家ですが
幕府の命令にも関わらず両派が反目し合っており
しびれを切らした秀忠は最上家を改易します。

宇都宮城お成り御殿造営の際に工事に携わった
大工たち100名が口封じのために
密かに殺害されたということが判明し、

その山形城受け取りに正純を差し向け
10月1日、山形滞在中の正純は幕府から糾問を受けます。
有名な宇都宮釣天井事件であります。

秀忠が泊まる予定であった寝所の天井が落下する仕掛けだとか
湯殿の床がすっぽりと抜け、
その下には刀がずらりと並べられていたとか、
そういったものは真っ赤な偽りだったとしても、

正純の謀反に動機が全く見えず、
恐らくは奥平家の恨みを買っての計略
もしくは土井利勝の陰謀にはまったものと思われます。

すなわち、大久保忠隣が家康の命でキリシタン寺院の
破壊を行っている間に小田原城を召し上げられましたが、
今回、正純が山形城に赴いている間に宇都宮城を召し上げられました。
仕返しを食ったわけです。

こうして正純は宇都宮155,000石を没収され
出羽国に流されました。


10月8日、越前北ノ庄城主・松平忠直の家臣である本多成重が
土井利勝に面会を求めて江戸城までやってきます。
忠直は秀忠の兄・結城秀康の嫡男なので、秀忠の甥っ子です。

成重曰く、もはや万策尽きた、と──。

幾多の家臣たちが江戸参勤を諫言し
その度にお手打ちにあってきまして、
もはや忠直は常人ではなく、幕府の力をもって
取り締まるより他に道がない、と成重は肩を震わせます。

その話を利勝から聞いた秀忠は、忠直に切腹を命じます。
忠直が秀忠の娘婿であろうが、一向に構いません。
身内だからと手加減しては、諸大名に示しがつかず
家光や忠長にもいい薬になるでしょう。

暴走する秀忠に、利勝は必死に
この件は自分にお預けを、と懇願します。
秀忠は、その必死さに口をつぐむしかありませんでした。


作:ジェームス 三木
音楽:岩代 太郎
題字:ジェームス 三木
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[出演]
西田 敏行 (徳川秀忠)
尾上 辰之助 (徳川家光)
田村 亮 (藤堂高虎)
渡辺 いっけい (本多正純)
不破 万作 (本多成重)
天宮 良 (井上正就)
──────────
中村 梅雀 (語り・水戸光圀)
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金田 龍之介 (天海大僧正)
林 隆三 (土井利勝)
岩下 志麻 (お江)
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制作統括:川合 淳志
演出:重光 亨彦

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