大河ドラマおんな城主直虎・(51-1)総集編第一章 これが次郎の生きる道
[新] (01)井伊谷(いいのや)の少女 〜男の名で戦国を駆け抜けた女の生涯〜
天文13(1544)年、遠江の国・井伊谷。のちに井伊直虎(柴咲コウ)という勇ましい男名で戦国の世を生き抜くことになる少女・おとわ(新井美羽)は、井伊家当主の父・直盛(杉本哲太)と母・千賀(財前直見)のもと幸せな日々を過ごしていた。おてんばなおとわの遊び相手は幼なじみの亀之丞(藤本哉汰)と鶴丸(小林 颯)。ある日、おとわに亀之丞との縁談話が舞い込む。当主の座を継ぐつもりだったおとわは最初戸惑うが、やがて亀之丞の妻として井伊家を支えていこうと心に決める。そんな折、亀之丞の父である井伊直満(宇梶剛士)が、主家である今川義元(春風亭昇太)に謀反の疑いをかけられ、駿府に呼び出され討たれてしまう。さらに今川は、亀之丞の首を差し出せとの命を下す。悩んだ末、井伊は亀之丞を逃がすことにした。
(02)崖っぷちの姫 〜おとわのまさかの秘策!〜
謀反人の嫡男として今川の追手に命を狙われる亀之丞を逃がすため、おとわはある秘策を思いつく。おとわの命がけの策が功を奏し、亀之丞は無事信州へと落ち延びる。井伊直満が謀反の疑いで殺されたことにより、以前から直満と対立していた小野政直(吹越 満)が今川家の目付として井伊家中の実権を握ろうとする。井伊直平(前田 吟)と重臣・中野直由(筧 利夫)は政直が今川と手を組んで直満を陥れたと疑っており、激しく反発する。しかしそんなことは気にもとめない政直は、さらに息子の鶴丸とおとわを夫婦(めおと)にし、井伊家の家督を継がせようと画策する。だが、亀之丞との夫婦約束を守ろうとするおとわは、小野家と結婚しなくてもよい方法はないかと考えた末、とんでもない奇策を思いつく。
(03)おとわ危機一髪 〜奇跡の生還なるか!?〜
鶴丸と夫婦になることを拒み、出家をしようとしたおとわの捨て身の策は、主家である今川義元の怒りを買うことになる。義元は忠義の証として、おとわを人質に差し出すよう直盛に命じる。井伊家存続のため苦渋の選択を強いられる直盛に南渓和尚(小林 薫)は、今川の怒りをしずめ、おとわの出家を認めさせて人質を免れることを約束し、おとわとともに駿府の今川館へ向かう。今川家の軍師・雪斎(佐野史郎)のもとを訪れる南渓。一方、南渓とは別で今川館へ出向いたおとわは、そこで寿桂尼(浅丘ルリ子)と対面。義元の息子・龍王丸(中川 翼)に蹴鞠(けまり)勝負を申し込み、龍王丸に勝利したことから「一女とわの出家をもって本領安堵とす…」というほうびをもらう。
(04)女子(おなご)にこそあれ次郎法師
おとわが今川に許され、無事井伊谷(いいのや)に帰ってきたことで、ほっと胸をなでおろす井伊谷の面々。本領安堵の条件としておとわは正式に出家することになり、「次郎法師」という名を与えられる。次郎とは井伊家の家督を継ぐ男子の名であった。翌日から兄弟子である昊天(小松和重)と傑山(市原隼人)による厳しい修行が始まる。一方、今川の目付となった小野政直は井伊家中における発言権をますます高めていた。そんなある日、政直の命を狙う北条の手の者が井伊谷にやってくる。それを知った直盛は、政直の命を救うかわりに、直満の所領の一部を取り戻す。陰での出来事など知る由もなく、禅僧の見習いとして明け暮れる次郎法師は、鶴丸の助言もあり、竜宮小僧として村人の役に立てることを始めるのだった。そして、九年の歳月が流れる。
(05)亀之丞帰る 〜成長した3人の新たな物語〜
天文23(1554)年春。成長した次郎法師(柴咲コウ)は僧としての修行を積みながら、行方知れずの亀之丞(三浦春馬)の帰りを待つ日々を過ごしていた。駿府では今川義元が武田・北条との縁戚関係を背景にいっそう権勢をふるい、いよいよ三河平定へと乗り出そうとしていた。この今川家の威光を笠に井伊家中での実力をさらに強めた小野政直は、嫡男・政次(高橋一生)と奥山朝利(でんでん)の娘を夫婦にし、その子を井伊家の後継者にしようと画策する。しかし小野家を毛嫌いする直平ら家臣たちはこれに猛反対。そんな中、突然政直が病に倒れ、まもなく息を引き取る。
武田・北条・今川家は三国同盟を締結。それを機に、身を隠していた亀之丞が井伊谷に帰還する。次郎は、成長した亀之丞との再会に心躍るが、出家した身であると思いを飲み込む。そんな次郎に、亀之丞は「おとわと一緒になる」と告げる。
(06)初恋の別れ道
井伊谷への帰還を果たした亀之丞は、元服して井伊直親と名を改める。直親は次郎法師を還俗させて、自分の妻に迎えたいと願い出るが、政次はまず今川家に直親の帰還を許してもらうことが先決だとしてこれに反対する。実は次郎の出家は、今川による井伊の本領安堵の条件になっていたのだ。それでも夫婦になることを諦めきれない直親は、「おとわが死んだことにして、川名に身を隠し夫婦として暮らそう」と提案する。だが次郎は、井伊の行く末を案じ、直親の申し出を断るのだった。ほどなく、直親は奥山朝利の娘・しの(貫地谷しほり)との祝言を迎える。
(07)検地がやってきた
直親としのの祝言が無事執り行われ、祝賀ムードの井伊谷。小野政次と新野左馬助(苅谷俊介)の二人は駿府・今川館に出向き、改めて直親の帰還を認めてもらうよう願い出る。これに対して今川義元の出した交換条件は、井伊谷での大規模な「検地」の実施だった。井伊直平は自分の治める川名の隠し里に今川の検地の手が及ぶことを恐れ、怒りをあらわにする。川名は井伊家にとって最後の砦とも呼ぶべき土地であり、これを敵にさらすことは耐えがたい屈辱だったのだ。直親は川名の隠し里を隠し通すことを直盛に進言する。そして、今川の目付役である政次にも、そのことを頼む。だが、今川の検地奉行・岩松(木村祐一)は、隠し里の存在に気付いてしまう。政次の苦しい説明で何とかその場をしのいだ時、駆け付けた次郎法師が岩松の妻の命日を供養させて欲しいと願い出たこともあり、検地は穏便に終わる。
(08)赤ちゃんはまだか
直親と夫婦になって4年、しのはいまだ懐妊の兆しがないことを気に病んでいた。その様子を見かねた次郎法師は、政次に子を授かるための妙薬を買い求めてくるよう願い出る。その頃駿府では、今川義元が家督を息子の氏真(尾上松也)に譲り、尾張の織田攻めに向けて着々と準備を進めていた。直親はこの戦で初陣を飾りたいと直盛に参陣を申し出るが、跡取りがいないこともあり直盛からは留守居を命じられる。なかなか跡取りを授からない直親に側女(そばめ)の話しが持ち上がるが、しのの気持ちや次郎の働きもあり1年の猶予が設けられた。そしていよいよ、義元より尾張への出陣の命が下る。
(09)桶狭間に死す
今川義元に従い、尾張の織田攻めへと向かった直盛。父の無事を祈る次郎法師の元に思わぬ悲報がとびこむ。桶狭間で今川軍が大敗し、直盛も討ち取られたというのだ。負傷兵たちの手当てに次郎法師が奮闘する中、供をしていた奥山孫一郎(平山祐介)から直盛の最期の様子が語られる。一方、松平元康は空になった古巣の岡崎城に入城し、ついに今川家からの独立を果たす。そんななか井伊家では、しのの懐妊が判明、喜びの笑顔がこぼれる。同じ頃、政次が井伊家を乗っ取ろうとしていると疑う奥山朝利は、密かに政次を呼び出し、突然斬りかかる。驚いた政次は、とっさに朝利を斬ってしまう。
(10)走れ竜宮小僧
奥山朝利をもみ合いのすえ刺殺してしまった政次が次郎法師のもとを訪れる。次郎法師は手負いの政次を寺でかくまうことにする。父を討たれたしのは悲嘆にくれるが、小野家に嫁いでいた妹のなつ(山口紗弥加)の口から意外な事件の真相が語られていく。そんななか、しのと直親の間に待望の嫡男・虎松が誕生。政次は祝いの品として直満の所領を返上すると直親に告げる。一方、松平元康(阿部サダヲ)は今川家に反旗を翻すが、駿府に残された妻の瀬名(菜々緒)は窮地に立たされてしまう。次郎法師は瀬名の命乞いをするため今川館に赴き、寿桂尼と対面。しかし、折悪しく寿桂尼の孫が松平によって討たれたとの知らせが入り、瀬名には自害が申し渡される。
(11)さらば愛(いと)しき人よ
瀬名を救おうと取りすがる次郎法師の元に、松平元康からの使者が到着。人質の交換が行われる。桶狭間での大敗以降、衰退の一途をたどる今川家の跡を継いだ氏真と寿桂尼は、離反者の粛清に躍起になっていた。ある日次郎法師のもとに、元康からの御礼の品が届く。直親は今川家と手を切り、元康と手を組むことを決意する。ついに元康との密会を果たす直親だが、それは今川が仕掛けた罠だった。今川から井伊が松平と内通している証拠を突きつけられた政次は、内通の事実を認めてしまう。今川から呼び出しを受けた直親を救おうと、次郎法師は瀬名を頼るが拒否されてしまう。わずかな供を連れ駿府に向かう直親を、今川勢が取り囲む。
(12)おんな城主直虎
今川からの呼び出しに応じ、駿府へ向かった直親たち一行は、次郎法師の必死の祈りもむなしく、道中の掛川城下で今川勢に囲まれ討たれてしまう。しのは、こんな事態を引き起こしたのは次郎法師だと責めたてる。今川から嫡男・虎松の命も差し出すようにと命じられた井伊家。新野左馬助は今川氏真に虎松の助命を願うため、駿府へ向かうが、引き換えに今川が戦う戦地に兵を出すよう命じられる。これにより井伊は、直平、中野直由、左馬助を失ってしまう。ついに井伊家を継ぐ男児は幼い虎松のみに。そんな時、今川から虎松の後見となる命を受けたと、政次が帰還。政次が生きていたことに驚く井伊谷だが、南渓和尚が虎松後見にふさわしい人物を推す。その人とは、井伊直虎と名乗る次郎法師。ついに、おんな城主・直虎が誕生した!
作:森下 佳子
音楽:菅野 よう子
題字:Maaya Wakasugi
語り:中村 梅雀
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[出演]
柴咲 コウ (次郎法師)
新井 美羽 (おとわ)
三浦 春馬 (井伊直親)
高橋 一生 (小野但馬守政次)
杉本 哲太 (井伊直盛)
財前 直見 (千賀)
貫地谷 しほり (しの)
吹越 満 (小野和泉守政直)
宇梶 剛士 (井伊直満)
苅谷 俊介 (新野左馬助)
でんでん (奥山朝利)
筧 利夫 (中野直由)
市原 隼人 (傑山)
ムロ ツヨシ (あばら屋の男)
菜々緒 (瀬名)
山口 紗弥加 (なつ)
矢島 健一 (関口氏経)
井上 芳雄 (小野玄蕃)
木村 祐一 (岩松)
花總 まり (佐名)
星田 英利 (刀傷の男)
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春風亭 昇太 (今川義元)
尾上 松也 (今川氏真)
佐野 史郎 (太原雪斎)
阿部 サダヲ (松平元康)
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浅丘 ルリ子 (寿桂尼)
前田 吟 (井伊直平)
小林 薫 (南渓和尚)
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制作統括:岡本 幸江
プロデューサー:松川 博敬
演出:渡辺 一貴・福井 充広・藤並 英樹
本文のストーリーは、NHK公式ホームページ『おんな城主直虎』の
あらすじ欄よりそのまま引用しました。
なお、出演者名(敬称略)は総集編の出演ではなく、
該当期間の本編に出演し、ピンクレジットで紹介された方を
順不同で並べ替えたものです。
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