大河ドラマ西郷どん・(04)新しき藩主 〜赤山切腹! 別れの相撲〜
『お由羅騒動』──。
島津斉興は、嫡男島津斉彬を次の藩主に担ぐ一派を粛清。
大久保正助の父・大久保次右衛門は
日ごろから斉彬のためによい働きをしていると自慢していただけに
その累が及ぶのかどうか、本人も家族も不安だらけです。
恩師赤山靭負も切腹となり、
西郷吉之助はその処分の取り消しを求めて
斉彬の異母弟・島津久光に頭を下げて懇願してみますが
自分に何が出来る、と言ったまま屋敷を出て行ってしまいます。
西郷の、久光への期待は裏切られました。
赤山の弟、島津歳貞が西郷家を訪れ
兄の願い、ということで、吉之助の父・西郷吉兵衛に
切腹の時の介錯を頼む、ということでした。
そして、嘉永3(1850)年3月4日──。
赤山屋敷の庭先で、吉兵衛の介錯により切腹。
赤山が身に付けていた血染めの白装束を
吉之助は胸に抱いて、由羅を叩ッ斬る! と歩き始めますが、
吉兵衛は必死に止めます。
「赤山様のお志を無下にすッとか!? 我慢じゃ吉之助!!」
処罰は主要たる者にとどまらず、斉興の粛清はさらに続き
大久保家にも処分の沙汰が下ります。
次右衛門は喜界島へ島流し、その連座により
正助も城勤めを解かれ謹慎処分となりました。
連行される次右衛門の首根っこを掴み
吉兵衛は大久保家の庭に引き戻します。
幼なじみのケンカ仲間ですので、永久の別れとなるであろう友と
最後に相撲を取りたかったのです。
妻の福が夫を応援するのは当然として
吉兵衛の妻・満佐すらも次右衛門を応援していまして
それに気を取られた吉兵衛は次右衛門に投げられてしまいます。
次右衛門は笑顔で、流されていきました。
年が明けてすぐ、祝辞言上のために登城した斉興は
将軍徳川家慶に謁見。
その将軍から斉興に、茶器が与えられます。
茶器が下されるということは、
遠回しに言えば隠居勧告であります。
「今後は安んじて斉彬殿に任せられよ」
老中の阿部正弘に、表情一つ変えずに言われた斉興は
冷たい微笑を浮かべます。
斉興はしぶしぶと、本当にイヤイヤながら隠居届けを出し
斉彬は43歳にしてようやく薩摩藩主に就任しました。
斉彬藩主就任の知らせは、薩摩藩中を駆け回り
謹慎している正助の耳にも入ります。
「やったどー! 父上が喜界島から帰られるッど!!」
一同で赤山の墓前に揃い、手を合わせます。
みな、明るい表情です。
嘉永4(1851)年5月8日は
吉之助にとって、生涯忘れられない日となりました。
第11代薩摩藩主・島津斉彬がお国入りを果たしたのです。
いよいよ斉彬の時代がやってきました。
嘉永4(1851)年5月8日、
薩摩藩主に就任した島津斉彬が薩摩にお国入りを果たす。
明治10(1877)年9月24日、
西南戦争で西郷隆盛が討ち死にするまで
あと26年2ヶ月──。
(大河ドラマ『翔ぶが如く』では第2回「新藩主お国入り」付近)
(大河ドラマ『篤姫』では第3回「薩摩分裂」付近)
原作:林 真理子
脚本:中園 ミホ
脚本協力:三谷 昌登・小林 ミカ
音楽:富貴 晴美
タイトル映像・題字:L.S.W.F
語り:西田 敏行
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[出演]
鈴木 亮平 (西郷吉之助)
瑛 太 (大久保正助)
黒木 華 (岩山 糸)
桜庭 ななみ (西郷 琴)
北村 有起哉 (大山格之助)
高橋 光臣 (有村俊斎)
渡部 豪太 (西郷吉二郎)
堀井 新太 (村田新八)
塚地 武雅 (熊吉)
水野 久美 (西郷きみ)
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沢村 一樹 (赤山靭負)
藤 真利子 (大久保 福)
徳井 優 (山田為久)
青木 崇高 (島津久光)
小柳 ルミ子 (由羅)
藤木 直人 (阿部正弘)
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鹿賀 丈史 (島津斉興)
平田 満 (大久保次右衛門)
風間 杜夫 (西郷吉兵衛)
松坂 慶子 (西郷満佐)
渡辺 謙 (島津斉彬)
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制作統括:櫻井 賢
:櫻井 壮一
プロデューサー:藤原 敬久
演出:野田 雄介
◆◇◆◇ 番組情報 ◇◆◇◆
NHK大河ドラマ『西郷どん』
第5回「相撲じゃ! 相撲じゃ!」
デジタル総合:午後8時〜
BSプレミアム:午後6時〜
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