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2018年1月26日 (金)

プレイバック山河燃ゆ・(05)家族(ファミリー)

昭和11(1936)年3月・サンフランシスコ。
竜田丸がアメリカに無事に到着し
天羽賢治は数年ぶりのアメリカに興奮しています。

父・天羽乙七が港まで迎えにきてくれました。
「ただいま」


リトルトーキョーの天羽クリーニング店では
賢治を出迎える準備が着々と進められております。

母・天羽テルはご馳走をたくさんこしらえて待っているし
妹・天羽春子が造ったお手製のくす玉は
お客さんとしてきたアメリカ人の子どもが
いたずらで引っ張ってくす玉を割ってしまいます。

でも、なかなか帰ってきません。
それもそのはず、乙七と賢治を乗せた車が
途中でオーバーヒートを起こして故障し
車を押し続けているのですから。

途中で1軒の家を見つけ、水を分けてもらい
冷却水として車に入れて
ようやく家にたどり着くことができました。

春子もテルも、そして弟の天羽 勇も
みんなで賢治を出迎えてくれました。

乙七は、神棚に賢治の卒業証書を飾り
手を合わせています。

日本国籍を持つ乙七はアメリカに土地を持つこともできないので
二世の子どもたちに高等な教育を受けさせ、
アメリカ人として土地を持つことができるように
セッセセッセと働いてきたのです。


賢治を出迎えてくれたのは家族だけではありませんで、
畑中エミーもチャーリー田宮も、井本梛子も井本広子もです。

たいがい質問されるのは、
アメリカと日本とどちらが好きか? なのですが、
好き嫌い、良い悪いは抜きにして、
自分は日本人なんだと再認識したようです。

ただ、アメリカに骨を埋めるつもりでいるならば
日本人だ日本国籍だといったこだわりは捨てて
アメリカ人として生きていくしかないと
チャーリーは主張します。

ただでさえ“出稼ぎ野郎の日本人”(ジャップ)と
バカにされているので、賢治が言うような
二世が頑張って誤解を解いていけばいいというような
生優しいものではないわけです。


天羽 忠は、出国前に兄に言われたように
喫茶リラに三島啓介を訪ねます。
啓介と忠は、湯河原から東京まで車で帰った仲で
顔見知りでした。

そして啓介を通して三島典子に
“石打矢”を手渡します。
ただ、他に伝言はなかったようで
兄妹は少しガッカリしています。

芝離宮の弓道場に向かった典子は
さっそく、その石打矢を放ってみます。


賢治には、アメリカに帰ってきたら
インペリアルバレーに行ってみたいと思っていました。
現在のインペリアルバレーは誰も寄り着かない町ですが
生まれ育った場所を懐かしみたいようです。

梛子と一緒に実際に行ってみると
何もかもがなくなっていて、道路だけが残るのみです。
ただ、ふたりの脳裏には、確かに門があって
労働者が働いてという十数年前の光景が甦ってきました。


一方、リトルトーキョーでは
チャーリー田宮の父・田宮平九郎が殺されてしまいます。

「アメリカにやられた……」
それが父の最期の言葉でした。


続いて賢治の生まれた町に向かってみると、
ボロボロにはなっているものの、
建物はかろうじて残されていました。

幼い頃には大きく感じた家も、
大人になった今、とても小さく感じられます。
賢治には、とても不思議な光景です。

賢治がここを出発する時、
見送りにきた梛子がどこまでも追いかけてきてくれた
一本の道がありました。

そこに改めて立った今、ふたりはリトルトーキョーに戻っていきます。


山崎豊子 作『二つの祖国』より
脚本:市川 森一・香取 俊介
音楽:林 光
──────────
[出演]
松本 幸四郎 (天羽賢治)

大原 麗子 (三島典子)

堤 大二郎 (天羽 勇)
柏原 芳恵 (天羽春子)
篠田 三郎 (三島啓介)
──────────
沢田 研二 (チャーリー田宮)

多岐川 裕美 (畑中エミー)

島田 陽子 (井本梛子)
──────────
アグネス・チャン (張 美齢)
津島 恵子 (天羽テル)
大木 実 (井本虎造)
柳生 博 (白浜)

三船 敏郎 (天羽乙七)

西田 敏行 (天羽 忠)
──────────
制作:近藤 晋
演出:伊豫田 静弘

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