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2018年2月13日 (火)

プレイバック山河燃ゆ・(11)いまひとたびの

昭和12(1937)年8月。
天羽 忠は、日本語辞書を片手に父・乙七に手紙を書いています。

内容は、帝国政府から発表された声明です。
支那軍と南京政府に反省を促すため断固たる措置を取るもので
民間人が殺害された(と報じられた)日本国内では
非常に沸き立ち、帝国の志気は上がっている、と──。

そんな時、天羽賢治が東京へ帰ってきます。
午後2時45分に長崎を出た特急富士で、
東京には翌日の3時25分に到着の予定です。

6番ホームに到着した列車にかけよる忠は賢治を見つけ
三島典子の姿を探しますが、どこにもいません。
賢治も、典子の名前を聞いても
何のことやら全く理解していない様子です。

大まかなあらすじを聞いた賢治は、居ても立ってもいられず
今着いたばかりだというのに、再び上海に戻って
典子を迎えに行って来ると言い出します。


上海で住んでいた賢治のアパートで待ち伏せし、
典子を強姦した久永は、典子を監禁したまま
軍の任務のために見張りを残して出て行きます。

見張り役の男が食べ物を持って監禁部屋に入ってきました。
「食べた方がいいよォ」と、男はタバコにマッチで火をつけ
典子を舐め回すように眺めています。

男は久永の仲間に咎められ、監禁部屋を出されますが
典子は、残されたマッチでカーテンに火をつけ
鍵がかけられた扉をドンドンと叩いて知らせます。
「火事です! 開けてください!!」

男たちが慌てて消火活動に入っているスキを見て
典子はそのアパートから脱出します。
ついでに、逃げながら見つけたピストルを持って。

建物の影で息をひそめていると、
日本語を話す男が典子に近づいてきます。

その男が、典子には久永に見えて
先ほど入手したピストルに手をかける典子ですが、
男は誰かに発砲されて倒れます。
一方典子も、恐怖におののいて気を失ってしまいます。


三門百蘭一行が泊まるホテルにも、典子探索の手が伸びます。
見張り役の男がやってきたのです。
百蘭は、勝手に賢治のアパートに向かった典子の行方は
こっちこそ知りたいことだとつぶやきます。

その男と入れ替わりに、若い女が百蘭に紙切れを渡しにきます。
紙切れには、ホテルと百蘭の名前が書いてありました。

振り返り、百蘭と若い女とのやり取りが
見張り役の男にバレないように気をつけながら
若い女の案内で、典子のところへ
連れていってもらうことにします。


喫茶店のリラにいた賢治宛に、
お世話になった島木文弥から一報が入ります。
友人である三島啓介が、特高警察に
逮捕されたらしい、というのです。

島木によれば、内務省管轄の特高警察に
目をつけられていた啓介が逮捕されたことで
父親の三島誠之介は左遷されたとのことです。

賢治は、再び上海に行って典子を迎えに行くことにします。
上海の町は危険極まりなくなっていますが、承知の上です。
典子に会って、求婚したいと考えているのです。
島木は、だったら止めても無駄だね、と笑います。


典子と再会した百蘭は、
日本に帰ろうと典子を励ましますが
典子は首を縦に振りません。
このまま上海に居残るつもりでいるのです。

そこに、忠から電報が。

啓介さん、警察に逮捕さる。
お父上、小樽へ転勤の模様。
至急帰られたし。


賢治はUAP通信社の東京支局に立ち寄り
再び上海に出張させて欲しいと願い出ますが、
そこに忠から電話が入ります。

百蘭からの電報で、今日の特急富士に乗って
明日東京に戻って来る、との知らせです。
「典子さんも元気……百蘭」

ああ、ようやく……と安心し切った表情の賢治を
どうしてまた上海へ、と支局長は問いつめます。
「じゃ、やめます!」
手のひら返しに、支局長とマリー田宮は顔を見合わせます。


三島家を訪問し典子に対面を求める賢治ですが、
誠之介の「行きなさい」という勧めにも
自分にはお話しすることは何一つない、と断る典子。

かつて預かった弓矢を賢治に返し、縁を切ります。
「君も紳士なら、黙って引き下がってくれたまえ」

去り際に女中から、典子は誠之介と一緒に
来週月曜日に北海道に出発することを教えてもらいます。


諦めきれない賢治は、上野駅に典子の姿を探します。
出発の5番ホーム、そして客車の中、ホーム……。

典子は、咳き込む父のためにホームでお茶を買っていました。
典子は賢治の姿を見つけると、
逃げるように列車に飛び乗ろうとしますが
賢治が追いつくのが早いです。

冷静にご自分のご身分とお立場をお考えになってください。
私はたとえどうなってもアメリカで暮らすつもりはございません。
ましてアメリカ人になるなんてことは考えたこともございません。
私のことは、どうかお忘れになってください。

典子は列車に乗り、
青森へ向けてゆっくりと出発して行きます。

「啓介は、とうとう来なかったな」
父の出発に間に合うように釈放されたはずの啓介は
結局上野駅には現れず、
彼は喫茶店リラでコーヒーを飲んでいました。


賢治は、何かを振り切るように
タイプライターに向かって文字を打ち込みます。


昭和12(1937)年8月17日、
日本政府は従来の不拡大方針を放棄し、
戦時体制の準備を講ずると閣議決定する。

昭和20(1945)年8月15日、
日本がポツダム宣言を受諾し第二次世界大戦が終結する。


あと7年11ヶ月──。


山崎豊子 作『二つの祖国』より
脚本:市川 森一・香取 俊介
音楽:林 光
──────────
[出演]
松本 幸四郎 (天羽賢治)

大原 麗子 (三島典子)

アグネス・チャン (張 美齢)
手塚 理美 (マリー田宮)
篠田 三郎 (三島啓介)
──────────
川谷 拓三 (川辺庄平)
竜崎 勝 (久永)
柳生 博 (白浜)
──────────
泉 ピン子 (百蘭)
山内 明 (三島誠之介)
児玉 清 (島木文弥)

西田 敏行 (天羽 忠)
──────────
制作:近藤 晋
演出:伊豫田 静弘

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