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2018年2月20日 (火)

プレイバック山河燃ゆ・(13)それぞれの青春

昭和13(1938)年4月1日。
支那事変がいよいよ本格的な戦争に突入し
政府は、挙国一致体制でこれに望むため
国家総動員法を公布します。

そんな日の朝、UAP通信のジェームス・トムソン東京支局長が
何者かに刺殺されるという事件が発生。
天羽賢治とマリー田宮は、
遺体が安置されている警察署に本人確認に向かいます。

今日の深夜1時半ごろ、帝国ホテルの裏路地で
血まみれになって倒れていたところを
巡回中の巡査が発見、病院に搬送するも
出血多量で3時間後に亡くなったのだそうです。


トムソン支局長と賢治は、前日昼間
陸軍将校の人と昼食会でした。
支那事変の報道のあり方について
海外の新聞社の直接の意見を聴きたいと誘われたのです。

そして夜は、銀座7丁目にある喫茶リラで
賢治やマリー、三島啓介、楠田 武たちの集まりに
支局長を誘ったのです。

小説家・太田良雄は取材で、南京での日本軍捕虜の虐殺と、
巨大な戦艦を極秘で建造する計画があることをつかんでおり
それを知った支局長も調べていたのです。
ワシントン条約で、戦艦建造は規制されているのに、です。

支局長は、その情報をもらったのですが
いろいろと問題と危険があるので、
近寄らない方が身のため、と考えていました。

3月28日夜11時ごろ、太田良雄は
新宿の路地裏で何者かに刺されて亡くなります。
この太田の死が、支局長の刺殺事件と
何かしら関係があるかもしれない、と調査に入ります。

太田の妻から、オレが死んだら
殺したのは荒木だ(と思え)と言われたことを打ち明けられた賢治。
亀戸の「日の出」というビリヤード店に、荒木に
よく呼び出されていたことを知り、ひとまずそこに向かいます。


荒木義勝が、よく喫茶リラに出入りしていた男で
彼が特別高等警察であることも分かってしまった賢治。
しかし荒木は、賢治が知っているのは
もうひとり荒木だろう、ととぼけます。

賢治は、その荒木に
太田良雄を知っているか?
トムソン支局長を知っているか?
ふたりを殺害したのか? を聞きたがっています。

ちょうどそこへ、荒木三郎がやってきます。
義勝は三郎に、賢治が知りたがっていたことを
ストレートに聞いてみますが、三郎はあっさりと認めます。
特高警察の荒木は、殺人事件は管轄外なのです。

「あいつらは売国奴だ。殺されて当然さ」
一緒に警察に行ってもらおう、と言われて、
三郎は逃げ出しますが、途中で義勝が割って入り
三郎を逃がして賢治を押さえます。

やつはやってない。
騒げば騒ぐだけ自分の首を絞めることになる。
そう言って義勝は賢治を突き離します。


天羽 忠は、新たな株を買い求めようと
有価証券業の高山商店に行きますが、

国家総動員法が公布されてから相場は冷え込んでいるし
電力管理法が公布されて経済が統制されているので
新しい株に手を出さない方が良い、と忠告します。

アメリカ2世である忠は、一般的な日本人よりは
アメリカや世界情勢には詳しいと胸を張ります。
大きな戦の入口にいる今、
船舶株が有利だと考えた上での株購入なのです。


賢治は、島木文弥に事件についての調査を頼んでいました。
「この事件だがね、やはり背後に何かあるね」

警察の動きが鈍いような気がするし、
特高警察の義勝が三郎をかばっているという賢治の推測も
特高警察が下っ端をかばうのもおかしい、というのです。
捜査本部が解散するのも早すぎるのです。

そんな時、義勝から島木邸に電話が入り
日の出に呼び出されます。


約束の時間、賢治は店に入ります。

義勝は、賢治が自分を誤解していると思って
よく話をしてその誤解を解こうと呼び出したのです。

義勝や三郎は、中国満州に移民したひとりで
出来が良かったふたりは、警察官になるために日本に移されます。
賢治がアメリカ日系2世なら、義勝や三郎は中国日系2世です。

ただ、賢治と義勝・三郎の違う点で言えば、
家が裕福か貧乏か、というところでしょうか。

賢治の父・天羽乙七が移住した頃は、確かに貧乏ではありましたが
今ではクリーニング屋として成功しておりまして、
賢治も忠も大学に出すほど裕福になっています。
しかし義勝と三郎は、尋常小学校しか出ていません。

警察官になるべく日本に移ったふたりは
それでもなんとか警察官になりましたが、
義勝が運良く特高警察に就くことが出来たものの
三郎は、せっかく就いた警察官を止めざるを得なくなります。

表向きには病気が元で退職、となっていますが、
盗みを働いたことで辞めさせられたのが本当の話です。
巡査の安月給では、病気の母を養えないのです。

俺はあんたたちが羨ましかった、と義勝。
あんたはいい人だ、だが今回の事件に首をつっこみ過ぎて
早死にしてもらいたくない、と言うと
賢治は、テーブルを見つめながらつぶやきます。
「支局長の次は……僕の番か」

もし三郎が犯人であるならば、たとえ誰に阻止されようとも
彼に正当な法の裁きを受けさせる。
しかしそれを命じたのが日本帝国なら、UAP通信の記者として
日本帝国を敵に回してでも真相を突き止める──。

賢治は、義勝の元から去って行きます。

「日本帝国を敵に回してでも、だと? ……2世が」
義勝は、テーブルに置かれたビールのコップを払いのけ
ビリヤードのキューを怒りに任せて折ります。


昭和13(1938)年4月1日、
国家総動員法が公布、5月5日から施行される。

昭和20(1945)年8月15日、
日本がポツダム宣言を受諾し第二次世界大戦が終結する。


あと7年4ヶ月──。


山崎豊子 作『二つの祖国』より
脚本:市川 森一・香取 俊介
音楽:林 光
──────────
[出演]
松本 幸四郎 (天羽賢治)

柴田 恭兵 (荒木義勝)
アグネス・チャン (張 美齢)
手塚 理美 (マリー田宮)
渡辺 謙 (楠田 武)
篠田 三郎 (三島啓介)
──────────
泉 ピン子 (百蘭)
高森 和子 (ひさ)
柳生 博 (白浜)
児玉 清 (島木文弥)

西田 敏行 (天羽 忠)
──────────
制作:近藤 晋
演出:村上 佑二

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