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2018年2月23日 (金)

プレイバック山河燃ゆ・(14)さらば日本よ

天羽賢治は、刺殺された太田良雄の妻を訪ねて
彼女がもぎりとして働く映画館に赴きますが、
妻は辞めてしまったのだそうです。

彼女が住んでいたアパートも、引っ越した後らしく
あまりに突然のことで、彼女の行方を知る者はおりません。

賢治はその足で、ビリヤード屋日の出にも向かいますが
うちには荒木なんて名前の客は来ない、と
女性スタッフはしらをきるばかりで話になりません。

賢治は、事件の関係者に会っているはずなのに
犯人の手がかりが1つずつ消されていくことに
焦りを覚えますが、
今はただ、証拠集めに奔走するしかなさそうです。


島木文弥が仕える東郷茂徳は、
今は駐ドイツ大使になっていました。

ドイツと手を結ぶことに大反対の東郷ですが、
そんな人が駐ドイツ大使の椅子に座っていると
部下たちがひどく肩身の狭い思いをします。

今回の内閣改造で、広田弘毅は外務大臣を下り
東郷は、新しい外務大臣に自らの主張は言うだけ言って
ドイツに帰るつもりで日本に戻ってきたのです。
「日本は、ヒットラーと手を結んではいかん」

東郷は、国家総動員法案を見ながら
行政が勅令によって統制支配の全権を掌握するという
危険な法案が自分が不在の時に可決されてしまったことに、
憤りを隠せません。


トムソン支局長刺殺事件について
日本の警察の捜査に疑念あり。
そのため、業務を続行する一方
私なりにこの問題を追及する──。

賢治がタイプライターで打ち込んでいた時、
荒木三郎がナイフ片手にUAP通信社に乱入してきました。
二人とも身構え……。

「やめろ!」
荒木義勝の声です。

義勝に言われれば、三郎はナイフを下ろすしかありません。
今度変な動きをしたら、ただでは済まされない、と
三郎は通信社を飛び出して行きます。

義勝は、日本帝国を敵に回す人間は売国奴かスパイだと
ここでもあえて事件からすべて手を引け、と迫ります。


島木邸では、文弥が出勤のために外出した後
賢治の部屋に警察の家宅捜索が入ります。

同じころ、通信社にも家宅捜索の手が伸びていました。

そして、賢治は警察署に連行──。

賢治は、UAP通信社の上海支局長に宛てた手紙を
通信社の机の中に入れていました。
日本軍が行った事実を、上海支局を通じて
全世界に発信したかったわけです。

日本人のくせに日本の恥さらしをするのか!!
そう怒鳴る刑事に、賢治は刑事を見据えます。
「人殺しに正当な裁きを受けさせたいだけです」


そして刑事は、
殺害の犯人を知っていると主張する特高警察の義勝にも、
自分の守備範囲を越えるなと釘を刺します。

義勝は、入牢している賢治と面会し
UAP通信社は東京支局を閉めることになったことに加えて
三郎が戦地に赴くことになり、追及は困難になったと伝えます。

机を叩いて悔しがる賢治。

「釈放だ」
今後日本にいる限り、ずっと命を狙われ続ける。
義勝はそう言うと、面会室を出て行きます。


賢治は、釈放と引き換えに国外退去処分となります。
明後日の竜田丸で日本を出発することが決まっています。

誰がそんな命令を下したのか、と賢治は怒り心頭ですが
それは、他の誰でもない島木が願い出た措置なのです。
「これ以上日本にいては、君の命の保証さえできない」

分かってくれるね、と言う島木は、いつものような
柔和な表情ではなく厳しい顔そのものでした。
賢治は、はい、と言うしかありません。
涙がみるみるあふれてきます。


帰国前に、島木は東郷との対面の場を持たせてくれます。

「どうしたらもっとこの国を愛せるでしょうか」
茂徳にアドバイスを求める賢治の表情は切実です。

アメリカで生まれ米国籍を持つ二重国籍者でありますが、
身体に流れる血は日本人のはずなのです。
友人である学校の教師もカメラマンもみんな日本人ですが、
彼らに比べて自分は日本を愛し切れていないようなのです。

問われた茂徳は、過去を思い出すように語り出します。
娘のいせが生まれたばかりの頃、妻のドイツ人・エディは
いせがわが子だから愛しているのではない、
いせが可愛くていい子だから愛しているのだ、と言っていました。

では、わが子でなくても
いい子であれば愛せるのか、と問い直せば
エディは「もちろんです」と答えました。

それを受けて茂徳は、国を愛することというのは
私が日本人であるから愛するのではなく
この国が私にとっていい国だから愛するのだ、と説明します。
「国籍にこだわることはない。君が自ら愛したいと思う国が君の国だ」

それがアメリカであるならば、立派なアメリカ人になりたまえ──。


横浜港。

出国する賢治と、入国する久永がすれ違います。
「君も運の強い男だ。生きてアメリカに帰れるとはな」
「上海で悪行を働いておきながら、まだ地獄に落ちずにいるんですか」

そんな久永は、賢治にダメ押しの一撃を。
賢治が住んでいた上海のアパートにやって来た三島典子と再会し
自分のねぐらに案内して数日過ごした、と。
賢治にとっては初めて聞く話です。

アパートを訪ねて来るほど好きでいてくれた典子が
父と小樽へ出発する際に頑な態度に急変するまでの間で
久永が何か噛んでいるようです。

やりきれない怒りと戦いながら、
賢治は一歩一歩前に進んでいきます。


賢治は、見送りに来た忠に
小樽の典子と会って来て伝えて欲しい、と願い出ます。

支局長の死は新聞で知っていたという典子に
忠は、犯人は未だに捕まっていないことを打ち明けます。
「真相を追及しようとした兄は、日本にいられなくなりました」

人一倍、日本を愛していながら、日本の批判をしていた兄。
兄貴ほど日本を愛した人はおりません──。

12歳のときにアメリカから日本に渡って来て、
以降はずっと日本の教育を受けて来た賢治。
アメリカに戻った賢治は、再出発できるのか?
今、賢治に必要なのは、支えになれる人なのです。

賢治が日本人とかアメリカ人とか、
そんな国籍で見たことはただの一度もない典子は
賢治は二度と日本には戻って来れないのか、と聞き返します。
「強制送還ですから、日本の土を踏むことはないと思います」

どんな最果ての地であっても賢治についていきたい、
それが本心だった、と打ち明けた典子に
忠はアメリカ行きを打診します。


賢治と入れ替わりに、川辺庄平が上海から帰国しました。


山崎豊子 作『二つの祖国』より
脚本:市川 森一・香取 俊介
音楽:林 光
──────────
[出演]
松本 幸四郎 (天羽賢治)

大原 麗子 (三島典子)

柴田 恭兵 (荒木義勝)
アグネス・チャン (張 美齢)
手塚 理美 (マリー田宮)
篠田 三郎 (三島啓介)

鶴田 浩二 (東郷茂徳)
──────────
川谷 拓三 (川辺庄平)
泉 ピン子 (百蘭)
高森 和子 (ひさ)
竜崎 勝 (久永)
柳生 博 (白浜)
山内 明 (三島誠之介)
児玉 清 (島木文弥)

西田 敏行 (天羽 忠)
──────────
制作:近藤 晋
演出:伊豫田 静弘

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