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2018年3月30日 (金)

プレイバック山河燃ゆ・(24)祖国アメリカ

1942(昭和17)年 冬・
カリフォルニア州マンザナール。

日米開戦後、1年が経過していました。
アメリカ西海岸に住む11万人の日系人は
大統領命令による軍の措置で立ち退きを命じられ
現在はマンザナール収容所で暮らしています。

その収容所で、充分に配給されているはずの砂糖と肉が
なぜか住民の口に入っていないらしく、
どこかの時点で横流しされている可能性があります。

どうやら食糧部長が不正を働いているらしい、と
情報を掴み、収容所の住民はその証拠集めを始めます。

天羽賢治も日系人の味方をして明らかにしようとしますが、
チャーリー田宮は、ためにならないと反対の立場です。
ただ、インフォメーションセクションとしては反対とみられて
その一員の賢治は住民たちの反感を買ってしまいます。


大本営発表によると、日本帝国海軍は
ガダルカナル島の米海軍基地を攻撃し
巡洋艦8隻・駆逐艦4隻・輸送艦1隻を撃沈──。

ハワイに居住の日系2世たちが部隊を結集したという話を聞き
マイケル城山は、ここの住民たちも見習うべきだと、
アメリカ国籍を持つアメリカ人として
銃を手に取り国家に忠誠を尽くすべきだ、と主張します。

賢治は、兵役はアメリカ国民の義務であることだし
この主張自体には反対は唱えませんが、このままでは
我々日系人はあまりにも不公平すぎる、と考えています。
マイケルは、ルーズベルト大統領に声明文を送ることにします。

「君が自ら愛したいと思う国が、君の国だ」という
東郷茂徳の言葉が賢治の脳裏に繰り返され、複雑な表情を浮かべます。
アメリカ人として戦う覚悟はあるが、三島啓介や川辺庄平、
楠田 武ら、軍国主義者でない日本人に銃は向けられません。


チャーリーがなにやらコソコソと動いています。
郵便局に赴いては、窓口業務の男に紙幣を支払うのですが
そこにエンピツ書きでメッセージを書いているのです。
「第5ブロックの倉庫裏に6時」

約束の時間に現れた男は、チャーリーに1枚の便箋を渡します。
それは、マンザナール収容所で食糧部に携わる部長が
業者と結託して砂糖と肉を横流ししている事実を告発する文書で
チャーリーはそれをFBIに提出します。

FBIとしては、チャーリーに
引き続き収容所での監視を命じます。


マイケルが作成した声明文では、
その声明を発したのが「日系人有志」ではなく
「日系人一同」となっていました。

賢治は、アメリカ人として戦うことは認めても
日本人とは戦いたくないと考えている日系人は多いとして
声明文の一部を改変したマイケルを問いつめますが、

収容所に住む日系人たちも、その部分にはカチンときたらしく
彼らは暴動を起こすつもりでいます。
さらにブラックリストを作り、チャーリー、マイケル、賢治は
アメリカのイヌだとして殺すべき、とさえ言っています。

その情報を得た賢治は、インフォメーションセクションを飛び出し
インフォメーションセクションに反感を持っている住人たちが師と仰ぐ
ケニー松原の元へ走ります。
ケニーは、ただ黙って屈辱に耐えているだけではダメだと
アメリカ政府に対して警告を出したことのあるほどの人物です。

ケニーは、どうにかして食糧横流し事件の証拠を掴もうと
懸命に動いている賢治に諭すように言葉をかけます。
もし裁判になったとしても、結審したときには戦争は終わっている。
「遅すぎた正義は、間違った正義だ」

と言いつつ、ケニーは賢治を高く評価します。
ケニーは、過激派たちを落ち着かせるべく
その首謀者である池島のところに賢治とともに赴きます。

しかし池島は5分ほど前に出て行ったとか。
母親によればやけに興奮していて、イヌを殺すんだとか、
ダンスパーティがどうとか言っていたそうです。


パーティ会場に乗り込んだ池島たちは、5分だけでいいからと
インフォメーションセクションの無能を暴きますが、
そこに、銃に短刀をつけたアメリカ軍が乱入してきます。

駆けつけた賢治は、池島を捕らえている軍人に叫びます。
「やめろ……やめないか! You stop it !!」


山崎豊子 作『二つの祖国』より
脚本:市川 森一・香取 俊介
音楽:林 光
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[出演]
松本 幸四郎 (天羽賢治)
多岐川 裕美 (畑中エミー)
川谷 拓三 (川辺庄平)
堤 大二郎 (天羽 勇)
渡辺 謙 (楠田 武)
篠田 三郎 (三島啓介)
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沢田 研二 (チャーリー田宮)

池辺 良 (ケニー松原)

鶴田 浩二 (東郷茂徳)
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柳生 博 (白浜)
大木 実 (井本虎造)
塩沢 とき (畑中定代)
津島 恵子 (天羽テル)

西田 敏行 (天羽 忠)

三船 敏郎 (天羽乙七)
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制作:近藤 晋
演出:松岡 孝治

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