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2018年4月 2日 (月)

プレイバック山河燃ゆ・(25)暴動

パーティ会場を占拠していた池島たちを
銃に短刀をつけたアメリカ軍が乱入してきて逮捕します。
駆けつけた天羽賢治は、やめないか! と叫びますが
時はすでに遅く。


チャーリー田宮が軍に連絡を入れて
池島たちをやめさせたわけですが、
それにしても行き過ぎです。

そもそも池島たちは、食糧部長による
砂糖と肉の横流し事件を告発したわけで、
犯罪者となるようなことをしたのではありません。

アメリカ当局は、その横流し事件を握りつぶしたどころか
池島を犯罪者に仕立て上げて逮捕するという暴挙に出たのです。

マンザナール収容所の池島の母親や仲間たちが
インフォメーションセクションに押しかけて来て
「努を返せ!」と怒鳴り声を上げ
賢治が息子を売ったと思い込んで賢治を睨みつけます。


当局は、逮捕した池島を釈放できないと突っぱねます。
自宅に地下室を作り、米や酒を隠していたばかりか
短波ラジオで日本の放送を聞いていたのです。

失意のままインフォメーションセクションに戻った賢治ですが、
池島を釈放するまでは、と収容所の住民たちが家から外に出ず
仕事もしないというストライキを始めてしまい
もはや手も足も出ません。

チャーリーは、池島だけ逮捕したのがまずかったか、とニヤリ。
反乱分子を一網打尽にしておけば、不平不満が
他の家に飛び火することもなかった、とつぶやいて
賢治はチャーリーを一瞥してセクションを出て行きます。


収容所のカミング所長から
収容所内の全ての集会を禁止すること、
扇動ビラの作成配布を禁止することの
布告が出されます。

そのことが余計に、住民たちの反感を買い
火に油を注ぐ結果となってしまいます。

収容所は、一部に誤解が生じているとして
ケニー松原を所長室に招いて話し合いをしたいと提案します。
罠ではないか? と仲間たちはケニーを止めますが、
賢治を信じている、とケニーは所長室に入っていきます。

ケニーは、食糧横流し事件を
放置したままの改善はあり得ないとして、
所長に対し、池島を釈放するか
住民をさらに逮捕するかの2択を迫ります。

話し合いが行われているその間にも
チャーリー、マイケル城山、賢治の
3人の暗殺計画が進んでいます。


釈放されると誰もが信じて疑わなかった池島が
トラックから降ろされた後、
そのまま牢屋に閉じ込められます。
反発する住民たち。

その反発する声は、シャワーを浴びている
チャーリーの耳元にまで届いていました。
「騒ぎたいだけ騒げ。今度こそ一網打尽だ」

シャワーのコックをひねって止めた時、
誰かのヒソヒソ声が聞こえてきました。
とっさにコックを開いてシャワーを出しっぱなしにし
石けんを手に取って入口近くで息をひそめます。

しばらくすると、男たちが3人忍び足で入ってきました。
暗殺しよう! と言っていた過激派の3人です。

チャーリーは石けんをシャワールームに向けて投げて
ガン! という物音に気を取られているスキに
ガウン1枚で外に駆け出します。


チャーリーが逃げた先は、天羽乙七が働く
遺体処理の部屋だったのです。
かくまってください、追われているんです、と
チャーリーに聞いて、乙七は全てを悟ります。

追っ手が、横たわって白い布を被せられている遺体に
手をかけようとすると、声を荒げて叱りつけます。
「触んなバカもンが! 仏さまを何と心得ちょるか!!」
出てけ! と言われて、他を探すしかありません。

壁のロッカーから出てきたチャーリーは
こんな真冬に濡れた身体を拭かずに走って来たものだから
ブルブルと震えていました。

日系人同士がいがみ合っている現状を
乙七は嘆いています。


住民たちは、君が代を歌うことで
アメリカ軍への反抗心を露にしています。

軍は空に向かって警告の鉄砲を放ちますが、
それでも止めようとはしません。
賢治とケニーは民衆に留まるよう説得しますが
説得すればするほど熱くなる一方です。

ついには投石が始まります。

これに軍も銃撃で応戦するしかなく
「丸腰の一般人を撃つのか人殺し!」とケリーは叫びますが
かがり火を持って軍に突進しかけた井本虎造をかばって
ケリーは背中に銃弾を浴びてしまいます。

ケリーはすぐ病院に搬送され、手術室に入ります。
しかし手当ての甲斐もなく亡くなります。

そこにかけつけたチャーリー。
ケリーの容体が心配で、ではなく
今すぐ脱出して逃げないと、と賢治を呼びに来たのです。

賢治はチャーリーが池島を牢屋に入れたと知って
初めて、友を殴ります。

「これでおしまいね」「あなたはチャーリーを許さないでしょう?」
そんな畑中エミーや田宮梛子の言葉にも、賢治は黙ったままです。
あまりにショックが大きすぎます。


その後の新聞には、暴徒が5,000人となぜか倍になっていたこと、
ケリーが暴徒のリーダーに仕立て上げられていたこと、
暴徒を鎮圧化するために銃撃せざるを得なかったことが
記事にしてありました。

賢治に言わせれば、騒動を起こしたのは半分の数だし
ケリーは暴徒側ではなく、背中に銃弾が当たっていたことは
手術した医師の報告書で明らかです。
しかも食糧横流し事件には全く触れられていません。


これから自分たちはどうなるのだろうか。
全く先が見えない時代に産まれたのが悲運だったのか。
賢治は、良いこともあれば悪いこともあるよ、と笑います。

戦争と言うものがなかったら、賢治は三島典子と結婚していたわけで
賢治がアメリカに強制送還されてエミーと交際できたのは
もしかしたら戦争のおかげと言えるかもしれません。

「すぐに式を挙げよう」
賢治はエミーにプロポーズします。
収容所内で恋愛している者たちはいるものの、
収容所内で結婚式を挙げたものは誰一人としていないのです。

ボクたちがその、第一号になろう!

賢治
あなたはこの女を妻とし
神の定めに従い夫婦となりますか
健やかなるときも病めるときも
この者を愛し敬い慰め助け
その命の続く限り操を守ることを
ここに誓いますか──


昭和17(1942)年12月6日、
収容所内で暴動が発生し、歩哨は2名の拘留者を銃撃する。

昭和20(1945)年8月15日、
日本がポツダム宣言を受諾し第二次世界大戦が終結する。


あと2年8ヶ月──。


山崎豊子 作『二つの祖国』より
脚本:市川 森一・香取 俊介
音楽:林 光
──────────
[出演]
松本 幸四郎 (天羽賢治)

島田 陽子 (田宮梛子)
多岐川 裕美 (畑中エミー)
堤 大二郎 (天羽 勇)
柏原 芳恵 (天羽春子)
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沢田 研二 (チャーリー田宮)

池辺 良 (ケニー松原)
──────────
大木 実 (井本虎造)
山田 吾一 (畑中万作)
塩沢 とき (畑中定代)
津島 恵子 (天羽テル)

三船 敏郎 (天羽乙七)
──────────
制作:近藤 晋
演出:伊豫田 静弘

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