2018年7月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        

バックナンバー

お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

無料ブログはココログ

« プレイバック山河燃ゆ・(25)暴動 | トップページ | バス停について本気出して考えてみた(226) »

2018年4月 3日 (火)

プレイバック山河燃ゆ・(26)人間テスト

昭和18(1943)年2月、鹿児島・西部第18部隊──。

天羽 忠が上官に呼ばれます。
忠は射撃の腕も藩内随一で、調練や学科とも成績は抜群。
班長や小兵の受けもよく、申し分のない模範兵であります。

が、幹部候補生としての推挙ができません。
それはすべて、忠がアメリカ生まれの2世であるからです。

両親がともに日本人であり、身体に流れる血は
紛れもなく日本人の血であると忠は説明しますが、
敵国アメリカで生まれ育った者に一応の警戒を払うのは
理の当然であります。

忠の兄弟(天羽賢治と天羽 勇)もアメリカ国籍でありますので、
2人ともアメリカ軍に入る兵役の義務があることを考えれば
この先、アメリカ兵となった兄弟と鉢合わせすることもありえます。

アメリカ兵であれば躊躇なく撃ちます、と答える忠に
上官は、それが兄弟でもか? とイジワルな質問です。
「はい! 自分は日本兵であります!!」


マンザナール収容所では、
全ての住民に対してテストが配られます。

簡単に要約すれば、アメリカに忠誠を誓うかという内容なのですが
「No.27 命令されれば米軍兵士として任務に就くか」
「No.28 合衆国に無条件の忠誠を誓い、内外の敵対勢力からこれを守り
 日本の天皇・外国政府・組織に対しいかなる形の服従も拒否するか」
という2問については、気軽に答えられない質問となっています。

日本とアメリカの開戦と同時に日系人を敵性外国人扱いし
どうして今ごろになってこのような質問をするのか。
自由を奪い忠誠ばかり押し付けて来る、自分たちは奴隷かと
賢治は疑問に思えて仕方ありません。

ちなみにこの2問を両方とも“Yes”で答えた者の中から
志願兵を募る予定であるようです。

エミーは両方ともYesです。
日本を知らないというのが大きな理由ですが、
何より日本が移民の私たちに何をしてくれたか、と考えたとき
やはり日本よりもアメリカに忠誠を尽くすべきだと考えたのです。

賢治は、そもそものこのテストに反対しているので
無回答にするつもりでいます。


数日後、収容所に募兵団が到着します。

賢治たちは、アメリカの市民権を得ているはずの自分たちが
大統領命令に寄って収容所送りにされ、かつ
そこから兵士を募集して戦地に送るのは
侮辱以外の何ものでもないと声を上げます。

募兵団は、ここ収容所でくすぶっているか
志願して忠誠を証明するかの2択を迫ります。


久しぶりにチャーリー田宮が収容所に戻ってきました。
今はミネソタ州ミネアポリスにいて
陸軍情報部で日本語学校の教官をしています。

チャーリーは、難しい日本語を自由に扱える日系2世を探していて
賢治を連れていくつもりで収容所に戻って来たのですが、
賢治は即座に断ります。

テストを出さない、だけどアメリカには忠誠を誓った。
それを全て満たす方法は日本語学校教官しかない、とチャーリー。
軍の日本語学校教官であればテストを出す必要はないし
アメリカに忠誠を誓うことになるからです。


アメリカ軍に志願した勇が出発する日がやって来ました。

アメリカ軍入りを許さない天羽乙七は、
ついに見送りには来ませんでした。

「勇、忘れるな。勇にも忠にも同じ血が流れちょる」
乙七は見送りに来なかったのではなく
収容所の入口のところから見送ってくれていたのです。


忠が所属する鹿児島・西部第18部隊は
満州ハイラルに派遣されることになりました。
「典子さん、待っていてください。この戦争にさえ勝ったら、
 大手を振って兄貴の元へ行けます」

日本の国旗を持って見送る群衆の中に
三島典子の姿もありました。

見送りから帰宅した典子を待っていたのは
特高警察の荒木義勝でした。
まだこちらへは来ていないようですね、という荒木から
兄・三島啓介が徴兵忌避の罪で追われていることを知ります。


山奥をさまよっている啓介。

行動をともにしているマリー田宮は、食うものもなく
発熱してもう歩けなくなっていて
啓介は、飢え死にするよりはマシだ、と
山を下りる決断をします。

マリーは、もうすぐ春が来るからそれまでの辛抱だ、と
首を横に振りますが、啓介にはもう我慢の限界です。


そして、回答拒否でテストを提出した賢治。
考え直せ! と収容所所長に怒鳴られますが、
無言を貫いて考えを改めるつもりはありません。


昭和18(1943)年2月、
レジストレーション法により、
収容所内の日系人に宣誓を行うように要求する。

昭和20(1945)年8月15日、
日本がポツダム宣言を受諾し第二次世界大戦が終結する。


あと2年6ヶ月──。


山崎豊子 作『二つの祖国』より
脚本:市川 森一
音楽:林 光
──────────
[出演]
松本 幸四郎 (天羽賢治)
大原 麗子 (三島典子)
多岐川 裕美 (天羽エミー)
堤 大二郎 (天羽 勇)
柏原 芳恵 (天羽春子)
手塚 理美 (マリー田宮)
篠田 三郎 (三島啓介)
──────────
沢田 研二 (チャーリー田宮)

島田 陽子 (田宮梛子)
──────────
柴田 恭兵 (荒木義勝)
矢崎 滋 (伊佐新吉)
綿引 勝彦 (鬼頭軍曹)
津島 恵子 (天羽テル)

西田 敏行 (天羽 忠)

三船 敏郎 (天羽乙七)
──────────
制作:近藤 晋
演出:佐藤 幹夫

« プレイバック山河燃ゆ・(25)暴動 | トップページ | バス停について本気出して考えてみた(226) »

NHK大河1984・山河燃ゆ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« プレイバック山河燃ゆ・(25)暴動 | トップページ | バス停について本気出して考えてみた(226) »