2018年4月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30          

バックナンバー

お乗り換え〜♪

Kassy号〜♪の車窓から 2011

無料ブログはココログ

« 大河ドラマ西郷どん・(13)変わらない友 〜〜 | トップページ | バス停について本気出して考えてみた(227) »

2018年4月10日 (火)

プレイバック山河燃ゆ・(27)さらば収容所

昭和18(1943)年3月・鹿児島。

兄・三島啓介らが発刊していた『リラの友』。
その冊子を流し読みしながら、
兄のことを思い出していた三島典子。

ふと外で、誰かが呼んだような気がしました。

不審に思って庭に出てみると、そこには
ボロボロの服で、無精ヒゲをのばした兄が
マリー田宮を抱えて立っていました。

しかしここには、特高刑事・荒木義勝が
すでにマークしています。
典子と啓介は、荒木にバレないように
マリーを病院に連れていきます。

「必ず来ると思っていた」
見上げると、目の前に荒木が
啓介を睨みつけて立っていました。

啓介はついに観念し、手錠をかけられます。

荒木は典子にマリーを病院に連れていくように言います。
自分が追って来たのは三島啓介だけだ、と
マリーのことは見逃してくれるようです。

啓介は荒木らとともに夜行列車の中にあり
マリーは病院で寝かせられ、
マリーを送り届けた典子は複雑な表情を浮かべて
家に戻っていきます。


マンザナール収容所では、オーソン相川という
日本語学校の教員が天羽賢治に会いたいと言ってきました。
日米両国のことばのみならず、その状況にも明るい賢治に
日本語学校の教員として白羽の矢を立てたのです。

そのために、白紙で出した人間テストを撤回して
ちゃんと記入して出してもらいたい。
チャーリー田宮に、賢治はNoとしか言わないと聞かされつつ
それを承知の上で説得に当たります。

というよりも、これはあくまで建前であり、本当のところは
日本語でやり取りしている無線を傍受して
日本軍の動きをいち早くキャッチすることで
戦争を大きくしないための手段であるわけです。

賢治は、それ以前にテストの違法性を訴えて
収容所に入れられている日系人たちを解放し
人間的に暮らさせることこそが先決である、と思っています。


田宮梛子と井本広子の父・井本虎造は、
第2時交換船で広島に帰ることを希望しています。

帰るところがあって羨ましい、と天羽乙七は笑います。
忠誠する、という質問にNoと答えた不忠誠組は
別の収容所に隔離されるという話なのです。


勇のガールフレンド・マリアンが天羽家を訪ねてきました。

自分は入隊する、と勇から聞かされていて
マリアンがマフラーを編み上げてきたようですが、
勇はすでに入隊して移動してしまっています。
こんなに早く入隊するとは思っていなかったようです。

天羽賢治はマリアンに、勇から届いた手紙を読んで聞かせ
「君を守るために入隊するんだ」という伝言を伝えます。

そんな時、広子が賢治のところに走ってきました。
日系人の赤ん坊の容体が悪いそうです。

収容所の医師は、ペニシリンを打つしかないがここにはなく、
救急車も故障していて動かせない、と首を横に振るばかり。
マリアンは、自分の車を使って、と賢治に提供します。
賢治は広子と母子を連れてロサンゼルス郡立病院へ急行します。

婦長は、駆け込んだのが日系人と分かると
病室は満員だからと診察すらも拒否しますが、
通りかかった医師が赤ん坊を診察、
ペニシリンの投与を指示します。

市民の割り当てが無くなると抵抗する婦長に、
医師は静かに諭します。
「敵だから治療を拒否、それがこの国の人道主義なのか。
 医療に携わる者に敵も味方も人種もない」

助けてくれた医師、マーク・ピーターソンという名前は
賢治の胸に深く刻まれます。
そしてピーターソン医師の思想は、賢治に日本語学校教員として
敵も味方も人種もなく伝えていくことだと強く決意させます。

広子は、父の虎造が交換船で日本に帰りたがっているのに
自分がいることで帰れない、と言っていたことを耳にし
今回のこともあって、アメリカに残って看護婦になることを決意します。


乙七は、賢治が日本語学校教員になることには反対です。
日本語で騙すというスパイ活動に思えてならないのです。
賢治がどれだけ言葉を尽くしても、
もはや聞く耳を持ってくれません。

出発の日の朝。
天羽家に立ち寄った賢治とエミーですが
乙七は振り向きもしません。

「ごめんね母さん、大した親孝行もできなくて」
天羽テルにすこしの金を手渡すと
乙七に一礼して出発していきます。


そして出発したのは賢治とエミーだけではありません。
鹿児島の天羽家から、典子も
天羽しま宛の書き置きを残して出て行ってしまいます。


山崎豊子 作『二つの祖国』より
脚本:市川 森一・香取 俊介
音楽:林 光
──────────
[出演]
松本 幸四郎 (天羽賢治)

大原 麗子 (三島典子)
多岐川 裕美 (天羽エミー)
堤 大二郎 (天羽 勇)
柏原 芳恵 (天羽春子)
手塚 理美 (マリー田宮)
かとう かずこ (井本広子)
篠田 三郎 (三島啓介)
──────────
柴田 恭兵 (荒木義勝)
塩沢 とき (畑中定代)
大木 実 (井本虎造)
村井 国夫 (オーソン相川)
丹阿弥 谷津子 (天羽しま)
津島 恵子 (天羽テル)

三船 敏郎 (天羽乙七)
──────────
制作:近藤 晋
演出:村上 佑二

« 大河ドラマ西郷どん・(13)変わらない友 〜〜 | トップページ | バス停について本気出して考えてみた(227) »

NHK大河1984・山河燃ゆ」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« 大河ドラマ西郷どん・(13)変わらない友 〜〜 | トップページ | バス停について本気出して考えてみた(227) »